こん○○わ、PARALLAXです。それでは「LAST−EXILE」の
感想なぞを。なおネタバレだらけですので、まだ御覧になっていら
っしゃらない方、またはDVDが出るまで封印しようと決意されて
いる方は、これ以降は読まれない事をお勧めします。

■ 「LAST-EXILE」  第14話 「Etude Lavie」

◆ネタバレにならない程度の感想:5段階評価で5・ 前回は4・

すいません、こう言った話に弱いんです。子供が小さな手だけで頑張る話に。

26 【改行埋め 脇キャラクター紹介 回想篇】
25 
24 ハミルカル・ヴァルカ :金尾哲夫
23  クラウスの父 ヴァンシップ乗りなら知らぬ者無しの著名人
22  特殊任務の遂行中、グランドストリームにて消息を断つ
21 ジョルジュ・ヘッド  :伊藤和晃
20  ラヴィの父 ハミルカルと併せ伝説の者 同任務にて消息不明
19 ユスティーナ・ヴァルカ:相沢恵子
18  クラウスの母 ハミルカル失踪後半年を経て、心労の為に死去
17 ユーリス       :
16  上記任務に随行するヴァンシップのナビ。同任務にて消息不明
15 
14 第14話 「Etude Lavie」    5・ 2003.07.08 放映
13 第13話 「Isolated pawn」   4・ 2003.07.01 放映
12 第12話 「Discoverd attack」 5・ 2003.06.24 放映
11 第11話 「Develop」      4+ 2003.06.17 放映
10 第10話 「Swindle」      4+ 2003.06.10 放映
 9 第09話 「Caliculate Alex」  4− 2003.06.03 放映
 8 第08話 「Takeback」     3・ 2003.05.27 放映
 7 第07話 「Interesting Claus」 3− 2003.05.20 放映
 6 第06話 「Arbiter attack」  3+ 2003.05.13 放映
 5 第05話 「Positional play」  4− 2003.05.06 放映
 4 第04話 「Zugzwang」     4+ 2003.04.29 放映
 3 第03話 「Transpose」     4・ 2003.04.22 放映
 2 第02話 「Luft Vanship」   4・ 2003.04.15 放映
 1 第01話 「First Move」    4+ 2003.04.08 放映

: RD-X1vsRD-XS40の比較記事は、もうちょっと掛かります。1度書
: いたんだけど、長文過ぎてわけわかめになっちゃって。なんとか
: 箇条書きの比較対照に纏めます。変更点多過ぎ、全然別マシン。(^^ゞ


◆アヴァンタイトル

荒れ狂う暴風、閃く稲妻。迫る脅威に身構える間も術も無く木の葉
の様に翻弄され吹き飛ばされるヴァンシップ2機。ふと見れば傍ら
のヴァンシップは既に叩きのめされ自機も脅威の傍らをすり抜ける
ので精一杯。省みれば其処に姿は無し。「ユーリス!」

: 大半の映像はこれまでにも数回登場したアレックスの回想で既出
: のものでしたが、最後の一言が加えられました。これは即ちカジ
: ノ支配人ことアレックスの旧友であるウォーカー氏が「未だ捜し
: ているのか」と問うていた彼女の名前ですかな? 彼女がどんな
: 運命を辿ったかについては後のシーン解説にて。

: にしても、ウォーカーのおっさんのたった一言を覚えていないと、
: ここで彼女の名が始めて叫ばれた意味が全然判らない訳ですか。
: 緻密過ぎるにも程がある伏線には些か手を焼き気味です。(^^;)


◆サブタイトル 「Etude Lavie」

公式Webによれば「『練習曲、習作』と言う意味だが、チェスでは
『実戦形式の練習』の事。ラヴィの目を通して、半ばぶっつけ本番
でヴァンシップの飛行訓練をして行く様子を表している。」とあり
ます。

: 実に全くその通りであった今回の顛末ですが、ラヴィも良くそれ
: に従ったものだと、後のシーンを見ながら思いました。怖いもの
: 知らずとは、若さの特権なのか命知らずの無知無鉄砲なのか。


◆復興の足音(違)@シルヴァーナ

此処はまだ龍の牙。谷間の岩陰へ隠れる様に引っ掛かる様に不時着
した様に留まっているのは満身創痍のシルヴァーナ。艦の彼方此方
から修理に懸命な槌音が響く中、1機のヴァンシップが飛び立ちます。

: つまり後のシーンで登場するこのペアは、艦内修理を放ってまで
: して捜索に出た訳ですな。さぞかし色々あったかと思いました。
: 詳しくは後のシーンで妄想する「何故このペアなのか」の箇所で。

一方艦内では、傍らでアルが心配げに見守る中、自室で昏々と眠る
ラヴィの姿が。顔を拭うアル。ラヴィの目からは涙が流れ続け。

: 多少のすったもんだがあったにせよ捜索のヴァンシップは即座に
: 飛び立ったと思いますから、1日も2日も眠り続けている訳では
: 無いと思います。でなくてはアルの方が潰れているでしょうし。

: ベッドの足元に様々な物が挟み込まれています。足元を高くする
: とはもしや脳溢血か?と思われましたが、傾いた艦体に対しベッ
: ドを水平にしている訳ですな。鍋やら本やら工具やらと、艦内の
: 彼方此方から掻き集められたこれらの品々が、いかにラヴィが艦
: 全体から心配されているかを語っていると思われました。


