小金丸です。

Linux には色々なディストリビューションがあります。FreeBSD は単一のディスト
リビューションが特徴の一つでもありますが、FreeBSD が使われる場面は個々の環
境によって異なっています。例えば、ファイアウォールや Web サーバーを動かし
ている環境では、C コンパイラやアセンブラ、ローダーは不要です。そして、クラ
ッカーに侵入された場合、それらのコマンドがあるほうがセキュリティ上より危険
になります。

標準の FreeBSD 配布ファイルからプログラム開発用のコマンドを削除して、新し
い bin 配布ファイルを作成できるツールを作成しました。これにより、bin 配布
ファイルの容量が少なくなり、容量が少ない HDD (ハードディスク) にインストー
ルすることも可能になります。

4.8-RELEASE の場合 bin 配布ファイルを展開すると du コマンドで 101M バイト
になりますが、プログラム開発用コマンドを削除すると 71M バイトとなり、30M
バイトが削減できます。

作成ツールを ftp://ftp.koganemaru.co.jp/pub/FreeBSD/RBIN.030713.tar.gz
に置きました。作成方法はファイルを展開して README ファイルを読んでください。

このツールを使って作成した、プログラム開発用コマンドを削除した 4.8-RELEASE
の bin 配布ファイルと crypto 配布ファイルを
http://home.jp.freebsd.org/~kogane/4.8-RELEASE/RBIN.bin.tar.gz
http://home.jp.freebsd.org/~kogane/4.8-RELEASE/RBIN.crypto.tar.gz
に置きました。ファイルサイズは 26,135,117 バイト と 1,602,405 バイト です。
チェックサムは次の通りです。
MD5 (RBIN.bin.tar.gz) = 92e41d263cdf39bf2d1a513044128c8b
MD5 (RBIN.crypto.tar.gz) = e5608bd80c219f3f387623ae1fe29c5c
展開後の bin/CHECKSUM.MD5 や crypto/CHECKSUM.MD5 でも確認できます。

http://www.koganemaru.co.jp からも参照できます。

上記と同様の配布ファイルをインストールしたところ、
df コマンドで次のようになりました。

Filesystem  1K-blocks  Used   Avail Capacity  Mounted on
/dev/ad0s1a     50350 38030    8292    82%    /
/dev/ad0s1e    503966 48612  415038    10%    /usr
/dev/ad0s1f    100750   252   92438     0%    /var
procfs              4     4       0   100%    /proc

root のホームディレクトリに 644K バイトの余分なファイルがありますが、総フ
ァイル量は 87M バイトとなっています。スワップファイルをどの程度取るかが問
題となりますが、スワップ 64M バイトなら、200M バイトの HDD にインストール
可能となります。

自分の環境に不要なコマンドを削ってより少ない容量の配布ファイルを作成するこ
ともできます。

-- 
(有)小金丸コンピュータエンジニアリングサービス (福岡県大野城市)
        小金丸 信幸 (Nobuyuki Koganemaru)
E-Mail: kogane@kces.koganemaru.co.jp
URL: http://www.koganemaru.co.jp