KOKORO LIBRARY#13(OVA)
灰原留姫です。
「ココロ図書館」第十三話
『ココロ図書館の冬』の感想です。
この十三話は、テレビ未放送のもので7/24日に発売された
DVDに収録されているものです。
シリーズ的に、十二話で一応の終了をしているためでしょう
十三話はテレビ放送時のコンテンツを使いつつも、独立性が
非常に高い話作りになっています。テレビシリーズでファン
がツボを突かれたシーン。これらが再度クローズアップされ
ています。
いわば、ファンサービスともいえる一話ですので、制作側も
この部分を喜んで用いています。
そのためでしょう、僕らの朱葉ちゃんが実質的なヒロイン。
ココロ図書館で物語が進行するも、これまで以上に朱葉ちゃ
んを掘り下げています。
アバンタイトル、クリスマスイヴの夜。サンタのコスプレを
した三姉妹がプレゼントと称して、出張で本を貸し出しに行
きます。ここでの三姉妹のやり取りは秀逸。この部分を聴い
ただけでも三人の個性が分かります。
使う車両は、いつもの水陸両用の軍用ジープです。先の戦い
で破棄されたモノをメンテしながら使っているのでしょうか?
久々に聴く、OP曲です。ナチュラルな山野裕子さんの歌声と
岩里祐穂さんのかかれる詩はとてもあってます(“ぼく”と
いう言葉の使い方が非常に巧いです)。
物語は、クリスマスの日に朱葉ちゃんがココロ図書館に遊び
に来ているというところから始まります。泊まっていけるか
どうかといういいなの問いに対して、親の許諾を得ているの
で泊まって行けるという旨のことを答える朱葉ちゃん。
こころがそれを喜び、一緒にお風呂に入れるということを話
します。まるで恋人の如くのラヴラヴっぷりにいいなの羨ま
しい・ジェラシーの感情が吹き出します。
この尋常ではない状況のいいなをフォローするのは、やっぱ
りあるとの役割です。
このこころと朱葉ちゃんの少女っぽさが色濃くあるポップな
会話は実に良いです。成人男性が書いているとはとても思え
ない程。
ベッドでの二人寝。こころは雪が降りますようににとお願い
して、朱葉ちゃんは雪が止むようにとお願いをします。二人
のお願いが合わさるとちょうど良いぐらいに雪が降るだろう
からという発想からでた相反するお願いです。
ところが、思わず朱葉ちゃんは「やっぱり降ると楽しいかも
…」っとお願いをしてしまいます。
翌日、慌てるあるとに起こされる二人。寝ぼけながら動きが
シンクロする二人がとってもPrettyです。
大雪が降り、ココロ図書館のほぼ全てが雪の下に埋まってし
まっているのです。脱出も不可能、電話線の破断、停電と孤
立する条件が揃いも揃ってしまいました。
仕方なく屋根裏に避難の四人。朝食はカップ麺です。この時
点では何処かしらピクニック気分のなのですが、暖を取るた
めのものが数台の石油ストーブ(予備の灯油は無し)しかな
いなど状況的に厳しいため暗い雰囲気になって行きます。
しかし暗くなり過ぎないのがこのお話。以前本で読んだとい
ういいなの暖を取る方法が紹介されます。それは人肌で暖め
るというもので、またしても妄想に突入するいいな。そして
それに突っ込みをいれるあるとという図式。
解凍^h^h怪盗であるファニートータスが上空を通過しますが
、四人の助けを求める声は届かないのか、素通りです。朱葉
ちゃんが自分のお願いが行けなかったとメソメソになってし
まいますが三姉妹は云います。「朱葉ちゃんのせいではない」
っと。
こころと朱葉ちゃんが密着(はぁ〜と)して暖まり、いいな
とあるともそれを見て密着です。この時のあるとのセールス
トークは「ナイスバディのめがねっ娘ではご不満?」
いつしか四人が固まって、一つの毛布を使い寝てしまいます。
そして物語の流れは、こころの夢の中へと移ります。今回の
メインはここからといっていいでしょう。まだこころが司書
になる前で、丁度朱葉ちゃんとの出会いが描かれます。
出会いは偶然というものの上に成り立つものですた。森に遊
びに出かけたこころが、道に迷い泣いている朱葉ちゃんを見
つけるというもの。
いつにもまして余所余所しい口調の朱葉ちゃん。鳴き声がズ
ンドコに可愛いです。また髪型も現在のショートとはかなり
違うもの。長目の髪を後ろで二つに纏めている感じです。
とても可愛い。可愛いという形容以外の言葉が見つかりませ
ん。
四人の眠りが続く中、再びファニートータスが上空に現れま
す。今度は光を集束させる鏡(?)を持っての登場です。そ
の鏡を使い、ココロ図書館の周りの雪を溶かすというスンゴ
イ行動を取ります。
礼を求めることもなく、雪にはクリスマスを祝うメッセージ
を残す。この辺が彼らしいところ。
無事に復帰するも、風邪による発熱で寝込むこころ。それを
見かねたあるとがこころに対して、母親直伝のおまじないを
施します。
そのおまじないは、唇と唇を重ねるというもの。そのおまじ
ないが効いたのでしょうこころは程なく全快です。しかしあ
るとはこころの風邪がうつってしまします。
咳をしているあるとを見て、ピンッとくいいな。最後に…っ
と我慢して取っておいたおまじないをあるとに取られたと、
ショックを受けます。
うむ、立派な恋心です。
テレビ版での最後に出てきた、こころの恋愛が描かれると思
いきやそういうことは一切触れずでした。朱葉ちゃんファン
でなくとも本放送時の「ココロ図書館」を楽しめた方なら、
この十三話は楽しめると思います。
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By HAIBARA ruki / "I'll never forget tonight"
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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