Re: The SCO Case
新城@筑波大学情報です。こんにちは。
In article <ul81xwbne0h.fsf@pine.yorie.netside.co.jp>
MOCHIDA Shuji <mochid@netside.co.jp> writes:
> 具体的にどの部分がというのは未だに SCO は公には示してないらしいですが、
> 例として RCU, JFS, NUMA に関する部分とかいう話は出てるわけで、IBM 側から
> 「ウチからつっこんだのはこれだけで、SysV のコードは入ってないぞ」と
> 言うのは難しいことなんでしょうかね、
そんなことはないと思います。Open Source Initiative の Eric
Raymond のポジション・ペーパーは、「誰が contribute したのか、
それが大事で、contribute した人のものであって、System V のコー
ドベースを持っている人(SCO)ではない。」という主張ですし。
RCUって、何でしたっけ。
JFS の Journal File System ですが、RS6000 についていて、1993
年ごろ始めて見た時にはすごそうな感じがしました。当時の
System V にはそんなものは入っていません。ドキュメントの宣伝
文句はすごそうでしたが、いざ RS600 の電源をぷちっとすると、
調子悪くなったこともありました。
NUMA (non-unifrm memory access) 型のマルチプロセッサですが、
Eric Raymond の主張は、System V が動いたためしが、そもそも
ない、です。
Uniform Memory Access の共有メモリマルチプロセッサは、最近は
SMP といいますね。1985 年に出た SMP、Sequent Balnace は、
NS32032 だったけどな。その後、Symmetry というがで、これは
80386 。Balance は、使えたんだけど、Symmetry は使えなくて。
同じ大学にあるのに、頼んだらダメですって、断られてしまいまし
た。
> CSRG が Net/1 や Net/2 をまとめた
> みたいに。そうするとよく似た話になるんじゃないかと思うのですけども。
> 理由があってそれができないのかな、などとも思ってしまいます。
だから、コードの話は関係ない、ということなんでしょ。IBM と
SCO の契約の問題。コードを分離できるかどうかは関係ありません。
Raymond の話は、コードの話の所しかなくて、IBM と SCO の契約
の話は出ていません。
http://opensource.jp/sco/sco-vs-ibm.html
Linus も、最初から契約の話だと言っていたなあ。そういう意味だっ
たんだろうか。
http://www.zdnet.co.jp/enterprise/0307/09/epn35.html
\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報 \\
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