◆誕生日の幸せ@ラヴィの回想

此処はアナトレーの街。活気付く市場を、幼子を肩車した父が。目
を輝かせ水売りの屋台を見る子へ、今日は特別な日だと3番水を振
舞う父。素直に喜ぶ愛娘に微笑む父。と、其処へ彼女を呼ぶ、此方
も幼子の声。見れば同様に息子を肩車した父親が。微笑み返す2組。
「ラヴィ!」「クラウス!」幼い頃の、ラヴィとクラウスと父親。

: 前回から噂されていた、ラヴィの回想の始まり始まり。多分4歳
: くらいかな?と根拠レスに思いました。公式Webにも載ってないん
: ですよぅ。(^^;)

: カジノのバーカウンターにて超高級品として供されていたのは
: 1番水。このシーンでラヴィが驚喜していたのは3番水。こりゃ
: 幾らかグレードが落ちるんではと思えましたが、公式Webによれば
: アナトレーで入手可能な最上級の水であり、水源から直接採取さ
: れたものでマドセイン公邸では常用飲用水だそうです。してみる
: と、1番水とはどんな代物なのやら。さしずめ六甲の美味しい(違)


今日はラヴィの誕生日。隣家のヘッド家とヴァルカ家共同でお祝い。
このシーンを映しながら、ラヴィの独白で当時が語られてゆきます。

: ゴミゴミしたアナトレー世俗の街とは打って変わり開けた平原に
: 構えられている両家ですが、これは仕事の都合と元々持っていた
: 資産と家柄にも拠るのかと思えました。


クラウスの父は元貴族。自由な空が恋しくてアナトレーに降りてき
た、変わり者の貴族。ラヴィの隣家に越してきた以降は父同士の親
交が深まり、やがてヴァンシップのパイロットとナビへ。クラウス
とラヴィの付き合いはそれ以来の、1歳の頃からの幼馴染。

: ソフィア、タチアナに引き続いての、家柄公開。何とクラウスま
: でもが貴族の家柄とは。タチアナの家が今だ貴族のプライドにし
: がみ付き、為に暗い谷底の家で娘の収入を頼りに暮らしているの
: に対し、貴族の地位を投げ打ってまで大空を求め、為に明るく開
: けた地で自らを頼りに暮らすヴァルカ家。ステロタイプな対比で
: はありますが、これまでの「騎士道精神」やらカジノでの描写や
: らも含め、貴族の地位に固執する者が如何なる者であるかが窺え
: る顛末であったかと思いました。


ラヴィの誕生日はラヴィの母親の命日と同じ日。私は母さんの顔を
知らない。「写真機があったら・・・」

: 両家の父親が如何なる者かについては既に公式Webで公表され、
: 前回もタチアナから語られていましたから周知されていましたが、
: 母親については今回が初めての登場だったかと思います。にして
: も父一人娘一人で育てられたとは。ヴァルカ家が隣に引っ越して
: くるまで、ジョルジュ・ヘッド氏はどうやって娘を育てていたん
: だろう? 乳幼児って絶対目が離せないんだが。


自分の誕生日のご馳走であるベーグルサンドを、幼児クラウスと
並んで作る幼児ラヴィ。が、肉が焼けたとの声に、それをクラウス
へ押し付けてしまいます。しっかり押さえられなかったクラウスの
サンドが口をあけてしまいました。

: 第3話できっちりサンドを押さえていたラヴィの過去には、こん
: な顛末が。と言うか第3話の冒頭1カットを覚えていないと単な
: るワガママお子様の描写にしか見えない、このシーン。この作品、
: 描写の伏線についてはつくづく油断がなりませんなぁ。

: クラウス一家とラヴィ一家の記念写真。後のシーンにすぐ登場し
: てくれた御蔭で印象深いものでしたが、はてこれはラヴィとクラ
: ウスが暮らしていた家に飾られていましたかな? 真っ先に飾っ
: たくらいですから随分と大事にしていた筈なんですが。

: 淡々とした調子ではありましたが、「写真機があれば」と語る
: ラヴィには残念であるとの調子が窺えました。公式Webによれば
: この世界の写真機とは市井の者の年収丸ごとを要する超高級品で
: あるとか。確かに極め付きにゴツく、かつ高級そうな精密機器に
: 見えました。

: なおクラウス父はこれを航空写真に使うべく入手していたそうで
: す。してみると上手くすれば、これを使ってグランドストリーム
: の中を遊弋する巨大な物体を写真に撮れたのかもしれませんな。
: で、これを公表するも嘘吐き呼ばわりされ、失意の中で死去。息
: 子は父の無念を晴らすべく、働きながら大空を目指す毎日…あれ?


◆父の背中を見る幸せ@ラヴィの回想

お手伝い中のクラウス。整備中の父親から命じらる形式は「星一つ」
「星二つ」の単位。任務終了後に貰える判子を首から下げた札に貯
め、喜んでいます。手に持つのは通信筒…のつもりのパイプ。

: きっちり、英才教育されていますなぁ。(笑) 父親が仕事をして
: いる背中を間近に見ながら、その後を追い父親を携わる仕事ごと
: 尊敬している息子。うーむ、最近ドラマでさえ見られない親子の
: 姿に感動させられました。旧き良きハリウッド映画、なんつて。


が、ラヴィは自分の仕事(掃き掃除)をサボってたのでした。これへ
「受けた仕事は最後までやらなきゃ駄目だよ」と文句を言うクラウ
ス。で、通信筒を奪っておっかけっこ。「いんめるまんたーん!」

