こん○○わ、PARALLAXです。それでは「LAST−EXILE」の
感想なぞを。なおネタバレだらけですので、まだ御覧になっていら
っしゃらない方、またはDVDが出るまで封印しようと決意されて
いる方は、これ以降は読まれない事をお勧めします。


■ 「LAST-EXILE」 第13話 「Isolated pawn」

◆ネタバレにならない程度の感想:5段階評価で4・ 前回は5・

 シリーズ半分完了。しかし此処に来て謎な展開が激増。(^^;)

26 【改行埋め ウチに新顔がやってきた(しかも2台)顛末】
25 7月からAT-X他で怒涛の如く始まる新番組or懐かしの名作へ
24 対応すべく(RD-X1が2台掛かりでも週間予約数が足らない)、
23 夏茄子でちょっとあったまった懐を抱いていざ電気屋さんへ。
22 で、導入してしまいました新DVDレコーダー。RD-X1を2台
21 駆使するRD-Stylerとして、東芝機を選びましたぞ(誤)。しか
20 し新発売機やFlagShip機なぞには手が出ませんので、此処は
19 新発売機の煽りで生産中止を食らうと噂の機種を選びました。
18 我が部屋にやって来た新顔はRD-XS40なる型番の、DVDレコーダ
17 なのにEtherLINK端子(笑)を持つ、120GB+RAM/R録画機です。
16 思ったより廉く買えましたので、ついでに新CSチューナーも
15 導入しました。此方はSONYのSAS-SP1SET。半日掛かりで漸く
14 セットアップし、御蔭でNECOの藤島康介特集に間に合いました。
13 第13話 「Isolated pawn」   4・ 2003.07.01 放映
12 第12話 「Discoverd attack」 5・ 2003.06.24 放映
11 第11話 「Develop」      4+ 2003.06.17 放映
10 第10話 「Swindle」      4+ 2003.06.10 放映
 9 第09話 「Caliculate Alex」  4− 2003.06.03 放映
 8 第08話 「Takeback」     3・ 2003.05.27 放映
 7 第07話 「Interesting Claus」 3− 2003.05.20 放映
 6 第06話 「Arbiter attack」  3+ 2003.05.13 放映
 5 第05話 「Positional play」  4− 2003.05.06 放映
 4 第04話 「Zugzwang」     4+ 2003.04.29 放映
 3 第03話 「Transpose」     4・ 2003.04.22 放映
 2 第02話 「Luft Vanship」   4・ 2003.04.15 放映
 1 第01話 「First Move」    4+ 2003.04.08 放映

: RD-XS40vsRD-X1またはSONY SAS-SP1SETvs東芝CSR-B5STの使用感
: 比較について等は、要望があれば別記事を起こします。それで
: 無くとも当記事は、毎回ゝゞ行数が多いので。(爆)
: 比較記事も「何時何処でどの様に幾らでどうやって買ったか」か
: ら始めて「2つしか無いリモコンコードで3台を如何に動かすか」
: の苦労(あほ)とかまで書きますと、矢張り数百行になりそうです。(^^ゞ


◆アヴァンタイトル

狭隘な谷間の壁面にへばり付く様に立つ街並み。その中の1軒こと
ヴィスラ家に届いた1通の書簡。愛娘が近況を報告してきた物でし
た。高級そうな調度に囲まれながらも暗い部屋で封を開けられたそ
れからは、寂しげな表情のご婦人が感嘆するほどの金額と一緒に、
娘が父の病を気遣いつつ自分の勇ましい近況を元気に報告する手紙
が出てきました。これを病床の父親に読み上げる母親。最後の一言
は「親友のアリスティアが何時も一緒だから」。この書簡を送った
娘、タチアナ=ヴィスラは独り、シルヴァーナの個室でうずくまり、
厳しくも寂しい表情で物思いに耽るのでした。

: 「アナトレー、ヴィスラ町。この古い歴史を誇る閑静な住宅街が
:  広がるまちに、1軒の、問題を抱えた御宅がありました・・・」
: BGMはピアノ曲。ナレーションは女性アルト。司会は所ジョージ。
: 提供はペイントハウス。匠は・・・誰でしょう?(爆)

: これまでと今回のタチアナの様子を見る限り、士官学校を主席で
: 卒業しただの皇帝陛下の直属軍でバリバリに活躍しているだのは
: まるきり嘘に思えるのですが、矢張り病んだ父親と苦労の多い母
: 親を案じさせる訳には行かないのでしょうなぁ。

: 2段チェンバロ(?)の上には、士官学校時代のタチアナとアリス
: ティアの写真が。うーむ、今のクラウスやラヴィより幼く見えま
: す。公式Webによれば、何らかのトラブルにより此処から追い出
: されたとの由。先輩の中にはアレックスもソフィアもヴィンセン
: トも居たとの皇立士官学校にて、果たして何が彼女たちを襲った
: のやら。練習中に誤って同級生を傷つけたとか(違)。ちなみに各
: 貴族が私設軍で採用する為の私設士官学校もあるそうです。


◆サブタイトル 「Isolated pawn」

公式Webによれば「『孤立した歩(チェスのポーン)』と言う意味で、
チェスでも、内容的に文字通りの意味で、非常に敵に狙われやすい
状況である」とあります。

: 文字通りに受け止めますとラスト5分間ぐらいの顛末しか表して
: いない様にも思えますが、確かに今回の二人は「孤立」していま
: したし。しかしタチアナ機が一介の「歩」と表されるのには、現
: 在のヴァンシップの立場が語られているのかも。


