石崎です。

 「満月をさがして」スレッド以降、暫く感想投稿をご無沙汰していましたが、
復活してみます。候補作品は幾つかあったのですが、別スレッドで最近記事が無
いと言われたこの作品について書いてみます。

# 設定やキャラ名称等を改めて覚える必要が無いと言うのが大きかったりして。


カスミン第3期 第10話『カスミ、飛ぶ』について雑感など。


手動改行代わり
これまでのお話の感想(某所とほぼ同じです(汗))。

第3期第1話「雪乃、あらわる」
 雪乃登場。ヘナモン美少女が霞町小学校に転校して来て…という過去本作品の
感想での妄想そのままのキャラです。比較的素直な話作りの本作のこと、スト
レートに霧彦の婚約者か何かというオチが今から見えるが、霧彦が居なくなって
から登場する辺りが珍しい。普通、霧彦が居る時に現れて三角関係にするのがお
約束っぽい気がするのだが。

第3期第2話「帽子男、手下になる」
 帽子男は雪乃の部下に。潜水艦のヘナモンというのも居るのね。水没の危機に、
龍之介大活躍。そう言えば、そんな能力があること、すっかり忘れてました。

第3期第3話「カスミ、さがす」
 霞家の水源が止まり、霞家の大ピンチ。降下して行ったということは、霞家の
水源地って、霞家の下の方にあるということなのか。落下する時に、スカートを
押さえて恥じらうカスミン。駄目だデジガメ、そのシャッターチャンスを逃して
は。今回の敵(違)は、ガムのカスのヘナモン。食べ物(少し違うか)のヘナモ
ンって言うのもありなのか。じゃあ、アンパンのヘナモンもありなんだな(ぉ
ぃ)。プリンタ次郎がこんな場面で活躍するとは意外でした。印刷するだけが能
では無いんだ。

第3期第4話「カスミ、箱入り娘になる」
 帽子男の持って来た、狙った相手を閉じ込める箱。罠とも知らず、仲直りした
いという手紙に喜ぶカスミンが印象的。霞家の人々には丁寧な言葉遣いな雪乃。
本当に憎んでいるのはカスミンだけであると言う事かな。箱の中で迫る危険に雪
乃を助けたカスミン。でも簡単に友達という訳にはいかないようで。

第3期第5話「カスミ、泳ぐ」
 かえでとカスミンがシンクロナイズドスイミングをやる羽目に。ユリ様が鬼
コーチに。そう言えば、バレエをやるユリ様。自分でシンクロをやろうとしなか
ったのは、やはりカナヅチ? でもせめて、水着ぐらい…。
 本番の時のスクール水着でシンクロの絵はなかなか気合いが入ってました。こ
れで動かしたら神だったのですが。
 今回の雪乃はシンクロ大会を勝手に催したり、妨害したり。どうせなら、対抗
して自分でやって欲しかったのですが、雪女(違)では無理か。

第3期第6話「カスミ、合体する」
 f.r.aでも話題となったロボットもの。声優が豪華だなぁ。雪乃が暗闇将軍に
カスミを狙わせたらしいのだが、どうせなら自分でも悪の大幹部の姿となって際
どい姿で登場すれば…(違)。悪として、裏から色々手を回すのは良いのだが、
どうも関わり方が中途半端という印象。

第3期第7話「雪乃、立ちはだかる」
 スポ根もの。ソフトボール大会で勝負ですか。カスミン、ウインドミルとは本
格的。それ以上に凄いのは、投法は素人なのにカスミン以上の球速を出せる雪乃。
カスミンの目の中で炎が燃えているよ。雪乃の魔球、スノーミラージュボール
(…って、それは「童夢くん」の魔球一号)対策がバント。お約束のオンパレー
ドですな。
 こういう対決な分には、雪乃も良い奴なんだけど。雪乃がカスミン以外の人物
には、非常に低姿勢なのが今回も印象的でした。

第3期第8話「カスミ、命をかける」
 ちょっと怖い話。雪乃がカスミンの命の火を吹き消そう=殺そうとしたのは意
外な展開。蝋燭村の長老は全くの善意からカスミンに蝋燭を渡してくれたらしい
が、どういう意味があるのか最後まで判らなかった。死ぬことに意味を見いだす
連中とも思えないし。