: それの何処がインメルマンだよと言う突っ込みは幼児相手にゃ野暮。

: 第1話や第3話で見せたクラウスの仕事に対する姿勢はこの時既
: に完成されていたようですな。「三ツ子の魂、百まで」とは。

: 対してラヴィが意外やオサボリさんだったとは。先のサンドの件
: と言い、この頃から既にクラウスを虐げる立場だったようです。(笑)


次いでそれぞれの父親から機上にて英才教育中の幼児2名。真剣な
クラウス、はしゃぐラヴィ。「これで飛べるよ!」のラヴィの声に
苦笑するクラウスと父親たちが居ました。

: 実にストレート且つ単純な見方の幼児ラヴィには思わず此方も笑
: っていましたが、この一言が鍵になったからこそ数年後のクラウ
: スが自分たちだけでヴァンシップを飛ばそうと思い立った、とは
: ちと穿ち過ぎな見かたでしょうかな。


◆危機を危機と気付かない幸せ@ラヴィの回想

「誰だっけ、父さんたちに何時もくっついていたお兄さんたち。」
2機のヴァンシップを背景に写真へ納まっている父2名と、その後
にはなお飛行服姿の若き男女が。その「おにいちゃん」からラヴィ
が貰ったのは、あのヤギのぬいぐるみ。「おまもりだ」

: いきなり解決しました、これまでさんざか伏線描写されてきた
: 「父さんの写真」ことアレックス艦長机にもあった写真の顛末。

: さて、あのぬいぐるみを渡したのが昔のアレックスだったとは。
: 子供の頃の面影が今も残る少年少女。連れてきたアルが離さなか
: ったぬいぐるみ。飛び込んできたヴァンシップのフィギュアヘッ
: ド。これだけ揃っていたら、クラウスとラヴィが何者であるかを
: アレックスが知らない筈もありませんな。其処へ口を噤んだまま、
: 彼らへ接している艦長。その心情は如何ばかりかと。

: 昔のアレックスはヴァンシップ乗りであり、国家から重要な任務
: を携えて著名な民間ヴァンシップ乗りを説得に来るほどの人物、
: 且つ立場であったと言う事ですかな。なるほど皇立の士官学校出
: だけの事はある人物のようで。また大鑑巨砲時代の士官学校出で
: ありながら彼もまたヴァンシップに乗っていたと言う事は、自分
: が昔目指していた所をタチアナに見出し、彼女を拾ったのかな?
: とも思えました。

: 「何時も」と幼児の記憶に残るくらいは、アレックス達はヴァル
: カ家へ通ったと解釈しました。流石のハミルカル・ヴァルカと
: ジョルジュ・ヘッドであっても1回でグランドストリーム越えを
: 首肯した筈もありませんし、それの準備やら整備やら、加えて
: 2機1個中隊で飛ぶ訓練やらもあった筈ですし。

: これまで大写しにならなかった為に良く判らなかった、アレック
: スの隣に立っていた人物。いやぁ、妙齢の女性だったとは。しか
: も美人(爆)。ポーズ付けて写真に収まるくらいに明るい人のよう
: です。お堅い(?)アレックスには調度良かった彼女だったとか。

: つまりこの彼女こそ、カジノでウォーカーが「未だ捜しているの
: か」と問うたユーリス嬢である訳でしょうか。ナビを任せられる
: くらいに相性ぴったりの彼女(しかも美人)を、後の顛末で失った
: アレックスは、現在シルヴァーナを使って追い求める日々。そし
: てこれを知りながらも、アレックスに付き従うソフィア皇女。
: うーむ、何てアダルトな泥沼。(爆) しかも昔の自分と同様に、
: 後席へ彼女を乗せてグランドストリームを目指しているのは、昔
: 自分が任務に巻き込み命を落とさせてしまった男の息子。うーむ
: 何て皮肉な運命の糸車。(爆) この辺りを破綻させずきっちり
: 描ききれた暁には、とんでもない名作になりそうな気がします。


◆突然襲い掛かる、不幸の嵐。(大映口調)@ラヴィの回想

その男女が見守る中、子供たちへグランドストリーム越えの任務を
語る父親たち。星10個!の任務の困難さと、親書をデュシスへ届
ける意義を語ります。「お前も何時かこの青い空を、誰よりも遠く、
誰よりも高く飛ぶんだぞ」と語り、母さんを頼むとクラウスへ父親。
愛娘を抱きしめ別れを語る父親。飛び立つ父親たちを素直に見送り。
「あれが、父さんたちを見た最後だった」

: 封蝋にある紋章を、ぐるっと星が囲んでしまっています。つまり
: 最上級に困難且つ重要な任務であると思えました。公式Webによれ
: ば、国家級の最重要任務にしか適用されないグレードとの事です。

: 此処で決められたインメルマンターンは、第1回でクラウスが見
: せた失速反転とはまた違うものでした。急速上昇し機体が真上を
: 向いたタイミングで180度ロールし機体を寝かせ、進んできた
: 方向とは全く逆へ進路を転換する。どうやら此方の機動の方が、
: プロペラ機時代つまりインメルマンターンの正当な機動の様です。

: 当時既に名を馳せていた両名であっても、こうして別れを告げる
: 程に困難な任務であると、最初から判っていたのだろうと思いま
: した。この親書が届けられれば戦争が終わる、と意義を語るヴァ
: ルカ氏の動機は、即ち自分たちのそれも含めた家族の生活と平和
: を守ろうとするものであったと、鉄板な解釈をしたくありました。

