最近駅が騒がしいと感じていたら、列車事故が急激に増大している。列車事故と言ってもこの数ヶ月間で車両故障が1件他は総て飛び込み自殺だそうだ。 平均すれば月3件即ち毎月3人が自殺している事になる。
 JR職員(保線)も半ば諦め顔で、本人は楽になるかも知れないが影響を考えてほしいと語った。
 1回の事故で最低2時間運転が出来ない。収容と検証の時間だ。その日は夜間の本来全く列車が走らない時間帯も貨物が上下3分おきに通過する。
 列車に飛び込んだ人は40歳代から50歳代に殆ど集中する。
 二ヶ月前に事故の影響で動かない列車を1時間30分待ち、途中から振替輸送のバスに乗る事になったが、日中の時間帯は高齢者の利用も多く、見るからに大きな負担となっている様子だった。
 僅か二十数キロの区間で月3人は異常と思える。ちなみに昨年を調べたら年間3人、その前が年間2人、この数ヶ月の月3人は如何にも多いと感じる。
 死者に鞭打つ気は無いが、その為の物流の遅れは鹿児島から東京に及ぶ。まして私の場合帰りだったので良かったが便数の少ない国際線に搭乗予定の人は、どの様に思うだろうか。(シャトルバスが殆ど空席で空港に何便も来ていた)
 自分が乗り合わせねば見過ごした事かも知れないが、やっと子育てが終わろうとしている人が、自ら命を絶つ理由は何だろうか?
 飛び込み自殺の場合、多くは発作的で計画性は無いとされており、遺族にも心当たりが無い、前駆現象に気がつかないと言われる。
 近年、消費者金融のコマ-シャルがやたら目に付くと思うのは考えすぎだろうか。銀行金利での借り入れでさえ、300万円を超えると通常数年間での返済は不可能とされている。 返済能力のある人は銀行融資を受けれるが、不適とされた人はより金利の高い消費者金融になる。しかもその場合融資金額は多くが50万円程度が上限とされており、複数の融資を受ける事になる様子だ。
 その金融業者に融資しているのが、大手都市銀行。銀行の業務純益は飛躍的に改善された。 此が社会のひずみと言うのだろうか。所謂弱者切り捨てなのだろうか。
 第一次的には自己責任であることは否定しないが、何等かの対策は必要と思う。事実、本人の経済損失に比べて社会的損失は大きすぎる。 列車1本止めると約4000万円の損失と試算されている様子だが、上下で50本以上が止まると単純に1事故で20億円の経済損失を招く。波及を含めると計り知れない。
 何よりも、学齢期の親が亡くなる事は子供の人生をも大きく変化させる。何とか対策が必要と思う。