◆不時着サバイバル@アナトレー砂漠地方

: こんな映画、無かったかなぁ? 砂漠のど真ん中に不時着してし
: まったファミリー機が、サバイバルしながら機体の修理をして再
: び飛び立ち、市街へ帰る映画。息子の彼女と母親が「砂漠で水で
: 得る手段」を嫌がるシーンとか、無神経な息子が脱出前夜に一晩
: ラジオを掛けっ放しで居た為にセルモーターを回す電力が無くな
: り親父にぶっ飛ばされるシーンとか、それで親父がプロペラを手
: 動で回すが勢い余って肩を切り裂かれ、息子が必死で操縦桿を握
: るシーンなんか覚えているんだが。子供の頃は「とっとと歩いて
: 脱出すりゃいーじゃん」と不思議な思いでいたけど、ネバダの砂
: 漠のど真ん中に落ちたら干乾びる前に徒歩横断なんて不可能だわ。
: かれこれ半世紀以上前に、しかも深夜枠で見た映画です。(^^ゞ


前回のラストシーンから。沈み行くシルヴァーナ。被弾したタチア
ナ機。落ちる巨岩。格納庫とてひとたまりも無く、アルを庇い倒れ
るラヴィ。叫ぶクラウス。タチアナとて同様「アリス!」。しかし
被弾したヴァンシップは満足に言う事を聞かず、それでも何とか
シルヴァーナへ寄せようとするタチアナの努力も撃沈するウルバヌ
ス級の煽りを食らい、敢え無く無駄に。ウルバヌスに激突し今度こ
そコントロールを完全に失い、雲海に飲まれたタチアナ機。

: 前回のラストシーンから連続で繋がる、今回の始まりでした。ク
: ラウスが叫んで以降もBGM込みでシーンが連続していますので、
: 前回のラストから今回の此処を繋げば長尺劇場版完成か?と思え
: た程です。やりませんけど。X1のプレイリスト使えば一発だな。(おぃ)

: 「俺のキャリアもこれまでか」と自嘲するヴィンセント大佐。彼
: の言うとおりなら、ちょっと再登場は望めなさそうです。私的に
: は、汚名返上名誉挽回捲土重来を狙っての、ウルバヌス級(改)の
: 2艦登場を望んではいるのですが。


後席のクラウスが必死でアドバイスするも、前席のタチアナは目は
開いているものの茫然自失の気絶状態で、機は制御不能。雲海を抜
ければ、眼下の大地まで一直線。沸騰するクラウディア液。クラウ
スは機関の制御を目一杯に上げ、遂に前席の管が破裂。これで何と
か目覚めたかタチアナ、しかし今度は操縦桿を握ったまま伏せ込む
始末。ほぼ同時に機関が破裂しクラウディア液が噴出。クラウスが
タチアナを再度一喝し、これで漸く自分を取り戻したタチアナ。ク
ラウスの言うがままに操縦桿を引き機体を起こし、これに呼応して
翼のダイヴブレーキを開くクラウス。が、時既に遅し。遂にタチア
ナ機は砂漠のど真ん中に不時着したのでした。

: 「タチアナ!」と終いにゃ呼び捨てのクラウス。矢張りコイツは
: 空に上がると性格が変わりますな。

: どうやらタチアナは何処も負傷していない様子ですね。しかし大
: きく「心に傷を負った」状態である様で。
:
: くら「タチアナさん、平気? ヴァンシップに乗れます?」
: たち「いや、もう大丈夫ですじょ。」
: くら「…じょ?」
:
:   ・・・(((( ;゜Д゜)))
:
: まぁ冗談は兎も角として、タチアナが突発的緊急事態に弱い様な
: 印象を受けました。前線に立つ者として、ましてや部下を率いる
: 隊長格としてこの性格は拙いんじゃないかと思えるのですが、こ
: れまで充分に任務をこなしていたから隊長なのだと解釈しますと、
: 今回の「目の前でシルヴァーナ撃沈(?)」が余程タチアナへショッ
: クを与えたのだろうなぁと思いました。

: クラウスが「タチアナを目覚めさせる為にクラウディアのゲージ
: 管が破裂する様に出力を調整した」のか「機体を機関の出力調整
: だけで何とか立て直そうと努力している内に、結果的にゲージ管
: の破裂が起こりタチアナが目覚めた」のかがイマイチ判らないの
: ですが、3:7くらいかなぁと思っています。

[暗転]
以降は灼熱の砂漠にてサバイバル&脱出努力が開始。しかしタチア
ナ機はボロボロ。タチアナは前席で気を失ってまま。後席のクラウ
スはアドレナリンが尽きたか、呆然と空を見上げるばかり。大空を
舞う鳥を見上げ、一言。「無神経だなぁ」

: 「何が無神経なのか」が、ちと判りませんでした。うーむこれが
: 「無神経だったなぁ」なる台詞だったらば、初めて後席に座って
: その苦労を知り、改めてラヴィの扱いが無神経であった自分を振
: り返っての発言か?とも解釈できそうだったのですが。尤もこれ
: はこれで、必死で不時着した直後にのんびりそんな事が考えられ
: るか?とも思えるものの。はて?

: このシーン以降から、細かく暗転が入れられています。一繋がり
: のカットでは時間の経過が連続している様な印象を受けますから、
: 此処はそうではなくカット間に相当の時間が経過している事を表
: しているのだと解釈しました。つまりそれだけ彼らのショックが
: 大きく、当初はのろのろとしか行動できなかったのだろうなぁと。

[暗転]
何処を見渡しても砂漠のど真ん中。ふと空を見上げるクラウス。と、
其処には1点の黒点が。艦?