「父さんたちが死んだって聞かされた時、空は青くて、高かった。」
泣き崩れる母親。告げに来た「おにいちゃん」は右額に深手を負っ
ている模様。きつく巻かれた包帯ににじむ鮮血。肩を落とし「一人
で伝えに来て」静かに歩み去る若き士官。傍らには何時も寄り添っ
ていた彼女の姿は無し。「お兄ちゃんを見たのも、あれが最後だ。」

: 先の一言に加え、また重い、重過ぎるラヴィの台詞でした。「哀
: しい時も楽しい時も、何時でも空は空だった」とまでになります
: と鉄板過ぎる「大空の勇者たち」になってしまいますが、今回に
: 関してはこの鉄板解釈で感動しておいても間違いなかろうと思い
: ます。うーむ、まるで出来の良い戦争映画を見ている気分。

: 軍服は汚れたまま。包帯は鮮血が滲んだまま。此処のアレックス
: は任務が失敗した後、多少の手当ては受けてもすぐさま駆けつけ
: たのだと思えました。それだけ自分が背負ったものの重大さが身
: に染みていたのだろう、とも。アレックスの鬱陶しい右前髪に、
: こんな理由があったとは。今回は明らかにされませんでしたが。
: と言う事はこれを鍵とした描写があるかも?と思えました。

: にしても、こんな過去を背負ってしまえば性格が真っ暗に激変す
: るのも無理ないなぁ、と。


◆だが不幸はコレで終わりではなかった。(大映口調)@ラヴィの回想

半年後には、3つ目の墓の前で泣き崩れる二人の幼児の姿が。心労
の為に死去したクラウスの母親の墓でした。「私たちにはもう、誰
も居ない」とはラヴィの独白。夕陽の下で泣き崩れるラヴィの傍ら
で、夕焼け空を見上げるクラウス。「何時か、一緒に越えよう」と
拙く語る彼の声に、泣きながらも頷くラヴィ。赤く染まる雲と空を
映すクラウスの瞳には、涙はもう無い様です。

: または「溜まった涙を流さないよう、ただただ上を向く彼」とか。

: 今回は直撃されたシーンが数多くあるのですが、その筆頭が此処
: でした。幼い子が小さな手を握り締め小さな瞳に決意の炎を宿す。
: しかも傍らにはその励ましを受ける、それまで気丈であった彼女
: 付き。鉄板ではありますが、きっちり手順を踏まえた上でコレを
: やられますと、もう降参するしかありませんでした。

: 優しくたおやかに見えたくクラウス母ことユスティーナ母さんで
: すが、公式Webによれば「元々貴族の令嬢だったが、慣れない生活
: と心労から、夫を追うように世を去った。」との事でした。


◆そして不幸は彼らだけを襲いはしなかった(大映口調)@艦長の回想

暴風に翻弄されるヴァンシップ。クラウディア圧は安定せず、ナビ
であるジョルジュの声すら掠れて聞こえず。歯を食いしばり機体を
保つパイロットのハミルカル。吸い込まれる渦からは脱出できず、
そのまま巨大な城壁(?)に激突。バディ機もこれをかわせず、衝突
の衝撃で後席から吹き飛ばされグランドストリームの渦へ消える、
ナビの彼女。この回想を凝視していたのは、右額を前髪で隠したア
レックスの左目でした。そのまま自室のソファへ崩れ落ちる様に座
る彼。シルヴァーナは相変わらず修理中です。

: 前席アレックスの返り血が飛ぶ後席の風防が、何やら暗示的。

: 今回度々繰り返されたアレックスの回想シーンですが、アバンタ
: イトルのそれとは微妙に違います。と言うかシーンが追加されま
: した。・・・後席から放り出されたユーリスが、グランドストリ
: ームの中へ消えるシーンが。・・・悲惨だ。

: これでユーリスが生きていたらそれこそ神の御手でも働いたかと
: 思えますが、アレックスはなおそれを信じてシルヴァーナを率い
: ている訳ですか。従う周りも大変だと思えますが、判った上で艦
: 長の浪漫に従っているのかなぁとも思えました。

: ユーリスは兎も角、公式Web上ではクラウスパパもラヴィパパも
: 「死亡」ではなく「行方不明」となっています。MIAですか。(違)

: と表記すると「んじゃどっかで助けられ生きてるじゃん」と思え
: てしまうので棚上げしたくありますが、公式がこう書かれている
: 以上は何某か理由でも?と疑わしくあります。実は助かっている、
: と前提すると「この怪物へ自在にアクセスできるギルドの手によ
: り救助済み」か?なる鉄板展開かと思えました。で、助かった二
: 人の薫陶によりヴァンシップで大空を舞う事に目覚めた者こそ、
: ディーオ様とルシオラであったとか。

: 遂にグランドストリームへ吶喊し、アレックスから聞き出した父
: 親が消えたと言う怪物へ取り付けたクラウスとラヴィ。見れば、
: 気象制御装置の中の時計は10年前のまま。そう、グランドスト
: リームの中の時間の流れは外界と異なるのだ!(爆) 懸命に父親
: を捜す二人。辿り付いたのは気象制御装置の艦橋。其処は・・・
: : となると「TOPを狙え!」になっちまうなぁ。(^^;)