第3期第9話「龍ちゃん、燃える」
 ヘナモン保育園の保母さんが病休にて、カスミンが代わりに保母をすることに。
 あらいさんが手伝いとなるのだが、そこにはるなとなるが松吉(あらいさん)
を探して潜入していて…。保母さんは二人いた筈だが、またまた二人とも病休?
 あらいさん受難の話。第二期で仲良しとなった筈が、結局あの二人は何も変わ
らなかったらしい。保育園で好き勝手に暴れ回り、ヘナモン園児達に意地悪する
るなとなる。
 園児達が人間を恐れないのは、カスミンとずっと付き合ってきたからなのだろ
う。人間に対してヘナモンの能力を使うことが無いのが奇妙に感じられたが、人
間に対してヘナモンの力を使ってはならないという教えがきちんと行き届いてい
るという感じ。龍之介も直撃はさせていなかったし。
 最後、倒れたあらいさんを心配して駆け寄るるなとなるを見て、るなとなる、
そして龍之介の勝負はお預け。二人の姿に、何かを見たのかな?
 園児達を代表して決闘を申し入れるなど、龍之介が竜王の息子らしさを発揮し
ていました。


(以下、本題)

カスミン第3期 第10話『カスミ、飛ぶ』

●取りあえず搭乗時は滑り台

 夜。寝ていたカスミは何かの衝撃によりベットから転げ落ちる。
 窓の外は暗闇でその中に灯りに導かれ、窓の外に出たカスミは、闇の底へとま
っしぐら。
 気がつくと、カスミは飛行機の中にいて、その前に現れたのはヘナモンエアラ
インのスチュワーデス(以下、ヘナッチー)。
 彼女は、カスミにスチュワーデスの制服を差し出し、ヘナモンのスチュワーデ
スこと、ヘナッチーになる様にと言う。

 制服に着替えたカスミは、ヘナッチーに採用されたのだと聞き驚く。
 戸惑うカスミに差し出された一通の手紙。
 それは、ベチャポンテンが給料無しで一生スチュワーデスとして働くことを懇
願するもので、もちろん雪乃が出した偽手紙なのでした。

# お約束ながら、カスミのスチュワーデス姿は可愛いです。

# ヘナモンのスチュワーデスは、ヘナッチーと言うらしい。スッチーのもじりで
# しょうが、最近読んだスチュワーデス漫画では、スチュワーデスは「デス」と
# 自称していたのが思い出されます。そもそも、スチュワーデスという言葉自体、
# やや死語っぽい気もしますが、そこはヘナモンなので問題なし。

# 前回は特に出番の無かった雪乃の陰謀は、カスミをヘナモンスチュワーデスと
# して一生こき使わせることでした。どうせやるなら酒場で傭兵部隊の契約書に
# サインさせて…。いや、フランスつながりで。


●男を漁るヘナッチー

 飛行機がパリ行きだとアナウンスで知ったカスミは、降ろして貰おうと取り乱
す。しかし無理矢理仕事に就かされ、ビジネスクラスで機内食を配ることに。
 ヘナモン界のエグゼクティブ(ヘナッチー談)達は、冷蔵庫と洗濯機のヘナモ
ン。パリで開かれる国際ヘナモン家電学会へ出席するのだと言う。

 仕事をしつつ、男漁りに余念の無いヘナッチーは、カスミのことを見つめてい
るヘナモンが居ることを教え、いい男を捕まえるようにカスミにも力説するので
した。

# 飛行機の行き先は花の巴里! 腕相撲大会の話で蘭子さんが海外旅行には行け
# ないと言っていたので、国外に行く話は無いのかと思っていましたが、人間と
# して旅券を持っていないだけで、ヘナモンはヘナモンで別の海外渡航手段があ
# りましたか。…そう言えば、携帯電話のヘナモンの話の時でしたか、海外にも
# ヘナモンが居るという話が出ていたか。

# ヘナッチーさんに頬を引っ張られるカスミンの表情が可笑しい。今回、カスミ
# ンのギャグ顔が多かったです。

# エグゼクティブな皆様は、冷蔵庫と洗濯機のヘナモン達。ローラー式の脱水機
# (で、良いんですよね?)の二層式洗濯機とは、これはまたレトロな代物を。
# 例によって、機内食の作画は細かい。でも、口の無い冷蔵庫や洗濯機が、食べ
# られるのかは判りませんが。

# ヘナッチーさん、スチュワーデスをやっているのは、良い男を掴まえるためで
# したか。客室で捕まった、気の弱そうな洗濯機ヘナモンが可哀想。


●エコノミーの乗客は一人だけ

 ファーストクラスのサービスに、化粧を決め上がっていくヘナッチー。
 カスミは、ビジネスクラスの乗客のサービスにてんてこ舞い。
 漸く一息ついたところで、今度はエコノミーの乗客からの呼び出しが。