: 初見では素直に「あぁシルヴァーナは沈んでいず、これから彼ら
: が向かう補給敞へ向かっているのだ」と解釈したのですが、後の
: シーンを見て以降は判らなくなりました。ひょっとしたら、既に
: 補給と修理を終えたシルヴァーナが補給敞から立った後?とも考
: えたのですが。

[暗転]
鋭い金属音で目覚めるタチアナ。クラウスが機関を叩診している音
でした。クラウスの診断によれば、エンジンは両方とも駄目な模様。

: こうして即座に機体の状態を手持ちの道具で調べ始める辺り、ク
: ラウスが市井のヴァンシップ乗りでありヴァンシップに関する限
: りは何でもこなしてきた者であるのに対し、タチアナはヴァンシ
: ップを操縦する事のみに特化され教育を受けてきた者であるとの
: 印象を受けました。本当はそれじゃやっていけない筈なんですけ
: どね。ルノア・キササゲ大尉も「自分の乗る機体の隅から隅まで
: 熟知しておけ」の方針で教育し、それで生き残ったくらいですし。


呆然としながら、前席のクラウディア管が破裂し液が床に洩れてい
る様子を見るタチアナ。脇に着替えが置かれている事を見て取り、
再度愕然として「液が失われている事」を自覚したタチアナは伏せ
泣き出します。これを聞き取ったかクラウスは、無表情に剥がれ落
ちた金属外板をハンマーで叩き出すのでした。そう、自分を何時も
目覚めさせていたラヴィの様に。

: はい、前回でラヴィがクラウスへ渡した着替えが見事に役立ちま
: した。尤もラヴィがこの事態を想定していたとも思えないのです
: が、まぁ御都合主義とはこう言った事もアリかと。(^^;)

: 某巨大掲示板では「着替えが要る粗相をタチアナがしてしまった」
: と侃侃諤諤でした(笑)が、直接の描写が無い以上、私は「ゲージ
: から直接クラウディア液が漏れてしまっており、且つそれだけの
: 事態が発生している以上は機関のクラウディア液も相当失われて
: いる事を判断できたタチアナが、改めてヴァンシップが既に浮か
: ない事を自覚し、砂漠から脱出できない以上は死ぬしかないとの
: 思いと、シルヴァーナが沈んでしまい自分もこれから干乾びて死
: ぬのだとの考えがない交ぜになり、遂に突っ張っていた心が折れ
: て泣いてしまった」と解釈しておきます。・・・無理あるなぁ。(^^;)

: 無表情にハンマーで叩くクラウスが思い返していたのは、ラヴィ
: の台詞「起きろネボスケ!」でした。第3話を覚えていない者は
: 何が何やらですな。この作品、たった1回のシーンでも平気で伏
: 線になりますから、記憶力がおちゃっぴーな私は苦労しています。

: してみるとクラウスも、これまで茫然自失としており此処で泣く
: しかない状態のタチアナには、相当苛立っていたのですかな。確
: かに前席のタチアナがコントロールを失っていず何とかまともに
: 着陸できていれば、すぐさま砂漠を脱出しシルヴァーナの捜索な
: どに掛かれる筈ですし。尤もそれを言い出さず、またタチアナも
: クラウスの機関調整に文句を言わない辺り、無駄な醜い争いはし
: ない二人の社会性には感心しました。

: 泣き伏すタチアナが思い返していたのは自分が書いた書簡でした。
: 確かに、これまで嘘をついてまで突っ張った挙句に此処で果てる
: 身となれば、その無念さは如何ばかりかと。呟く一言「かあさま…」
: も、それを表していると思いました。

[暗転]
指の間から洩れ落ちる砂を、無表情に眺めるクラウス。

: クラウスも流石にショックの様ですね。流石にすぐさま元気一杯
: 機体の修理に取り掛かれるほど危難に慣れている訳でも無いのだ、
: と解釈しました。

[暗転]
何とか機関を修理し掛けようと努力中のクラウス。汗だくでクラン
クを回し何とかこれで始動するも、寸での処で充分な出力が得られ
ず。出力調整をタチアナへ頼むクラウスですが、前席に座ったまま
のタチアナは悄然としたまま「無駄なのに」と一言。そして機関は
止まってしまいました。「クラウディア液が足りない」と、砂漠へ
大の字のクラウス。タチアナは無表情のまま。全てを諦めたか?

: が、其処で諦めないのがクラウスの良いところ。どうもコイツは
: 非常事態で無い限り見栄えがしませんな。尤もそこから下される
: 判断には良く「?」と思わされはするのですが。

: タチアナが一向に立ち直らないのは、目の前でシルヴァーナが沈
: んでしまい「もう生きていても仕方がない」と考えているからで
: しょうか。多くの友人知人が一気に失われてしまった事は確かに
: 痛ましい事だと理解出来るものの、たかが所属艦が落ちたくらい
: でこうまでショックを受けるのは軍属として如何なものか?とは
: 思えましたが、大災害を潜りぬけ生き残った人々のPTSDなど
: を知る限りでは強ち無理もないかとも思えました。

: こうして二人を比較しますと、タチアナに比べたクラウスの強さ
: は「身近な者を突然失った」経験があるかないかに拠るのかな?
: とも思えました。尤もそうなるとシルヴァーナのヴァンシップ隊
: やそれ以外の乗員は全く失われていないのか?と不思議な気がす
: るのですが、それだけシルヴァーナが無敵なのでしょうか。

: クラウスが此処で奮い、タチアナも後にこれへ見入る液体ゲージ。
: どう言う仕組みなのやら?と不思議な代物でした。表示としては
: 「真ん中の膨らみにある境界面をゲージの光球が越えればOK」
: かな?と思えますので、機関が発生する浮力を手軽に計測できる
: 代物と解釈しましたが。

[暗転]
夜半にふと目覚めたクラウス。見ればタチアナの姿が前席に無し。
慌てて足跡を追えば、機から離れ呆然と歩み進め遂に膝を抱えうず
くまり、砂漠の虫を見入るタチアナが。彼女が思い返すは、自分が
書いた勇ましい書簡。シルヴァーナは沈んでしまった、とこうして
全てを諦めたかのようなタチアナをクラウスが励ますも、虫が背負
う水滴に映るタチアナはうずくまったままでした。

: 此処のタチアナの目元が泣きはらした様に赤く腫れていましたの
: で、こりゃ相当キテいるなぁと思いました。つまりはそれだけ、
: タチアナが自分のアイデンテティをシルヴァーナへ頼っていた、
: と言う訳でしょうか。後に自嘲するタチアナの台詞を聞くと、過
: 去に1度は挫折を知っている筈の人物が何故にそうまで他者の存
: 在へまた依存する?とも思えたのですが、逆に考えてみればそれ
: だけ「親友のアリスティアが」が如何にタチアナにとって重要だ
: ったか、と言う事かとも思えました。そんなに大事だったのなら
: 部品扱いは止めろよ、と思いはしたものの、此処で漸く気付いた
: のかなぁ、とも。


◆ナレーション@アイキャッチ

男性1名と女性1名。ヴィンセント大佐とタイトルバックの彼女
かな?と思うものの、全然自信無しです。(^^ゞ

: 最近、判んなさ過ぎるぞぅ。・・・無理ないけど。


◆白銀の平原、死の彷徨@デュシス(?)

一転、吹雪の大地。死屍累々と積み重なる野生動物の間を縫い歩を
進める人々の間を歩いているのはデュシス兵。どうやら人々は避難
中の模様。転んだ少女を助け起こし、なおも人々を急がせる兵士。

: いきなりデュシスの光景だとは、初見では思いませんでした。兵
: の格好をアナトレーときっぱり分けてくれた御蔭で漸く判明しま
: したが。あの犬マスク(違)の下には、意外と真っ当な面構えが。

: この短いカットで、デュシスであっても人は人、である事が良く
: 判りました。シリーズ折り返しで漸く登場の、慎重さに感心。(^^;)

兵の腕には、逆周りの時計が。「時間が無い」と人々を促す兵。そ
の人々の行く先に林立する塔。いや、これはロケット。しかもかな
り急ごしらえの模様。この巨大なロケットに吸い込まれてゆく人々。

: このロケットが初見では何物か判りませんでした。段々と細部や
: 比較対照が映るにつれその巨大さが判ってきまして、一方それだ
: けの代物が無造作に建造されている様子に一種戦慄も覚えました。
: つまりは「それだけ急いでいる」のかな?と思います。

ハッチが閉まり、兵士が見つめていた逆周りの時計と他の幾多の計
器を真剣に見入るデュシス兵たち。電光管にゼロが並び、打ち上げ
られたロケット。静々と上がるか…と思われた矢先、デュシス兵が
見守る計器が禍々しく赤色一色に。「マスバランスが崩れます!」
勢いを失い機尾から落下しへし折れるロケット。上がる雪煙。死体
で埋まる平原は、ただ雪にうずもれるばかり。

: 相変わらず、実にアナクロ極まりない計器類の描写には嬉しくな
: ります。おっと、このシーンの感想としては著しく不謹慎ですね。

: と言う描写までで、どうやらデュシスは人が暮らすには厳し過ぎ
: る気象に変わり、為に人々はアナトレーへ脱出を図っているとの
: 印象を受けました。これは前々回に「気象制御装置は治ったのか?」
: なるシルヴァーナ機関長の台詞があった時に予想した展開でした
: が、どうやら外れては居なかった?様です。野生動物が死屍累々
: と折り重なる描写からすると、この気象変化はかなり劇的に進行
: している?とも思えました。

: 既にグランドストリームを越えられる立派な戦艦があるにも拘ら
: ず、何故に急拵えのロケットで脱出を?と思わなくも無いのです
: が、「ギルドが棄民運搬船へギルド提供の機関を使用する事を許
: 可しない」な展開であればどうだろう、とも考えました。となる
: と自分たちが行なっている気象制御の失敗の為にデュシスのこの
: 事態を招いたギルドが、デュシスの脱出を許さない一方で、デュ
: シスとアナトレーに機関を提供し戦争行為を起こさせている姿が
: 思い浮かばれてしまいましたが。うーむ、まんま「死の商人」。
: : きっと髑髏姿の幹部が居て、ラスボスは脳髄3つにちまいない。


◆死の平原からの脱出@アナトレー砂漠地方

此方は引き続き砂漠でサバイバル中のクラウスとタチアナ。喘ぐタ
チアナが水筒に手を伸ばすが、これをクラウスが制止。忙しく手を
動かしなにやら小物の修理中であるクラウスが「その水が無くなっ
たらこのヴァンシップは飛べません」と理由付けるも、苛立つタチ
アナは水筒をクラウスへぶつける始末。

: 後にクラウスが「水への執着が」と語る描写かと思われました。
: 確かに、後に自分の生死が確実に掛かる水をその時の欲求で消費
: してしまおうと言うのは、執着と言うか考えが足らなさ過ぎかと
: 思えます。クラウスが自らを節制でき、タチアナは節制できなか
: った。この辺りの違いが、貴重な水を大事に使う事が身に染みて
: いる庶民と、文字通り湯水の如く使える貴族の違いであるかと。

[暗転]
必死でタチアナを呼ぶクラウス。その様相へ流石に気を引かれたか、
機の陰から顔を覗かせたタチアナが見たものは、野生のチョコボを
取り押さえようとしていたクラウスの姿。これへ乗って、と言うク
ラウスは直後に振り落とされてしまいました。そのまま砂丘へ顔を
埋めへたり込み砂丘から滑り落ちてきたクラウスが流石に心配に
なったか、急いで覗き込んだタチアナと、やおら顔をあげたクラウ
スが不幸にもガツン(笑)。頭を抱え込む二人ですが、向こうを見れ
ばクラウスを振り落としたチョコボとそれを囲む仲間たちが得意げ
にダンス中。もう笑うしかないタチアナとクラウスでした。

: これがハンナバーバラプロなら、直後に「追っかけるチョコボ群
: から逃げ惑うタチアナとクラウス(砂塵つきピュー)」な描写が始
: まったかと思いましたが、本作品はスラップスティックギャグで
: は無いのでした。ちっ。(爆)

: 「極限状態下で仲違いしていた者同士が、ふとした外挿刺激に対
: し共通の感情を持ち、それをきっかけに和解する」なる鉄板展開
: であったかと思いましたが、まぁこうした些細なきっかけがクラ
: ウスとタチアナらしいかな?とも思いました。


◆遠く離れた故郷では@ノルキア

一方此方はクラウスとラヴィの故郷であるノルキア。見知った顔の
人々が見上げる上空には、悠々と睥睨し遊弋するデュシス艦隊が。

: ふと考えてみると、このノルキアは確かマドセイン公の領地。し
: かもヴィンセント大佐率いる北方守備艦隊が守護していた地域で
: もある筈。そこを一切抵抗なく遊弋する、デュシスの巨大艦隊。
: こりゃあこの2名は、この地域ごとアナトレー中央から切り捨て
: られたかな?と思えました。

: どうやら戦争状態は劇的に進行している模様です。上記のデュシ
: スの描写を見ると、デュシス側がこれだけ必死であるのにアナト
: レーはオ貴族様が趣味で戦っている状態であれば、あっさり侵攻
: されるのも無理はなかろうとも思いました。

: 尤もこれは「この戦争が何時始まったのか」を考えないままの印
: 象ではあるのですが。あれだけの巨大戦艦を戦列揃えて建造でき
: る期間があり、またクラウスとラヴィの父親が和平の書簡を携え
: て飛んだ頃にはもう相当にきな臭い状況になっており、シルヴァー
: ナ機関長を始めとするギルドからの脱出組が粛清された理由を
: ディーオが知らない理由が彼自身が幼かった為であるとするなら
: ば、少なくともデュシスがアナトレーへの脱出として戦争を決定
: した頃から10年以上が経過しているだろうと私的には思ってい
: ます。となると此処に来てデュシスがいきなり形振り構わず侵攻
: を急ぎ始めた理由が自国の気象変動にあるとの理屈が我ながらイ
: マイチ納得いかないのですが、そこはまぁ「壊れる機械の具合が
: 悪くなる調子は、等差級数的にではなく指数関数的に酷くなる」
: とでも解釈しておこうか、と考えています。


◆夜の砂漠って凄く寒いはずなんだけど@アナトレー砂漠地方

夜の砂漠で、訥々と互いの事を語るタチアナとクラウス。

: かなりタチアナの人となりが語られたシーンであったかと思いま
: す。以下、それを台詞を採録しながら纏めてみようと思います。
: : ・・・纏まって無いなぁ。(^^;)

「どうしてシルヴァーナに?」「他に仕事が無かったから」

: 後者がタチアナです。してみると矢張りタチアナは士官学校を真っ
: 当に出た訳では無さそうかと思いました。そんなタチアナへ着い
: てきたからこそ「親友のアリスティア」であるのかな?とも。

タチアナが貴族である事を、先の水への執着が無い様子でクラウス
が見事言い当てます。それを素直に認めるも、タチアナは自分が没
落貴族の「残され貴族」である事を自嘲しつつ言うのでした。

: 先の諍いを受けたシーンであったかと思います。タチアナの心情
: の変遷がくっきり現れた箇所だったかとも思いました。

: タチアナが自嘲する「残され貴族」。公式Webによれば、崩壊する
: 領地から「上」へと領地を移せた貴族とは違い、崩壊したままの
: 土地か丸ごと領地を崩壊で失ってしまった貴族を指すようです。
: マドセイン公やゴライアス艦長親父の領地の描写と、アバンタイ
: トルのヴィスラ家がある街並みの様子を比較すると、確かに「残
: され貴族」が如何に哀れかが良く判りました。

: 待てよ?してみると、気候こそは良好だがアナトレーも「大地を
: 失う」過程にある訳か。となるとこの世界と物語の行方や如何に。
: アナトレーとデュシスの目覚めた一部がギルドからの脱出者を味
: 方にしてギルドへ攻め入るものの、其処で彼らが見たものは「全
: 方位へ広がる、瞬かない星空」であったとか。振り返った彼らが
: 見たものは「視界からはみ出て広がる巨大な砂時計」。こうして
: 大地の平穏を齎したシルヴァーナ+デュシス一派から抜けたクラ
: ウスとラヴィは、今度こそ越えられない壁である「無限に広がる、
: 人類に残された最後のフロンティア」を目指す事に。…無茶だ。(^^;)

