新城@筑波大学情報です。こんにちは。
そういえば、若いころ、ブラックホールに手を出してもめたたなあ。

In article <3993735news.pl@leo.ie.u-ryukyu.ac.jp>
        kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) writes:
> もっとも、計算できないけど、すっばらしく美しい物理理論って
> のは沢山ある。ディラック先生の高階偏微分方程式とか、ハイデ
> ルベルグの非線形宇宙方程式とか、紐理論とか... 結局、計算で
> きないとだめなので、「計算するための便宜」が重要。

人間が脳や五感を使って宇宙を理解しようとした時には、「観測」
して「計算」して誤差が小さければいいだろうという考え方だとね。
人間の役に立つかどうかという意味では、理論としては今のレベル
でもあと1万年くらいは平気かなあという気はします。どうなんで
しょうか。E=mc^2 とか量子暗号通信くらいで。

人間の生活に役に立つかどうかはともかく、宇宙がどうなっている
かを知りたいという好奇心はあります。人間が理解できる範囲でと
いうことだけれど、量子力学と相対論を混ぜる辺りで、人間の理解
できる範囲を越えつつあるのかも。人間がだめでも、機械(コンピュー
タ)なら理解出きるかも。機械でなくて人間でも人権侵害していい
なら、小さい頃からそういう教育をガンガンすれば、もう少し宇宙
の理解が進むのでしょうね。

> Wikipedia によると、ブラックホールに吸い込まれたものは特徴
> がなくなってしまうので、情報が失われるんだが、これは、H の
> ユニタリ性(逆行列が必ず存在する(本当はHH* =1だが))に反する
> なんて話が載ってました。
> 
> その話は、熱力学の第二法則(熱が平均化する方向にしか物事は進
> まない)に関しても同じなので、何をいまさらって感じ。

「情報」を物理で扱おうとすると、イマイチなんですよね。乱数生
成器の情報量が多かったりしてね。乱数生成器なんかあっても、面
白くもなんともないし、役に立つプログラムもできません。

> なんだけ
> ど、ペンローズの「皇帝の新しい心」では、そこにいきなり突っ
> 込んで、第二法則とブラックホールが組になっているんだ見たい
> な話だったとかいうのを思い出しました。

人間の脳で理解できる限界を越えた所に何かあるというのは、そう
なんだろう思います。

ペンローズの人間の脳を量子力学で説明しようとするのは、ダメだ
と思います。特に観測とか計算とか出したら。高次の話が大事なの
でしょう。

\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報       \\