 エコノミーの客室は、なんと花園。
 エコノミーに只一人いた乗客は、パリの友人に会いに行くという蘭子。
 ビジネスが満席のため、仕方無くエコノミーに乗っていたのだ。
 機内を花で一杯にした蘭子に怒るカスミを意に介せず、蘭子がワインのお代わ
りを要求した頃、ビジネスクラスの方で騒ぎが。
 冷蔵庫と洗濯機のヘナモンが喧嘩をしていたのだ。
 家電達が動き回ったことで揺れる機体。
 早くも酸素マスクまで降りてくる状況下、カスミはみんなをスクラップにする
と脅して騒ぎを静めるのでした。

# カスミン、根が働き者だけあって、結局は楽しそうに働いています。

# 双発プロペラ機だと言うのに、国際線だったりビジネスクラス、ファーストク
# ラスもあるなんて、一体どういう機体なんだ。

# 蘭子さんが海外に! 第1期第23話でパリコレに行くことを否定していた蘭子
# さん。ですが、友達に会いにパリへ。その友達って、ひょっとしたらモデル仲
# 間の人間? それとも、謎の恋人さん?

# ビジネスクラスが満員で、エコノミーが一人だけと言うのは、重量バランスか
# らいってかなり危険な状態という気が。普通はビジネスの方が空いているので、
# 国際線だとエコノミー料金でビジネスに乗れてラッキー! みたいな話を時々
# 仕事で行った人に聞きますが。


●福引きの賞品にしては豪華です

 ファーストクラスから騒ぎを聞きつけ降りて来たヘナッチー。
 ファーストクラスの乗客は、ヘナモン商店街の福引きでパリ旅行を当てたポト
ポットとチン太郎なのだった。
 カスミと知り合いである、ポトポットとチン太郎に、ファーストクラスの乗客
というだけで親しげに話しかけるヘナッチーは、一々突っ込みを入れる蘭子には
席に戻れと冷たい態度であしらう。

 そんな時、現れたのは先程カスミを見ていた洗濯機。
 洗濯機はカスミの制服を洗濯したいと言い、続いて冷蔵庫があなたのために冷
やしましたとジュースを出し、カスミはモテモテ。
 だが、ヘナッチーは面白く無さそうな表情を浮かべていた。

# 蘭子さんだけで無く、ポトポット達までパリ旅行に行っているなんて出来過ぎ
# です。ヘナッチーさん、本当に良い家柄の男をつかまえることだけに夢中な一
# 方で、蘭子さんは同じお客なのに冷たくあしらったりと接客業としては色々問
# 題がありそう。

# カスミンの制服を洗濯したいだと〜! 汗でじっとりと濡れた(以下略。きっ
# と次は下着もと言い出すに違いない。

# モテモテのカスミンに面白く無さそうなヘナッチー。何か虐めがあると思った
# ら、特に無かったので少し拍子抜け。


●ヘナモンペット

 再びビジネスクラスでカスミが仕事をしていると、冷蔵庫ヘナモンのペット、
馬鈴薯のジョンが逃げ出してしまう。
 ヘナッチーの指示でジョンを追いかけるカスミはエコノミーの客室へ。
 ジョンを捕まえ損ねたカスミは、蘭子に捕まえるように頼むが結局逃げられて
しまう。
 機首方向へ向かって逃げたジョン。
 カスミが操縦室を覗いてみると、そこは無人で驚く。
 実は、飛行機それ自体がヘナモンなのでした。

 飛行機ヘナモンに貨物室の辺りがむずむずすると言われ、探しに降りたカスミ
だが、そこにはジョンの姿は無く、貨物室が汚いからむずむずするのだと思い、
掃除を始める。
 掃除をしながら、自分の両親のことについて話すカスミ。
 飛行機ヘナモンは、アフリカのサバンナの夕陽の美しさを話してくれるのでし
た。

