例年この時期になると韓半島では反日ム−ドが増加し、お盆の時(光復節)にも独立記念日に等しい? 行動が見られる。
この様な状況は、かの国だけでは無く多くのアジア諸国地域に見られる。 多くの人は戦争の遺産と考えている様子だが、実態は必ずしもそうでは無い様子だ。 確かに日本が大東亜共栄圏なる理想を描いて占領、進駐した経緯は存在するが、占領された側の人と話していると西欧の植民地政策やロシアの南下政策を知る人は日本の行動を非難する人は少ない。
 韓半島は長い間、中国の属国に近い立場であり、中国が弱体化するとロシアの南下政策の標的とされた。実態は中国側の港湾を押さえるに留まったが、日露戦争に日本が負けていれば多分ロシア領となっただろうと言う人もいる。
 アジア諸国での反日感情は、戦後の経済進出から派生した傾向が強く、多くの国地域は既にこの状態を脱している。
 
 現在の反日感情は政治的に作られた、或いは演出された傾向は否めない。確かに以前親日と言われた台北ですら「日本人」と言って指を指された事もあるが、現在のソウル、台北、上海、バンコクでその様な事は経験する事は無い。
 私が戦後育ちの為かも知れないが、戦争を経験した韓国、中国の人と話しても格別悪い印象を持たれて居るとは感じない。占領政策について話が及んでも、既に歴史の一部として受け止め、現実に生きるとの答えが返って来た。
 その様な経験から見れば、韓国の現政権の対応は悪戯に日韓の距離を遠くし、単に民族主義の旗を振るだけで、何の利益ももたらさない。良識有る韓国の人々の反応は非常に冷ややかに見える。 言わせて貰えば大統領自ら暴走族を扇動したに過ぎないと思う。
 
 私から見れば、命を賭して独立運動をおこなった人々への冒涜とさえ映る。強い犬は吠えない、弱い犬程喧しい。 自らの国の独立の為に迫害されたり、命を亡くした人々に対して、もっと敬意を払い、静かな日であって欲しかった。 演説は未だ独立をしていない国の指導者のアジ演説に聞こえたのは私だけではないだろう。

 若し、韓国が民族主義を内面に潜め、日本が北韓への経済制裁や支援拒否を行なっている事に対する反応としての現況があるとしたならば、日韓関係は政権交代迄は益々冷えて行くだろう。 自らの失政のつけは自らが払うべきだろうが・・
 教育は想像以上の禍根を残す事がある事を冷静に考えるだけの力が有れば良いが。