◆只今、吶喊修理中&捜索中@シルヴァーナの皆さん

厨房からスープを貰い自室のラヴィへと帰るアルが一言。
 「ありがとう」

: 躾の良いアルヘ感心すると同時に、文字通り猫の手も借りたい
: 状況なんだなぁと思わされました。ラヴィは未だ目覚めず。


龍の牙の隙間を舞う、序盤で発艦したヴァンシップ。「インメルマ
ンターン!」を決めた前席パイロットのディーオへ、冷静に「誰も
見てないだけど」とツッコむ後席のアリスティア。このツッコミへ
「インメルマンが見てるよ」とかわすディーオの言葉を間に受け、
「え、何処?」と思わず探してしまうアリスティアでした。

: 前回の記事で「パイロットとナビは余程相性が良い必要がある」
: と書いた私ですが、すいません撤回します。こんなペアでさえ
: 成立して飛ばせる以上、最早なんでもアリかと思えます。

: にしても妙なペアが成立したものだと思わされました。きっと、
: 
: ・ MIA(爆)の隊長機の捜索をアリスが強硬に主張
: -> 艦の修理に手一杯、余計な人員は割けない、と艦長が却下
: -> 一人でも無理やり飛ばす!と半泣き強硬のアリスティア
: -> 一人で満足に飛ばせるものか、またヴァンシップを失わせる
:   事になったらどうする、と艦長以下整備員まで巻き込んで反対
: -> 僕が行こう!と、また脇から見ていたディーオ様が助け舟
: -> 捕虜へみすみす逃亡の機会なんか与えるものか、とこれまた却下
: -> と言う訳で折衷策 ルシオラを人質としてシルヴァーナへ残し、
:   言い出しっぺのディーオ&アリスのペアで捜索活動
: 
: てな展開があったのではと思えました。ラヴィが五体満足なら
: パイロット=アリス/ナビ=ラヴィなるこれまた眼福なペアが
: 誕生していたかと思われましたが、「これはこれで!」ですな。(違)

: あのディーオ様へ冷静に何時もの調子でツッコむアリスもさる事
: ながら、此処で突っ込まれて思わず言葉を失うディーオ様の何時
: もは見られない焦った表情も、なかなかでした。(笑)

: 半泣きで助けに行こうと主張するアリス。とっても見てみたい。(爆)


◆ナレーション@アイキャッチ

ヘッド家父娘とヴァルカ家父息子でしたかな。

: 今回は自信あるぞ。(おぃ)


◆ふたりは、運命へ立ち向かった(田口トモロヲ)@ラヴィの回想

折れた風見鶏を修理しつつ、父が残した家で暮らすクラウスとラヴィ。
年頃からしたら11〜2歳くらい?のクラウスが納屋から引きずり
出したのは、もう1機のヴァンシップ。「早く飛びたいんだ」なる
彼の懸命さに絆されたか、駆けつけたラヴィが「私がナビやる!」
とお手伝い。しかしまんま素人の二人の言う事をヴァンシップがイ
キナリ聞くはずもなし。そうして始まる、自家練習の日々。

: 大体5〜6頭身の、未だ伸びきらない手足のスレンダーな男女区
: 別の無い体型から、大体小学校高学年くらいかなぁと妄想したの
: ですが。そんな連中が航空機1機を飛ばそうとは、また大胆な。

: ヴァルカ家に1機、アレックス達が持ち込んだのが1機。都合、
: 2機あったヴァンシップのどちらもが星10個の任務で失われた
: 筈なのに、納屋からクラウスがあっさり引っ張り出しているのは
: 何? と初見では思えたのですが、要するに帰任したアレックス
: が「1機と彼女を失いながら辛くもグランドストリームから脱出
: した後、自ら手当てを行ないながら後席不在のまま自分のヴァン
: シップをヴァルカ家へ届け、それを置き去り立ち去った」のだと
: 解釈しました。となるとクラウスとラヴィが拠り所にしていた
: 「父さんたちのヴァンシップ」な意義が実はそうではなかったと
: のどんでん返しがありそうですが、どうも後のシーンで自らスパ
: ナを奮うアレックスを見るに強ち間違いではなかろうと思えます。

: 幼児期の思い込みによる間違いであり、またこの任務に赴く際に
: アレックスのペアが伝説の勇者から「御守りのフィギュアヘッド
: を譲り受け自機につけていた」から「父さんたちのフィギュア
: ヘッドが残っている」とクラウスとラヴィが拘っている、と解釈
: できるとも思います。

: この頃にはもう超ショートカットに髪を切っているラヴィ。何か
: あったかな?と思えましたが、もう泣き崩れるだけではない彼女
: からは「そりゃもう色々あったろう」と思わされました。
: 
: : 実は去るクリスマスの折、クラウスへ何かプレゼントをしたい
: : ラヴィがノルキアの街で見かけたのは素敵な時計用の皮バンド。
: : クラウスが父親から譲り受けていた航空時計の皮ベルトがもう
: : 古くてボロボロな事を知っていた彼女は、これを買うべくそれ
: : まで伸ばしていた綺麗な赤髪を、悩みに悩みに悩んだ挙句、つ
: : いにすっぱり切って売ってしまったのでした。そうして超ショー
: : トになり軽くなった頭と、懐には新しい皮ベルトを抱えて家に
: : 帰ったラヴィを待っていた物は、ラヴィの自慢の髪に良く似合
: : った筈の高級な髪飾りを引き換えに、航空時計を仕舞っていた
: : ポケットが軽くなっているクラウスでした。。。
: 
: ってO・ヘンリー短編集かよ!(^^ゞ

: 機関始動用の加圧バルブに最初は翻弄され顔中オイル塗れになる
: ラヴィが、次には外れるバルブを蹴飛ばして押さえられるくらい
: に成長しています。実に上手い、成長の描き方だと思いました。