# ヘナモンペットはジャガイモ? 物に宿った生命は植物をペットにするのか?

# ジョンが側にいて驚いて尻餅を突くカスミンのシーンはもちろんコマ送りです。

# 蘭子さん、小動物は苦手らしい。鼠怖いみたいなものかな。

# ヘナモンとのつきあいも長いのだから、カスミが空の操縦室を見ただけで驚く
# のは意外でした。

# 汚い貨物室を見ると、やっぱり掃除を始めてしまうカスミ。性分、性分。


●密航者

 結局ジョンは蘭子が捕らえていて、ポトポットの入れてくれたお茶でくつろぐ
カスミは、デザートの残りを食べようとして、誰かが食べていることに気づく。
 いつの間にか横にあった扇風機。それは、ヘナモンの密航者で、ヘナッチーの
指示で捕らえようとするものの、扇風機の風圧でカスミは近寄ることすら出来な
い。
 そこに現れた一台の冷蔵庫ヘナモンと扇風機は何故か良い雰囲気に。
 二人が身分違いの恋で一端は別れながら、結局扇風機ヘナモンの方が追いかけ
て来たと知り、ヘナッチーは感動。
 しかし、扇風機は高熱を発して倒れてしまう。

 ヘナッチーに医者が居ないか聞いてくる様に言われたカスミが、冷蔵庫と扇風
機しかいないと思いつつも呼びかけてみると、実際に医者は居て、結局扇風機ヘ
ナモンは単なる風邪なのでした。

# 蘭子さん、あんな怖い植物も出せたのですね。

# ファーストクラスの乗客でもじっとしていられないポトポット。こちらも働き
# 者の性分が身に染みています。

# 前に進めない程の風速の扇風機ヘナモン。駄目です、ここでスカートを捲らね
# ば…って、女の子でしたね。

# ヘナモン世界の身分違いの恋。二人の様子に耳を澄ますと、それぞれの機械音
# が聞こえます。他のシーンでもこれらの音が挿入されているのですが、普通に
# スピーカーで聞いていて、聞こえたのでしょうか?

# 機械のヘナモンが発熱するって…。自然治癒するものなのか?

●会って即日プロポーズ

 カスミにプロポーズする洗濯機ヘナモンと冷蔵庫ヘナモン。
 しかしカスミがヘナモンで無いと断ると、ヘナッチーは人間に恐れおののき態
度を一転、カスミを外に放り出してと言う。
 しかし、ポトポットと蘭子、そして飛行機ヘナモンがカスミはヘナモン達に危
害を加える人間ではないと言ってくれ、ヘナッチーもカスミに酷いことを言った
ことを謝るのでした。

# 会ったその日の内にプロポーズとは大胆な。

# これまでのヘナモン達と同じく、カスミが人間だと知ると態度一転。しかし、
# 外に放り出してとはまた言う事が極端です。

# ポトポットがカスミを庇うのは当然として、蘭子がカスミの肩に手を置いて
#「怖くないし」と庇ってくれたのが、本来の彼女の優しさを表していて印象的。

# 飛行機ヘナモンに褒められ、頬を赤らめるカスミンの表情に萌え。シャッター
# チャンスが多い話であります。

●飛行機ヘナモンのお礼

 規則で人間はヘナッチーになれないため、首になることになったカスミ。
 飛行機ヘナモンは、カスミを日本に送り届けることを約束すると同時に、ちょ
っとしたお礼をしてくれる。
 それは、アフリカで研究を続けるパパとママのところに寄り道してくれること。
 突然現れたカスミに驚く両親。
 カスミは、パパとママの夢の中だと取り繕うと、それを疑うことも無く、久し
ぶりの再会をお互いに喜び合う。
 翌朝。時差ぼけで眠そうなカスミ。
 そして校門に立っていた雪乃に、一瞬怒りの表情を見せるも、両親に会えたの
でまぁ良いかと思い直すカスミなのでした。

# 久々の両親登場。良く、直ぐに居場所がわかりましたね。寄り道したと言うこ
# とは、パリに行くのに南回り? 遠回りな気が…。

# 両親には夢だと言いくるめたカスミ。カスミも同じ夢を見ていると良いのにと
# 言っているのが良いです。

# 時差ぼけで登校のカスミ。口ぶりからすると、一度パリには行ったらしい。す
# ると、日本→アフリカ→パリ→日本を一晩で、しかもプロペラ機で往復したと
# いうこと? ヘナモンパワーでコンコルド並みの速度で飛行しているとか。そ
# れとも、土曜日の夜〜月曜日の朝ということか? どちらにしろ、ちょっと厳
# しそう…。

●次回予告

「あたし、カスミ。預かっている鍵のせいで、ヘナモン達が消えてしまった。ど
うすればみんな、元に戻るんだろう。次回、ヘナモン、消える。こんじょだ、根
性!」

 何だか次回はシリアスそう…。
 では、また。

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Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp