六カ国協議のみならず、現在アジアと中東が世界の中心と思われる事が多い。
 この事は中国が世界の工場となりつつ有る事や、太平洋へ進出している事。ASEAN諸国の工業力の発展もあり、益して以前から言われていたインドの経済発展の急激な伸びがあると思う。日本を除くアジア諸国やインド大陸、アフリカ大陸の諸国は植民地であった歴史を持つが、この事はある意味、言語、文化の理解に有効に作用しているかに見える。特にインドはIndia Engurish なる言語圏を構築し、世界に通用する。
 ゆとり教育の日本が開発途上国になる日も近いとすら感じさせる。
 
 この様な環境の急激な変化に対応しきれない日本にアミテ-ジ氏が警告を発している。 

 此れは、上海協力機構に対する脅威を暗に示唆したものと言える。日本国内でこの事に言及する人は余り見かけないが、多くのAA諸国やロシアが加盟しており、事実上中国は援助と引き換えに資源の購買を行い、各々の国との間で相互防衛条約を結びつつある。
 新帝国主義と非難されているのはこの為とも言えるが、韓国と日本以外は大きな影響を受けている様子だ。
 上海協力機構に、韓国はオブザ−バ−出席をしているとも言われるので、事実上孤立無援になるのは日本だけと言う事態も想定される。
 NATOと日本の協力協定を非難する傍ら、中国は確実にAA諸国を取り込んでの軍事同盟を構築しつつある。
 日本の哨戒圏は必ずしも長くなく、武器輸出の禁止などの制約も多い。

 六カ国協議参加国の中で、北が崩壊して韓国の一部となれば、核武装していない国は日本だけとなるし、常にダブルスタンダ−ドであるアメリカが日本の為に血を流すと考えているのは、平和ぼけした日本人だけと言うメッセ−ジを発した知日派のアミテ−ジ氏の発言の意味は大きい。
 彼は日本に要求しているのでは無く、日本に真に独立する様に警告しているだけと言える。
 政策提言や他国のメッセ−ジは発した側の都合と置かれた環境を常に念頭に置いて判断する必要が生じる。