本年度予算の政府原案が発表された。種々意見は有るだろうが、岩国について記載する。
岩国市は合併後約1000億円の負債を持つ事になった。それに加えて団地の開発費の負担、市庁舎の立替等今から多くの負担が増える。
政府予算には米軍使用(海自含)の基地滑走路の沖出しの予算のみが計上されている。 

基地が有るよりも無くて静かな方が誰もが良いと言うだろうが、基地の分散化と機能集約、民間への開放等、もっと市として行うべき対応は有ったと思う。
 近隣市に住む者としては、岩国空港への民間機就航は広島空港よりも遥かに便利だし、空港機能としては民間空港よりも遥かに優れており夜間でも視界が皆無で離発着出来る、小牧や千歳並みの施設を前にして、広島空港迄120分かけて行く場馬鹿らしさは何時も感じる。
 計算したら結局飛行機よりも新幹線の方が、早くて安い、しかも便数が多いので、もう数年東京へは新幹線を利用している。

 建設途中の新市庁舎の費用、工事中の団地造成、補助金を充てにして着手したと思える工事は中断せざるを得ないし、中断しても債務は膨らむばかりで、返済の目処は何処にも無い。
 行政の首長たる者はもう少し遠くを見て、中央とも上手に付合うべきでは無かっただろうか?
 結局負担は当該市民と県民に掛かり、周辺住民は何等基地がそこに有る事による利益には浴さないばかりか、入り口を硬く閉ざした基地では、何が行われているかすら伺い知れず、反米感情を増幅するだけになってしまう。
 
 地元の協力が得られなければ、政府も何等かの理由をつけてでもの協力は出来ないだろうし、フェンスの内側だけの費用で済む。
 近隣市に居住する者は爆音だけを聞く事になり、終戦直後と同じ状態になるのかも知れない。
 基地の有る町だけの問題ではない事を考える必要が有ると思う。
 一人のエゴで町が潰れるとは昔から言われているが、反対が多くても大局的見地から対応するべき事項を、その場しのぎで収めると後に住民が迷惑する。