: なおヴィスラ家の爵位は、公式Webによれば准男爵であるとか。
: こうした位付けには詳しくない私ですが、これが男爵より低い位
: だとすると、そりゃ確かに辛かろうとも思えました。ちなみに領
: 地を失ったヴィスラ家に残された物の一つが、子供の皇立士官学
: 校への入学権であったとの事です。何となく「激烈な入試サバイ
: バルを経て」と考えていました私は、まだ日本の受験戦争意識が
: 抜けていない様子です。なるほど、だからタチアナは在校してい
: た事ではなく主席であった事を誇りとしていた訳か、と。

: 一方クラウスは、こうして話しながらもクラウディア液の醸成(?)
: の手を緩めません。貴重な水を醸成器へ注ぎ込み、クラウディア
: 鉱石を3粒ばかり落として。タチアナが発火薬を装填した信号銃
: を受け取り、着火一発。これで稼動し始め、環状管を輝きながら
: 循環するクラウディア液。最初は泡立ち、発光もまだらな液が、
: 最後には均質に輝く液体になる描写には「なるほどね」と思わさ
: れました。緊急事態の為にこんな物も積んでいるのですな。
: : にしても、本当に「クラウディア液」だったとは。(^^;)

「1度は士官学校のトップまで行ったのに。これでも奨学金を貰う
くらいは優秀だったのよ?」「優秀だって言われてちやほやされて。
軍隊の訓練を甘く見ていたのかもしれない。」

: と僅かに微笑むタチアナは、何とか立ち直ってきた模様です。

: この2言から考えて、タチアナは士官学校でエリミネートされた
: のかな?と思いました。努力家の彼女の事ですから座学は優秀で
: あったのだが、次第に肉体の限界へ常にチャレンジするような航
: 空訓練の比率が増すにつれ成績が落ち始めた、とか。現在のタチ
: アナの技量を見るにそりゃ無いだろうとも思えますが、当時のタ
: チアナはクラウス以上にユニークで高度な技量を発揮し飛んでい
: た為、型に嵌った訓練を強いる教官と折り合いがつかず追い出さ
: れた、とかもあるかと。教官が底意地の悪い、しかも上級貴族の
: 家柄出身である者で、自分の教育技量を超えるタチアナの存在を
: 許さなかった、とかとも。そして追い出すべく画策し・・・。
: : 「こどものおもちゃ」中学生編かよおぃ?(爆)

: 士官学校と言うエリート学校に在学し、在学中はその優秀さから
: 持て囃されはしたものの、それはあくまで本人のたゆまぬ努力に
: 拠る成果であった者。しかし何時しかそれは本人の心へ多大なる
: プレッシャーとなって圧し掛かり、逆に当人はトップである事へ
: のみ異常な執着心を抱くようになってしまう。そして訪れるカタ
: ストロフ。完膚なきまでに打ちのめされた当人は、学校を去る事
: を決意するのであった。こんな話、どっかで見たどっかで見た…
: : あ、町田初佳。(爆)

「残され貴族は、やっぱり何処まで行っても残され貴族なのかな」

: と自嘲するタチアナ。なるほど「突っ張る奴は、何か強烈なコン
: プレックスを秘めている」はお約束ですが、タチアナはどうやら
: 「没落した家柄を細腕ひとつで盛り返すべく奮闘中」「しかし今
: は夢と抱いていた理想から懸け離れた我が身を嘆く日々」「加え
: てこれを正直に親へ言い出せない」の3連コンボである様で。
: : うーむ、きっちり「人情ヤクザ路線」に嵌りそう。(爆)

「僕の父さんとラヴィの父さんはヴァンシップ乗りだったんですよ」

: と今度は自分の事を語り始めたクラウス。さぁ始まりました、と
: 初見では思わずワクワクしてしまいました。これまでクラウスと
: ラヴィの父親が如何に有名人であったかは、第3話でそれを匂わ
: す描写が僅かにあったくらいで、具体的に語られた事は確か無か
: った筈でしたから。

「でもデュシスへ和平の書簡を届けようとして」
「ハミルカル・ヴァルカ!?」

: とのクラウスの言葉の半ばででやおら顔をあげたタチアナが勢い
: 込み言います。おいおい、これまで気付いていなかったのか?と
: 思えたものの、確かに相手の姓が自分の知る有名人と同じであっ
: てもそれが関係者だとは先ず思いませんから。私的な例で言えば、
: NHKの松平アナしかり夏目房之助しかり。注意力ゼロだな俺(あほ)

「ハミルカル・ヴァルカとジョルジュ・ヘッドの事は、ヴァンシップ
 乗りならみんな知っている」

: 初めて出た、クラウスとラヴィの父親のフルネーム。(^^;)

: 自分の父親を知るタチアナに驚くクラウスへ、タチアナが答えた
: 台詞でした。これを微笑んで言っていると言う事は、タチアナも
: 彼らの名を語るのが楽しいのかな?とも思えました。してみると
: 漸くこれでクラウスは「ちょっとは上手い、単なる飛行小僧」か
: ら「ヴァンシップ乗りとしてのサラブレッド」へとタチアナの中
: で昇格したのかな?とも思いましたが、まだ早計でしょうね。

: 自分の父親をタチアナが知る事に嬉しくなったか、微笑んだクラ
: ウスが「何時かは」とグランドストリーム越えの夢を語り始めま
: す。おぉ、漸く本編でその事が具体的にクラウスの口から語られ
: ました。公式Webやら情報雑誌やらでさんざか読み聞きしていた為
: にすっかり周知事項な意識でいたのですが、確かこれが本編中で
: 語られたのはラヴィの整備兵転換告白だけだったかと思います。

