贈る言葉シリーズその2
北條ともうします
今回はSEさん向けと言うことで。笑っていただければ幸いです。
1)PGは死なず、消え去るのみ
かつて、プログラムが書ける人は英雄でした。現在は、インド人
の仕事となっています。インド人が英雄ではないと言う事ではなく、
単に、日本人一人雇うコストで、インド人5人雇えるだけのことです。
そして、日本人もインド人も、命の価値や、人工見積もり時の値段
は同じなため、現在では、日本人のPGを雇うのは、SEが国粋主義
か、たこ部屋に空きができた場合のみとなっています。そして、
インド人の栄華も長くないと予想されています。数年後には、聞いた
こともない国がPGの産地となり、地球を一回りするころには、コード
は工場製品となっているでしょう。
このため、SEとして生きることを選んだあなたは、プログラミング
からはなるべく離れて暮らすことが必要です。下手に出来たりした
場合、修羅場に入った際にたこ部屋に押し込められ、運が悪けれ
ば(上手いコードが書けた場合)、そのまま出られなくなってしまい
ます。SEであるあなたに必要なのは、PGに出来ないこと、すなわち
客先との折衝とか、プロジェクトの管理とか、上司へのプレゼンなの
です。エクセルは出来てもVBは出来ないふりをすることが必要です。
2)仕様は踊る
一度でもプロジェクトを経験した方ならお分かりいただけると思い
ますが、仕様は変わるものです。したがって、教科書通りのウオー
ターフォールモデルを行った場合、最終工程では死人が出ます。
かつて、仕様変更に対応するため、プロトタイピングや、構造化な
どといった手法が考えられてきましたが、一つとして成功したもの
が無いことが、この問題の難しさを示しています。
古代では、工数計算が甘かったため、仕様変更分を予め組み込
む事で犠牲者は最小限に抑えられてきました。残念ながら、最近の
不景気の影響と、工数計算の精度向上のため、この手段は使えな
くなってきています。しかも、悲しいことに、せめて、コーディングを終
えてから死んでくれれば良いのですが、多くはコーディング中に天国
へ旅立ってしまいます。このため、犠牲者は増加は避けられません。
SEとして、あなたに出来ることはただ1つ、品質を落とすことです。
品質を落とすことで、最終工程はかなり楽なものになり、犠牲者も出ず
に納期に間に合うことが出来ます。SE経験の浅いうちは、品質を落と
すことにためらいを感じるかもしれません。しかし、少し、周りにある
パソコンのOSが何か考えてみてください。ユーザーは、品質など気に
していない事は明らかです。それどころか、売り込みさえうまくやれば、
こりもせずに、製品を買い続けてくれるのです。SEであるあなたのや
るべき事は、品質を気にすることではなく、客に使ってよかったと思
わせることなのです。
3)人の振り見て、なりふりかまうな
よく、間違って使われる言葉に、活人剣、殺人剣というものがありま
す。ご存知かもしれませんが、正しくは、“相手より大事な命である自
分の命を守るために、敵を殺せる剣”が活人剣、“敵を助けることで、
自分の命を危うくする剣”が殺人剣です。なぜ、間違った使い方が広
まったかというと、剣豪とか言われた人(既に何百人と斬り殺してる)
が、自分を守るために、間違った活人剣をまわりに教えたためと言わ
れています。
これと同様に、勝ち組SEとか、上司とかが、理想だの努力だの人道
だのを語っても信じてはいけません。勝ち組になった人は、運が良かっ
たのでも、努力したからでもなく、単に、人を蹴落としたからだという単
純な現実に気がつかない限り、あなたに勝ち組SEの目はありません。
神の裁きとか、因果因縁とか、気にしてはいけません。勝ち組は、
現世利益の追求にすべてをかけています。手段を選んではいけません。
勝ち組になりさえすれば、少しぐらいの悪事は、笑い話にしかなりませ
ん。まずは、勝ち組になってしまうこと。会社や組織など、そのための
踏み台でしかありません。あなたが会社のためと思ってなにかやったと
しても、会社は利益になったかどうかしか評価しないことを忘れないで
ください。
# fj.jokes ですってば
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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