他国に脅威を与えず、自衛のための必要最小限の防衛力しか持たない、という専守防
衛の基本理念は、国民の間に定着している。その基本を維持しつつ、時代と情勢の変
化に応じた合理的な防衛力整備を進めるのが政治の責務だ。
2003,5,25読売WEB




読売。[専守防衛]「『北』の脅威へ見直し主張。

本格的防衛論議を望む。

読売の「専守防衛」の中身を見直す必要があるのではないか、
と言う主張は当然だとして。

そもそも、普通の憲法を待っていればこのような歪曲された防衛哲学など持つ必要は
なかったのだ。
アメリカに押し付けられることなく、自前で憲法を制定できていればこのような防衛
哲学など持たなかった。

外国には一切手を出さない?
攻撃されても手を出さないんだって。
拉致された国民の救助もできない?
見殺し?
アメリカさ〜〜ん助けて〜と泣きつく情けなさだ。
さらに、集団的自衛権の否定ともあいまって、日本を助けに来たアメリカ軍さえ守れ
ない?
このように、外国軍との接触も極端に制限されている。

専守防衛とは相手の領土に一切踏み込むことなく、外国軍とも没接触?
まるでアメリカの州兵だ。
宗主国の強力軍隊が外国を攻撃し?銃後を守る?
まるで保護国の軍事哲学じゃないか。
一国の防衛哲学として、いかにもいびつだ。
ことさら、必要以上に金縛りにしている。



読売は改憲論者のはずだ。
憲法改正を主張してやまない。
これはすばらしことだとして。
読売の望みや国民の望みがかなって、今の押し付け憲法が正常に改憲された後の憲法
下でも、専守防衛などという防衛哲学を採用し続けるのか?
独立国なら当然やる軍事行動さえできないのか?
(侵略するわけではない。)
そんなことはないはずだ。
普通の国の防衛哲学を採用するはずだ。

その場合、世界の普通の国ができるように、日本も十分自分の軍事行動は自制でき
る。
また、世界の指導国と協調できる。
当たり前だ。
それでこそ一人前の国と言える。

安保理事国に立候補できる資格が整うと言うものだ。



小泉内閣は改革の内閣なんでしょう?
だったら分野を問わず、思い切った改革を実施すべきだ。

自民党額田先生が『新防衛ドクトリン制定』を主張なさっていると聞く。

真の独立国。
一人前の国。
正しく自己決定できる国。
普通の国が持つような軍隊と軍事哲学を持っていても、世界の普通の国のように相手
に脅威を与えないことはできる国。
自己コントロールができる国。

として、持つべき憲法下に置ける『持つべき防衛哲学』をこの際読売には論じてみて
ほしいものだ。

小手先改良ではなく、本格的改革を実施する防衛論議を堂々と展開してほしい。




そもそも、専守防衛などという、いびつな防衛論議の始まりの元は押し付けられた憲
法にある。
押し付け憲法など占領下で、採択すべきものではなかったのだ。

強力軍隊の駐留下において武装解除され、そのまま非武装を押し付けられた。
アメリカの保護国状態に置かれた。

憲法に、非武装と言う、左翼運動に非常に都合の良い項目が入っていたがゆえに、左
翼に格好の口実を与えている。
左翼や、外国勢力と結託するものたちが
『お前たちは一人前にならなくても良い。』
『半人前でいろ。』
『俺は強い攻撃的軍隊を持っても安全だが、お前はいっさい持つな。』
『アメリカの保護国状態でいろ』
と叫ぶときに根拠を与えている。
それをかいくぐり、何とか防衛力を整備したが、
世界に例を見ない苦しい言い訳として、専守防衛などと言う防衛哲学が誕生してい
る。

その結果、アメリカが憲法で意図した『日本を保護国下に置く』という、狙いをその
まま、今日でも後生大事に維持している。
専守防衛とは相手の領土に一切踏み込むことなく、外国軍とも没接触?
まるでアメリカの州兵だ。

また、専守防衛などといういびつな防衛力しか整備できないでいることで、いまだに
アメリカ軍の大量駐留なくして、不安で夜も寝られない状態だ。
アメリカに迷惑をかけているわけだ。
(アメリカが保護下に置き続けている。)

専守防衛なる防衛哲学は、アメリカの保護があって初めて成立する半人前防衛哲学
だ。
仮にアメリカ軍が駐留なき安保に転じた場合、専守防衛などと言っていられるだろう
か?
アメリカ軍におんぶに抱っこはしてもらえない。
日米安保によりアメリカ軍の支援は当然求めるとしても、普通の国がするように、危
害を加える国の基地は自分でもたたけるようにしないとお話にならないはずだ。
だからと言って、侵略するわけでもなく、世界の国々と同じように脅威を与えるわけ
ではない。
普通の国の防衛哲学にしたからといって侵略などするはずもない事は当たり前だ。

読売は自主憲法制定を叫ぶ。
であるならば、防衛哲学も本格的なものでないとおかしい。


自民党額田先生が『新防衛ドクトリン制定』を主張なさっていると聞く。

真の独立国。
一人前の国。
正しく自己決定できる国。
自己コントロールができる国。
普通の国が持つような軍隊と軍事哲学を持っていても、世界の普通の国のように相手
に脅威を与えないことができる国。
として、持つべき憲法下に置ける『持つべき防衛哲学』をこの際読売には論じてみて
ほしいものだ。

小手先改良ではなく、本格的改革を実施する防衛論議を堂々と展開してほしい。