「全てを拒絶する化け物よ。
 シルヴァーナでさえ大きな傷を負うし、ヴァンシップは3分と持たない。
 怪物みたいな風に機体が悲鳴をあげて、
 負けたくなくて操縦桿を必死で押さえて。
 でもバラバラになるかと思うぐらいに機体の外板が次々と吹き飛んで」

: 実体験でグランドストリームの厳しさを知るタチアナは浮かない
: 様子で語る、グランドストリームでの実体験です。おぉこれは第
: 1回でのアバンタイトルであった、強攻偵察の模様。…記事でも
: 起こしていない限りすっかり忘れていた描写が伏線とは。(^^;)

「父さんたち、凄いなぁ!」「凄いね・・・」

: タチアナは寧ろ脅かすつもりで語ったのでしょうが、クラウスは
: 寧ろ貴重な実体験として聞いてしまった様です。それが如何に危
: 険な夢であるかを諌めるつもりだったのでしょうが、タチアナの
: 恐怖もクラウスが掲げる夢の前には砕け散ってしまったのかなと。

: だからクラウスは単純に「そんな化け物へ挑戦した父親たち」へ
: 感嘆したのでしょうが、タチアナはそんな事を聞いてもなお夢を
: 失わず寧ろこれを強化したクラウスへ感嘆したのだと思いました。

: ちなみにタチアナを演じる喜多村英梨さんは、何でも現在高校生
: とか。これが十台の演技とは。どっかの海底姫様とはえれぇ差。(爆)


◆夜明けに向けて@アナトレー砂漠地方

そして今度は二人掛かりで機体の修理。機関のパイプを切り落とし
て液の循環距離を縮め、液の総量が少なくても飛ぶように。しかし
それは高度が上げられない諸刃の剣。再び機関を始動するクラウス。
機関の横でゲージに見入るタチアナ。駄目か、と思われた次の瞬間、
必要な出力を確保しふわり、と浮くヴァンシップ。急いで乗り込む
ようにと叫ぶクラウスが見たものは、後席へ乗り込むタチアナの姿。
微笑み、クラウスへ「貴方が前に乗って」と促すのでした。

: 「2500回転で急に出力が落ちなければ」この機関は2ストで
: すか?(^^;) あ、いや2ストならば4000回転は必要か。にし
: ても、矢張りこの機関はレシプロだったのですね。プロペラを回
: 転させる代わりに、縦横に張り巡らした管内へ高温高圧のクラウ
: ディア液を循環させて浮力と推力を得る、と公式Webにありました。

: 後席に乗り込み、クラウスへパイロットを任せるタチアナ。つま
: り此処で漸くクラウスを自分を越えるヴァンシップ乗りであると
: 認めたのかな?と思いました。畢竟これは、それまでただ突っ張
: るしか無かったタチアナが、一皮向けたシーンであったかと。
: うーむ、確かに夜明けへ持ってきたカットなだけはある・・・か?

朝日の中を地上ギリギリに飛ぶ赤いヴァンシップ。向かうは、タチ
アナが思い出したシルヴァーナの緊急避難シェルター。タチアナの
厳しい表情はすっかり元通りに。砂塵を猛烈に巻き上げ飛ぶヴァン
シップ。クラウスは難なくこの超低空侵攻をこなします。

: 揚力もへったくれも無い機体形状ですが、対地効果はあるのかも?
: とは思うものの、これだけランダムなアップダウンが激しい砂漠
: を高度ゼロで飛ばすのは凄まじい技量かと思えます。しかも目的
: 値に到着したのはすっかり夜も更けてから。こんなに飛べるヴァ
: ンシップって一体なんじゃい(^^;) と思う一方で、それまでずっ
: と飛び続けていたであろうクラウスの超人的(過ぎ)な体力と集中
: 力には、感嘆を通り越して呆れ果てました。人間じゃねぇ。(^^;)

: ま、妙な3D造形されてしまったコクピットの両名の姿について
: は、武士の情けで触れずにおこうかと。(爆)


◆最低の歓迎@シルヴァーナ専用シェルター(只今占領中)

丸1日がかりで到着した、闇に沈むシェルター。銃を装填し、警戒
しながら近づいた二人を迎えたのは、何とデュシス兵。殴り倒され
縛り上げられ、砲塔へ首を突っ込まされこれから銃殺刑に晒される
二人。砲口の中で唇を噛み震えるタチアナの耳に、一発の銃声が。
思わず砲口から首を抜き、傍らのクラウスへ振り返るタチアナ。が、
見たものは同様に自分へ振り替えるクラウス。見れば自分たちを取
り囲んでいたデュシス兵たちがわらわらと彼方へ掛けてゆく姿が。

: 初見では「おぉ避難所とは言えきっちり武装していたのね」と思っ
: た格納砲塔でしたが、タチアナが驚いていた様子からするとこれ
: はデュシス側の仕掛けたトーチカか?と思えました。してみると
: デュシス側が目星をつけた無人地帯にたまたま都合良くシルヴァー
: ナの待避所があったため、デュシス先行部隊がこれ幸いとスクワッ
: ター決め込んじゃった、と言う事かな?とも思いますが如何に。

: 実に容赦の無い処刑ぶりだったかと思えますが、デュシスの銃兵
: としてみれば、自分の同輩を殺しまくっているアナトレーの兵士
: は傭兵であれなんであれ仇敵と見なし即座に殺そうとするのも当
: 然かと思えました。この理不尽さ加減が、如何にも戦争だとも。
: どっかのホイホイ敵味方が立場を変える戦争ものとはえれぇ違い。

