これは起こる。
必ず起こる。
問題は、通貨も金も、いざとなれば、その崩壊を救済するバイパスルートが人
間にはあるということだ。
少なくとも、準備は可能だということだ。
叡智を振り絞って、社会学としてそのしくみを民間レベルで作ることは不可能
ではない。

なのに、たった一人でさえ、それをしようとする議員はいない。
たった1人の大学教授でさえ、それを研究しようともノウハウのヒントを実行
しようともしない。
たった一人の大学生ですら、動かない。

このやる気のない事態こそが大問題なのだ。

大学間のネットワークで、民間レベルでの物流の助け合いシステムを持ち、
医療ネットワークを持ち、市民参加のシステムを作るべきだ。

政治参加とは、投票に行くだけではない。このような直接民間行政の参加シス
テムは、公の行政が窒息死したなかで、かならず威力を発揮する。