Path: ccsf.homeunix.org!CALA-MUZIK!newsfeed.media.kyoto-u.ac.jp!newsfeed2.dti.ad.jp!dnews00.dti.ne.jp!newsall.dti.ne.jp.POSTED!not-for-mail From: tetsutaro User-Agent: Mozilla Thunderbird 1.0.7 (Windows/20050923) X-Accept-Language: ja, en-us, en MIME-Version: 1.0 Newsgroups: fj.rec.animation,japan.anime.pretty Subject: Re: hanbun no tsuki #6 (2/23) References: In-Reply-To: Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP Content-Transfer-Encoding: 7bit Lines: 334 Message-ID: Date: Thu, 02 Mar 2006 00:53:13 +0900 NNTP-Posting-Host: 211.12.112.225 X-Complaints-To: abuse@dti.ad.jp X-Trace: newsall.dti.ne.jp 1141228394 211.12.112.225 (Thu, 02 Mar 2006 00:53:14 JST) NNTP-Posting-Date: Thu, 02 Mar 2006 00:53:14 JST Organization: Dream Train Internet Xref: ccsf.homeunix.org fj.rec.animation:5160 japan.anime.pretty:12140 てつたろです。 Nagata wrote: > 「私にとって最悪の最終話」だった(笑)、 おや? > ながたです。 お疲れ様です。 > 半分の月がのぼる空 > 最終回(第6話)「僕たちの両手は」 > > の感想です。 結構ネタばれなので視ていない人はご注意。 「原作を読んでいるから書ける」内容もあります。 後日ノベル版を読むつもりで「こんな記事読まなきゃよかった」と 言われても当方は責任を取れませんのでご覚悟を。(なんてな) > 週末投稿予定でしたが、遅れました。 > クロスポストの割りには校正不充分予定です。 > すみません。 衛星で全国同時放映していますが、「積録」の方もいらっしゃる でしょうから、多少間を空けたほうがいいかもしれません。 # 「空けなきゃいけない」というものでもないのでしょうけど。 > 雑談改行に、サービスモード(謎)の話を > してもいいのですが、 > まぁ失敗談の話をするのも > まだ気力がないので、 > 数字のみ。5行 > > 5 > 4 > 3 > 2 > 1 > > まずは総括から。 > > DVD買いません。 > 録画も多分ひとつも残さないでしょう。 ながたさんの評価が低いようなので、思わずフォローを(NG用語じゃ ないほうの意味で)しちゃいます。 勢い反論が多くなりますが、気を悪くなさらずに頂けると幸いです。 m(_ _)m # というわけで、早速。 短期間にしては「よくやった」と言っていい出来だと思っています。 逆に言えば、「もっと時間をかけて襞の奥まで描いて欲しかった」 とも。 # 低画質でもどんな「服」かは判りますが、「生地の質感」は、より # 高画質でないと理解できないのでしょう。 > りかたんは可愛い。 電撃文庫のCMを視ていれば判るでしょうが、原作の挿絵とは大分 印象が違います。 # 挿絵は「可愛く」アニメ版がどちらかというと「美人」な感じ。 最初は違和感もありましたが、「作品の印象が変わる」ほどでは ありませんでした。 > 妖精さんも、もっと可愛い。 私ゃ「ママ萌え」であって「人妻萌え」ではないのですが、 確かに可愛い! > おしまい(おぃ)。 なんでやねん。-_-)/ (あるいは、「やめなさい」) > 第1話は、かなり下品でしたが、 「下品」というより、「男ってしょうがないね」なエピソードかと。 > 最後の場面は、キザというか、気取っているというか…。 「しょうがない男の子」が精一杯背伸びして頑張る話。 # いじょ。(待て!) > さて、 > > 確か前回「おまえにとって最悪の結末」 > とか手術を終えた医師が裕一につげていますが、 > その続きから。 > > 「手術はうまくいった」と医師が告げますが、 > これは嘘だったのでしょうね。 「手術をしない場合より長く生きられる可能性が高くなった」なら 「成功」(=現状から望みうる最善)と言ってもよいのでしょう。 # 「大成功」(=完治)には程遠いにしろ。 逆に言えば「これ以上の手当ては不可能」という「宣告」ですが。 > 「裕一、あんた知ってんの」 > と後の場面でナースがいいます。 > (手術の結果を)という意味でしょうが、 > 目がうるうるしています。裕一は気づいていないふう。 > #ここも、失敗を暗示しています。 裕一は単純ですから、「手術の成功」=「完治」、「失敗」=「死」 と二極的にしか考えていなかったと思われます。 というか、亜希子さんにそう思われている? # 「うすうす気付いているかな」という疑惑が、「知ってんの」と # いうさぐりの台詞に。 > 「守秘義務がある」と医師がいいます。 > #そりゃ正論ですが…。 現実には「守秘義務」を守れないほうがプロ失格でしょう。 # 架空の話とはいえ、そう簡単に守秘義務を破るようでは # 「嘘」っぽすぎる。 > #あるいみ里香を元気にさせるダシに裕一が利用 > されたとも思えますが、それはナースだけが関係 > している訳で、確かに医師は無関係でしたけど。 > > 納得いかない(笑)その1。 (守秘義務に固執) 自分と同じ道を歩む裕一を見たくない。 # 「裕一のことを考えて」ではないけど。 ↓ 裕一と里香を切り離したい。 「里香の母親から申し入れ」も、丁度自分の目的とも合っている。 ↓ 「お前はもう里香とは関係ない」ことの象徴として「情報公開の拒否」 なんでしょう。 > ナースも納得いかないようで、脅迫します(笑)。 > #これも完璧に犯罪だぁ。 こっちは完全に「非常識」ですね。 元々そういうキャラだし、一応「非常識」の相手は選んでいるので しょうけれど。 > 「里香の母親から申し入れ」 > > #これが少し意味不明ですが、 > #里香が悲しむだけだから、変に気をもたせる > #ような(相手が本気で里香のために人生を > #ささげるとは普通思えませんし)ことをしないで。 > #つまり、もう裕一を近づけないで、 > #と依頼されたのでしょうね。 ちょっと違います。 # ながたさんも人の親なら判るでしょうけど、 「病気の娘を勝手に、何度も、無断で、外出させ、しかも外で発作 をおこしている」 なら、親としては激怒して当然です。 特に母親にとって裕一は「見知らぬ他人」な訳だし、裕一の気持ち なんて見える訳が無い。 > めちゃ納得いかない設定ですが、 やっぱり、このあたりを説明するには尺が短すぎたのでしょうか。 > あとの場面を演出する上で必須なのでしょうけど…、 裕一との仲を認めたあとの母親は可哀相なものです。 娘に幸せな笑顔を与えてあげられるのが「他人」な訳ですから。 # この辺も原作ネタ > 里香の書籍を通したメッセージを思いだし > なんと登山用具を人から借りて屋上から > 東病棟に飛びうつる裕一。 これって原作では中盤のエピソードなんですがね。 # 里香の母親に嫌われるのも含め > #臨死体験みたいなのがおかしいです(笑)。 > #最後まで登場するし。たださん?エロじじぃ。 よく「走馬灯が回る」と言いますが「死の危険に晒された人間が 過去の記憶からこの場で役に立つ知識を一瞬で検索する」という ことらしいので、その一種かと。;-p # さもなくば、一瞬気絶したときに見た夢。 > 納得いかないその3。 > > #里香ちゃん、やっとでました。可愛い。 > > 拒絶するなら、里香が入っていいといっても > 窓をあけないと思うのに開ける母親も違和感。 > #でないと話にはならないですが。 墜ちて死んだら寝覚めが悪いでしょうし、常識人なら中に入れて 当然かと。 # 非常識なキャラが多いのでこういう常識的な行動が理解できなく # なる、とか。:-p > 「私のために、なにもかもあきらめなくちゃ > いけなくなるよ」 > > それでもいいという裕一。長くもないけど > 短くもないと悟っている里香。 > > #初見では思いませんでしたが、今見ていて > #里香が、とても哀れに感じてきました。 里香本人にとっては最高に幸せな瞬間なんでしょうけどね。 # ヘンリエッタの「幸せ」に対して我々が感じる「哀れ」と同質? > #ガンじゃないから、医師も嘘はつかないのか。 # 「少女に与えられたのは、 大きな銃と小さな幸せ」 ## その「ガン」じゃない!