: 必要な圧を計る為に、クラウディア圧管へ貼り付けられた手製の
: ゲージが、また彼らなりに努力している様子が伺えて微笑ましく。

: 機関の始動に成功しても、スロットルがタイミング良く引けなけ
: れば。と言う訳でラヴィの指示に呼応しきれず、もう少しで崖下
: の町へ落下するところだったクラウスでした。つまり特訓当初は
: ラヴィの方が熟達していた?と思わされました。やっぱり女の子
: の方が成長が早いからね。(違)

: が、次にはラヴィが目を瞑るほどのスピードを出し、そのまま崖
: 下の町へ突っ込むか!のクラウスとラヴィのヴァンシップ。しか
: し煙突一つを犠牲に舞い上がった初めての大空は果てしなく自由
: でした。うーむ、大空を舞うロマンの描写として、機に平行して
: 飛ぶ鳥の描写は欠かせませんな。空!動物(鳥)!子供!と揃えば
: もう無敵。・・・って「グース」かよ!(^^ゞ

: しかし起こした始末の付けはやっぱり来ました。と言う訳で証拠
: 品?賠償?として持ち去られようとする愛機を身を呈して止める
: も、賠償の為か生活の為か、家を売り払う事になったクラウスと
: ラヴィがいと哀れ。尤も暫くは其処で暮らせたらしいのですが、
: これはノルキアのヴァンシップ組合が仲裁でもしましたかな?

: が、結局は家を手放さざるを得なかった様です。自持ちの家の筈
: ですが、固定資産税でも払えなくなったかな? ならば領を治め
: る者へは恨み骨髄の筈なんですが。よくマドセイン公の依頼を受
: けたなぁ。(まるで違)


◆目指す先は、あの青い空@ラヴィの回想

飛んでいる今が幸せなクラウスとラヴィ。と、クラウスが突然大空
めがけて舞い上がった先に目指したのは、いきなりのグランドスト
リーム。しかし何もかもが全然足りないクラウスに到達できる筈も
なし。苦痛に歪む少年少女の顔。草原に降りたヴァンシップの脇で、
しょげるクラウスを励ますラヴィでした。

: クラウスの「思い立ったら即実行」な性格と、ラヴィがそれに振
: り回される運命は、此処からだったのね。(爆)

: にしても随分と垂直上昇をかましている様に見えます。ラヴィと
: クラウスの苦痛の表情がズーム上昇に伴うGによるならば、この
: 2分弱で2000mくらいは一気に上昇しているかと。そんな中をマ
: スク無しで駆け上がるなんてコイツラの肺と循環器はどうなって
: るんだ!と驚きましたが、逆に「何千m上がっても1気圧?」と
: も思えてきました。瓶詰めの世界、ですかな?

: 「とうとう、住む家も無くなってしまった」
: 「二人で頑張れば何だって出来る気がした」
: と語るラヴィ。うーむ、とことん前向きの二人、と言うか共通の
: 目標を目指してしゃにむに生きている様子にはつい羨ましくもな
: りました。「二人でいれば、何も怖くない」とまでになりますと
: 思わず「小さな恋のメロディ?」と返してしまいそうですが。(爆)


鉄塔爺さんたちが見守る中、低過ぎる軌道から無茶な突っ込みを掛
けて「ばかもーん!」と怒鳴られながら、結局仕事が取れなかった
クラウスとラヴィ。以降は二人で特訓。そして爺さんたちが身構え
見守り期待する中、緊張した面持ちながら何とか特訓どおりに通信
筒を掴むラヴィ。爺さんたちも喜び、ラヴィもクラウスも大喜び。
最後に見た父が決めた、インメルマンターンで反転するクラウス。

: 努力してますねぇ。最近は努力も練習も抜きで「いきなり出来る
: 才能と天分と棚ボタ」の展開がマンガでもアニメでも大流行です
: から、こうした「最初は出来なくても練習するうちにきっと出来
: るようになる」と信じて努力し結果栄光を(文字通り)掴んだ彼ら
: には、思いっきり拍手したくなりました。
: : そーか。ギャルゲ・エロゲ原作のアニメがイマイチ面白くない
: : のは「努力」の2文字が欠けてるからなんだな。 ゲーム上で
: : 「努力」しているのは、ゲーム操作者本人なんだから。

水路上の土地とは言えない様な場所へ新居を構える、ふたり。(爆)
今は未だ梁だけの新居なれど、これを見上げ「もう一息だね」とク
ラウス。ラヴィが新居へ張ったのは、家族全員が揃って映した写真。

: 手伝っている中にファットチキンの姿がありました。レースの最
: 中はヒヤカシたりブロックしたりと何気に厭味な野郎(ですよね?)
: でしたが、やっぱり根は良い奴なんですね。

: 天井の草原にあった家から、家々の間に挟まれた川面の上に掛け
: られた蓋の上に無理やり建てられる家へ。湿気が酷くて健康上も
: 整備上も大問題な場所かと思われますが、漸く仕事が貰える様に
: なった中学生2名が家を建てようと言うのですから、このくらい
: でも驚くべきかと。と言うか、こんな状況でもとことん前向きな
: 彼らが羨ましくなりました。


これを皮切りに映される、セピア色の思い出の数々。二人でヴァン
シップを飛ばし、仕事をこなし、暮らす日々。そして出会った、
「星7つ」の任務。アルを守り星型に追われ二人で立てた新居も
破壊され自分たちのヴァンシップも破壊され。

