進駐軍の意義
かつては駐留米軍の事をそう言っていた。占領下であれば占領軍が正しいのだが、講和条約以降も進駐軍であった。
予備隊が出来て、予備隊の訓練指導の名の名目で、毎朝白いジ−プが米軍士官数名乗って来て、課業開始のラッパが鳴り、M4ライフルを担いだ予備隊が数百名、それは見事な行進をしていたが、何故かライフル以上の火器を見ることは希であった。
戦後の復興は朝鮮半島の動乱と、自らの軍備を制約した結果、驚くべき回復をした。当然その施策を選択した吉田首相、宮沢首相の老獪な戦略には敬服する。 戦略、戦術は日々変化するものだが、時として前任者が優秀であれば、事態の変化があっても基本的な考え方、施策を変える事が出来ない指導者が短命で連続する。即ち自分は前任者を手本としてよりよい政策を採っていると錯覚する人がいる。その集積の結果が現在である。
イラクに進駐している米軍の多くは州兵でその装備は1950年代のものすら存在する。最も正規軍の装備は最先端だが。進駐軍が駐留アメリカ軍と呼び名を変えても、占領軍の延長であり、決して自衛隊の戦力以下にはしたく無い様子で、日本が国力をつけて来ると越南戦争で疲弊した米国に対し、わざわざ思いやり予算を親切に設ける国賊的な首脳さえ存在し、防衛庁とは別に施設庁が存在する。今や進駐軍は脇腹に当てられた短刀と考える人さえ居なくなった、平和ぼけした国は艦の建造を見送り、航空機の数を減らし、師団を旅団に格下げしている。
思いやり予算は、傭兵費用と思えば腹も立たないだろう。傭兵が攻撃を受けた時に、逃げ出さない様に、見張りを確実にする為に、同等以上の火力を持って、一緒に活動し、弾の飛んでくる所はアメリカ、弾運びは日本としておけば、弾が欲しいアメリカは逃げることさえ出来なくらるだろう。そうなれば弾よけとして進駐軍も生まれ変わるかも知れない。 任期あと1年のポチは横須賀育ちだから、少しは判っているだろう。
軍備は相手が幾ら競争しても叶わないと悟った時に、縮小する。パンツすらはけないサルにならない様に規制を撤廃して於く事は必要かも知れない。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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