(爆) という「ガンスリ」ネタからの与太はこの辺で :-p 「走ることのできない体」(原作ネタ)だし、「完治した」なんて 嘘は吐けないでしょうね。 であれば、明確に宣言されなくても自覚できてしまうでしょう。 > そして、医師、ナースステーションにて、 > > 「出世の道もすて、その子と一緒に生きる道を > 選んだが…」 > > すべて消えてしまったと。 「彼女自身の幸せ」を含めて、自分が守ってきたものが。 > #なんだかなぁ、それじゃぁあまりに彼女が可哀想 > #すぎますよ。絶対成仏できないじゃぁないですか! > #私は彼を苦しめるだけに生きていたの?と。 表層的に「相手を想う」なら、「自分は相手の重荷になる」と 考えてしまうのでしょう。 それでは自分も相手も、残された時間を後悔しながら過ごすこと になるので、「自分の我侭で幸せになる」ことが必要なんです。 # 里香のように > #その4年間の貴重な時間は、他の人では一生かかっても > #得ることの出来ないものを得られたってことを > #考えないなんて、最低。 でも、「選んだ」んですよね。 夏目の場合、発病時点で既に結婚していたので「選ばなかった」ら 鬼畜 :-( # でも「裕一にはそこまでの『縁』がないくせに」と思ってしまう? > #とは言っても、私も大切な誰かが死んだ経験が > #まだないから、こんなこと言ってられるんでしょうね。 > #たとえば、娘が、たとえば嫁さんが、同じ状況に > #なって4年で死んだら、医師みたいに生きながら > #えていることすらありえないかも(汗)。 > > ##うん、生きてるだけ偉い、尊敬しよう(おぃおぃおぃ)。 そうそう。:-) # 尊敬はともかく、「現在の後悔」を非難する謂れは無いかと。 > ##でも、仮に超鬱になって生き残ったとして、 > ##あんな感じに後悔一杯みたいな話を他人(ナース) > ##には、意地でも絶対したくないと思います。 それだけ「失ったものが大きかった」と善意の解釈を。:-p > ##同様な境遇の裕一が現れた影響はありそうですけど、 > ##でも医師が裕一のことを思って過敏になってるとも > ##絶対思えないし。単に昔を思い出してヤツあたりしてた > ##ようにしか。(以前の回) 同属意識はあるんでしょう。 ゆえに、自己嫌悪まで裕一に向けてしまう、とか? > それに対し、ナースは、明るく、裕一にとっては > そうかもしれないが、里香にとっては違うと。 > 明るくなった、(裕一で里香は変わった)、 > 笑わずに死ぬのと笑って死ぬのとどっちが幸せ? > と医師に問うナース。 > 大切なものは、自分の幸せ?相手の幸せ? 大事なのは「裕一の幸せ」?「里香の幸せ」?とも聞こえる、 ある意味「裕一のことを考慮に入れていない、酷い台詞」 # 男にゃ厳しいお人だ。 > 「男ってバカ。気づかないうちに全てを手に入れているのに」 手にしたものが大きいほど、失った喪失感も大きい。 > そして世界は闇に溶けているが、半分の月は確実に > 今を照らして…という裕一のナレーションで幕。 > > ってEDの後に後日談があった。 > > 制服の写真は黒の帯かかってないし、結婚式の > 写真も未来の事実なんでしょうね。 「結婚式」は「アニメ版オリジナルending」かと思ったのですが。 写真の裕一達の外見が、「今」とほとんど変わっていないことから、 本当の結婚ではなく、オママゴトな結婚式ではないかと思われます。 # いずれにせよ、走れない体が現実の夫婦生活に耐えられるはずも # ないし。 > そして医師と同じ道をたどることになると。 ……か、どうかはともかく。 原作にはこのあと一巻続きがあります。 「ここで終わらせてもよかったけど、どうしても書きたかった」 と、作者をしてあとがきで言わしめた話です。 退院後の日常ですが、後日談でもなく本編の最終話にこういう話 を持ってきたところに作者の想いを感じます。 アニメ版に比べ、原作の裕一はもっと泥臭く、みっとも無く、 足掻きます。 しかも、その足掻きは成功するとは限らず、無駄足だったり、 失敗したりします。 この話に"Dream Comes True"や「奇跡」はありません。 # 「あゆの人形」はないのです。(うぐぅ) 卑小な人間が、限られた力を自覚し、失敗や過ちを繰り返しながら、 できることを頑張る話です。 「半分の月」には、そんな「不完全な、でも輝いている人間」の 意味もあるかも知れませんね。 -- この記事へのメールは到達可能ですが、基本的に 読まずに捨てます。 私宛のメールは以下にお願いします。 ttn8ji34w8@mx1.ttcn.ne.jp