: 流れるBGMが実にビートルズしている、と思ったのは私だけで
: しょうか(爆)。いやこれはこれで良いのですが。どうやらサント
: ラに含まれている挿入歌らしく、これの歌詞の意味合いを考える
: と此処で使われたのは実に意味深なんだそうです。
: : とっとと封を切って聞かねば。(^^ゞ

: 「星7つ!こんなの見た事あったっけ?」なラヴィは、星10個
: の任務を忘れている様に思えました。しかしこれへ「初めてだよ、
: 迫力あるよね」と冷静に答えるクラウスは、あくまで「星が7つ
: の任務は見た事が無い」とだけ答えて星10個の任務は覚えてい
: るように見えました。ラヴィへそれを突っ込まない理由は、忘れ
: ていられるのなら忘れていた方が良い、悲しい思い出だから、と
: クラウスが気を使っているように思えましたが、如何に。

: 「これは私たちのヴァンシップなんだから!」と涙ながらに絶叫
: するラヴィ。うーむ、あの時は随分と唐突に思え様々に妄想しま
: したが、今回は素直に彼女の感情の発露が納得できました。これ
: を草原の台地に突き立ててしまった頃から、初めて仕事を取れた
: 頃から、クラウスと一緒に苦楽を共にしてきた、父が残してくれ
: たヴァンシップ。望んで来た訳でもないシルヴァーナの中で完全
: に巻き込まれただけの戦闘の巻き添えを食らい破壊されてしまっ
: た愛機を前にすれば、このラヴィならこの台詞を叫んでも無理は
: ない、と漸くストレートに思えました。うーむ、全話見終わった
: 処で第5・6話を見てみれば、あの時の唐突なクラウスの物言い
: が少しは判るのかな?

: そうして締めには、あの告白が。レースで見られた様に、自分の
: 想像を遥かに越える機動をするクラウスが見ている空は、もう違
: う空を見ている。「父さんたちの様に、クラウスと一緒に大空を、
: 何処までも遠く、何処までも高く飛びたいだけ。」父の膝の上で
: 大空へ素直に勘当する幼い頃の自分。実に美しい締めですが…
: つい「このまま眠っちゃ駄目だぁ!」と叫んでもしまい。(爆)


◆Sleeping Beauty(違)@シルヴァーナ艦内ラヴィ自室

それらを思い出しながら、漸く目覚めたラヴィ。まだはっきりしな
いのか、傍らに居た者の名を呼んだのはアルのみ。しかし其処には
モランも居たのでした。目覚めたラヴィに感激して抱きつくアル。
どうしようか、と手をワキワキのモラン。が、ラヴィが真っ先に尋
ねたのはクラウスの在り処。彼が未帰還である事を言えないモラン。
「まだ戻ってこない」と目を逸らし答えるアル。

: そうですね、確かに真っ先に気に掛かるのは、これまで延々と回
: 想していた最中でも常に傍らに居た彼の事でしょう、やっぱ。と
: 言う訳で、遂にモランは一介の整備兵Eに成り下がった様です。(笑)
: つーか、幼女のテツを踏んで抱き付こうなんて考えてる野郎にゃ
: こんなに一途な出来た幼馴染はやれんよ、やっぱ。(力説)


◆探索行、西へ(違)@ディーオ&アリス組ヴァンシップ

ディーオ・アリスのペアはまだ捜索中。奇岩が林立する砂漠の光景
に歓声を上げるディーオ。が、ふと見れば、その向こうに数百本も
林立する不気味な影の群れ。あれは?と声を上げたアリスへ答えた
ディーオが曰く「デュシスの移民カプセル」。と、見れば着陸跡が。
その先に不時着していた、赤いヴァンシップ。手を上げ振って此方
を呼んでいるのはパイロットスーツの彼。整備服の彼女は期待の脇
に座り込んでいる模様。その様子を見て「タチアナ…」と、心底安
堵したように微笑むアリスティアでした。

: やっぱりディーオ様は深窓の御曹司である様で。シルヴァーナへ
: いまだ付き合っている理由は、こうして退屈しない人生が送れて
: いるからじゃないのかなぁ、と思えてしまいました。

: 意外やあっさり見つかったものだと思いましたが、龍の牙では探
: しきれないと、心当たりの補給敞を片っ端から見て回った成果だ
: と素直に解釈しました。でないと話が進まん。(爆)

: しかしまた、随分と打ち込まれたものです>移民カプセル。と言
: うか、何故にこれの正式名称を知っているディーオ様?とも思え
: ました。が、公式Webを見てあっさり氷解。この移民カプセルは
: ギルドの援助により作り上げられた物だそうです。しかもクラウ
: ディア機関を使用しているとの由。ンだよーんじゃ戦艦じゃねー
: かよーと思わずスネたくなりました(爆)が、戦艦を建造している
: 余裕すらもうデュシスには無いのでしょうね。実際、このカプセ
: ルには自由な航行能力が無いそうですし。グランドストリームを
: 突っ切って打ち込まれるだけで精一杯、と言う特攻兵器かと。

: 此処最近は景気の良い表情をしてくれなかったアリスティアさん
: が、漸く微笑んでくれました。只でさえ無表情か暗い表情が多い
: 彼女の事ですから、次は3〜4回あとかも。事実、前回の景気の
: 良い表情は「カジノのエレベータ内」でしたし。(爆)