: が、此処までしておきながら結局二人を殺さなかったデュシス兵
: の意識が判りません。尤も「恨み骨髄怒り心頭であったが、いざ
: 眼の前で震える自分と同じ人間を見ると、どうしても殺せなかっ
: た」と言う展開もアリかな?と思う一方で、すると二人を囲んで
: いたあのゴツいデュシス兵は皆、後述の様な兵士かと思うと、何
: やら良からぬ妄想がモンモンと。。。(^^;)
: : 「鋼鉄の少女たち@デュシス」てか?(爆)

思わず後を追ってしまう二人。最後に駆けていたデュシス兵が転び。
「きゃ!」ヘルメットの下から現れたのは、年端も行かない女の子
の、薄汚れた顔。その彼女が自分に構わず見つめる砂漠に、次々に
落下してきたのは、あのデュシスから打ち上げられたロケット群。

: いや、まさかデュシス側からもヒロイン参入とは。(^^;) Edに
: 女性声優がアテている見かけない名前のキャラが既に。彼女だと
: しますと、名前はドゥーニャ。ネームキャラであるようですから、
: 今後も深く関わってくるものと思われます。うーむどうなるやら。
: 此方は黒髪の、気の強そうな眉毛の濃い女の子だしなぁ。…被る。(爆)

: 「なるほど、だからBパート早々に」と思えたロケット描写でし
: た。いきなり失速して落ちた1本がある一方で、結構到着してい
: るのね、とも。尤も後の展開を見るに、どうもそう容易く到着は
: していない様子でしたが。

砂漠へ次々に打ち込まれるロケットへ顔を輝かせて駆けて行く少女。
が、彼女を含めたデュシス兵と、何時の間にやら拘束を解いたタチ
アナとクラウスが見た物は、ロケットから崩れ落ちた木箱の幾つか
のみ。少女兵は涙を流し泣き叫び、持つ蒸気銃を空に向かって撃ち
放つばかりでした。

: 蒸気圧供給のケーブルも無しに連射される蒸気銃には「はて?」
: と思いましたが、公式Web によればこの銃は新型だそうです。
: カートリッジで蒸気圧を供給し(おぃ)、パイピング無しで連射が
: 可能であるとか。但しカートリッジ式の蒸気圧が弱く充分な初速
: が得られないため、非力な女性兵士へ提供されたとの事です。
: : なるほど、新型だからレバーアクションなのね。(違)

: む?してみると、これを抱えてクラウスとタチアナを取り囲んで
: いた兵は、ひょっとしたらやっぱり全員・・・
: : クラウス、ハーレム化、大加速中。(爆)

: 砂漠に突き立てられたロケット群と、壊れたらしいハッチから崩
: れ落ちている木箱だけからでは、どうも「何とか辿り付けて良かっ
: たじゃない」なる印象しか浮かびませんでしたので、ドゥーニャ
: ちゃんがどうしてこうまで嘆き悲しむのかが判りませんでした。
: : 既に「ちゃん」付けかよオィ。(^^ゞ

: とりあえず棚上げにしようと思いますが其処を無理やり妄想し(爆)
: 「届いたのは荷物のみ。一緒に来る筈の人々が見当たらない。」
: 「崩れ落ちた荷物の下敷きに」「わらわらと降りてくる筈の人々
: が誰も来ない」「本当は嬉し泣き」とかいろいろ考えましたが、
: どうも決め手に欠けます。次回、いや次々回に期待かな。


■総括:公式サイトのストーリー紹介は、下記の通りでした。

「シルヴァーナとウルバヌスの激戦の中、砂漠地帯に不時着したクラ
ウスとタチアナは、シルヴァーナの緊急避難用シェルターを目指す」

: 途中の詳細は全部かっ飛ばした紹介記事の唖然とする潔さに拍手(嘘)

前回が終始戦闘シーンであった反動から(違)、今回は謎の伏線てん
こもりな回でした。しかもそれらの殆どが映像のみで表されており
説明台詞も無しでしたから、今回のみでストーリーの意味合いと背
景を推し量ろうとする場合には、視聴者へ多大な妄想力^H^H^H深読
み力が要求された回だったかと思います。

: 尤もこの手の私の妄想は大抵大外れだから、全然影響なし。(爆)

今回初登場した如何にもな萌えキャラ(違)もいる事ですし、今回の
顛末の意味合いが判るのには、もう2〜3回必要だろうなぁと見て
います。私的には、シリーズ半ばを過ぎて漸く登場した「同じ人間
としての敵側」の事情やら相互の葛藤やらに期待しています。

: でも「正義は互いの心の内にあり」な鉄板展開だと、サンライズ
: ロボット物の黄金パターンになっちゃうんだよなぁ。(^^;)

果たして、今回でヴィスラ隊長はひと皮むけて丸くなったや否や?
尤も下手をすると当分「デュシス軍の中で苛められる二人」になり
そうな予感もしていますが。そうなるとシルヴァーナクルーは当分
お休みになり、只でさえ印象が薄くなった某銃兵などは…。(笑)


◆次回予告 第14話 「Etude Lavie」

: 「ラヴィ」の綴りって、よりによってコレかい。(^^;)

「父さんが死んだって聞かされた時、空は蒼くて、高かった。」

前回のタチアナの独白に引き続き、今度はラヴィが重い台詞を。こ
れが自らの行方を語る台詞にならない事をせつに祈りつつ、では。
============================================================

  P  A  R  A  L  L  A  X     [   parallax@mbj.nifty.com   ]