成岡@DTI静岡です。「りりかSOS」は“あの”「赤ずきんチャチャ」
の後番組と言うことでなんとなく見ていたのですが、結局最後まで見てしまい
ました。

"Kirra YAMATO" <kirra_yamato@hotmail.com> wrote in message news:3efce330$0$4053$44c9b20d@news3.asahi-net.or.jp...
> この作品、途中で敵と味方が逆転するんですよね。
> 当時はとても斬新だったなぁ。最終回は結構感動的だった。#と思う(笑)

 「逆転」と言うほどのものでもないんですけどね。敵の幹部が味方に寝返る
と言うのは基本(笑)だし、ラスボスは一緒でしたから。最大の味方が最大の
敵になる、と言うのも巨人の星(父一徹がライバル球団の監督になって強敵を
送り込む)の頃からあったパターンだし。少女マンガでも「ガラスの仮面」が
ある(月影先生が亜弓をコーチしたりとか)。

 この作品が斬新だったのは、「人の心の動き」を丹念に追っていったことだ
と思います。例えばデューイが寝返る時も(全3クールと言う構成でありなが
ら)3話にわたって心の動きを追っていったし、更に寝返った後も最後の最後
までブロス“様”と呼んでいた。またミミナ王女は結局最後までデューイを
許さなかった、とか。
# まあユダヤ人にアウシュビッツ収容所の所長と仲間になれ、と言っている
# ようなものですから当然と言えば当然ですが。

 あと小技が結構効果的でしたね。デューイの例で言えば、初登場の花屋の店員
に扮していた時にさりげなく手の甲のスペードマークを(カメラに向かって
(笑))見せていましたが、ナースエンジェルに黒のワクチンを渡して(裏切り
決定)敵を倒した後、そのスペードマークが消えたりとか。

 最終回は男供(笑)3人の感情表現が印象的でした。まだガキということで
あたりをはばからず泣き喚く星夜、自分が「死んでくれ」と言った手前涙をこ
らえようとするがあふれてしまうカノン、今更悲しみの涙を流すことなど許さ
れないことを充分承知しているので涙を流さないデューイ。

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        成岡@DTI(ynaru@jade.dti.ne.jp)