◆いまの私にできること@シルヴァーナ格納庫

何時ものように厨房からスープを貰ってきたアルが見たものは、
もぬけの殻のベッド。

: うーむ、立派な御子じゃ。例え幼児であっても立派な乗組員。

その頃ラヴィは懸命にヴァンシップ自機を「クラウスが戻るまでに」
と修理続行中。しかし言う事を聞かないメカへ苦戦している間に、
ふと意識が遠のき。倒れそうになったラヴィを支えたのはアレック
ス。「貸してみろ、此処にはコツが要る」と、あっさり修理してし
まいます。呆然とこれを見つめるしかないラヴィでした。

: すっかり回復した様に見えるラヴィですが、まだダメージが残っ
: ている様です。と言うか、気を張っている最中は兎も角、少しで
: も気を抜くかちょっとした弾みで気を失いがちになる。こりゃや
: っぱ脳溢血じゃないかぁ!と俄然心配になりました。後からダメ
: ージが徐々に現れる脳障害は、とっても危険なんですけど。。。

: 此処は矢張り「何故にお前がクラウスとラヴィの愛機についてそ
: んな細かい事を熟知している!」と突っ込むべきなんでしょうね。
: つまり、矢張りあの「父が残してくれたヴァンシップ」は、任務
: に失敗してグランドストリームから一人帰還したアレックスがヴァ
: ルカ家へ届けてそのまま徒歩で帰った曰くつきの代物だと、もう
: 確信しました。これもまた、後に「アレックスがあの時のお兄さ
: ん!」とバレる回の伏線であると、覚えておく事にします。


艦長を呆然と見守るラヴィの元へ駆け込んで来たアルから朗報が。
「クラウスが帰ってきたよ!」思わず歓声を上げて駆け寄ったラヴィ
が見たものは、自分の手になる整備服を着込んだタチアナの姿。思
わず目をそらしてしまうラヴィ。そんな彼女に委細構わず駆け寄っ
てきたクラウスが告げたニュースは「僕たちの街、ノルキアが落ち
た」でした。また呆然とするラヴィ。

: うーむ。矢張り戦場へ赴く、愛する(爆)彼へ思いの丈を縫いこん
: だ服が他の女に使われていたら、そりゃもう心情如何ばかりかと
: 思えました。と言うかこれから始まる昼メロ金妻か!と思ったら
: 次回予告が(爆)。これがまぁ、クラウスがあまりに朴念仁でつい
: タチアナとラヴィが二人ががりでクラウスを星にしてしまい勢い
: 意気投合、とかになったら平和なコメディなんですけど…無理だ。

: 砂漠でサバイバルしていながら何故に遠くのノルキアの事情を知
: っている?前回ラストで捕虜扱いされていた境遇は?その時のデュ
: シス兵は何処に?デュシスの移民カプセルから出てきた筈の人々
: は何処へ?つーかドゥーニャたんは前回限りかよオィ!等等・・・

: とまぁ難問山積のまま、次回へ。まさかこれだけ疑問点を残しな
: がら次回はスルー、てな事はないと思うのですが、さて。


■総括:公式サイトのストーリー紹介は、下記の通りでした。

「クラウスの父親とラヴィの父親は、国中に名を馳せたヴァンシッ
プ乗りだった。10年前、彼らのチームは、ある重大な任務を持って、
グランドストリーム超えに挑んだ。」

: 見返してみた第1話〜3話の頃の紹介文の充実ぶりと言ったら。(爆)

流石にメインキャラクターの回想が語られる回だけあり、もう一気
に伏線やら過去の経緯やらキャラの背景やらが整理され提示された
回でした。御蔭で「クラウスとラヴィの半生」「グランドストリー
ムを目指した顛末」「アレックスとクラウス・ラヴィの関係」など
は殆ど明快になったかと思われます。あ、加えて「ラヴィが抱く、
クラウスへの想い」も。(爆)

: わっはっは、「幼馴染の繋がり」を越えるものなぞ無いんじゃちくそー(爆)

これだけの「これまでの伏線」が整理されてしまい、また前回から
デュシス側の事情も語られ始めた事もあり、どうやらストーリーが
本格的に動き始めた予感があります。シリーズの半分を掛けてみっ
ちり語られたキャラクターの相関と未だ伏線の残る世界観をこれか
らどうやって片付けてゆくのか、とても楽しみになりました。

: でも、あと12回しか無いんだよなぁ。(^^;)

尤も、壮大などんでん返しの含まれたSF世界観と、ドロドロの相
克と裏事情と思惑を秘めたキャラクター達のドラマを破綻無く一気
に纏め上げ見事に風呂敷を畳んだ作品、ともなりますとなかなか思
い出せなくあるので、作画や動画以上にスタッフの皆様へは「下手
に欲張らずに」今後へ掛かって頂きたく願っています。


◆次回予告 第15話 「Fairy Chess」

アリス「彼は優しい人だけど、その服に意味を求めないで」

: さて、誰へ語られた台詞なのやら?

ラヴィ「どうしてもダメなの。
    クラウスの服を着たタチアナの事が頭から離れないの」(嗚咽)

: オラァ!クラウス歯ぁ食いしばれ顎を引け脚を肩幅に開け覚悟!

タチアナ「こんなに自分が弱いだなんて、思っても見なかった。
     優しいのね、クラウス」(うふふ)

: 整備班一同がめんたまひん剥く光景が目の当たりに浮かびます。


  次回「LAST EXILE」 第15話 「Fairy Chess」


ソフィア「お久しぶりね、プリンセスソフィア」

多分、鏡を見ての台詞だと思うんですが・・・プリンセスデビュー?(違)

このBGMを使いながらネタだとは思えないのですが、ねぇ。では。
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