國場です。
言いだしっぺの私もアンケートに答えてみようと思います。長文失礼。

> ☆現在イラクに派遣されている自衛隊は１２月１４日が派遣期限です。
> あなたは派遣の期間延長に、
> 　　　　1・賛成　　2・反対　　　3・わからない
2・反対
>
> ★それは、なぜですか?　（年代・性別）
20代男性

まず、この戦争は何の為に行われた戦争か。

大量破壊兵器はなかったと、証明された事は皆さんもご存知のはずです。
大量破壊兵器の脅威を口実に、国連の査察継続を無視して米英軍が一方的に
石油、中東支配の為に行われた戦争であると考えます。
その侵略戦争の為に、イラクで何の罪もない何万人の人が殺され、今尚続けていま
す。

「テロとの戦争」とこの戦争を正当化する為にプロパガンダが行われていますが、
その実態を見極めずして、安易に政府発表、マスコミをうのみにするのは危ない事で
す。
ジャーナリストでイラクにもよく行った事のあるシバレイさんの話では、
「イラクは戦争が始まる前は、バックパッカーでも気軽に入れた。危険な状態にした
のは誰だろうか。」

当然ながら、自国を一方的に武力で侵略されれば、それに対して抵抗するのは当然あ
りうることです。
それをテロリストというレッテルを張りつけ、米英軍がさも正義のような侵略者の論
理には全く納得できません。
こうしたプロパガンダの為に、非常にマスコミが利用されています。それは駅構内、
工事中の看板にまで及んでいます。

マスコミは簡単に信じないで下さい。テレビはその制作費に何千万も、
いや何億も費やされているのに、ただで情報を提供する慈善団体でしょうか。
そうではないでしょう。スポンサーや、政府の報道規制の影響を受けるのは明白な事
です。
しかし、それを見抜くには、他からの情報が必要ですね。
イラク報告会等に行って見ることをお勧めします。

自衛隊に話を移しましょう。
端的に言えば、自衛隊の実態は侵略国側の支援です。
サマワの陸上自衛隊は人道支援をしていないとは言いませんが、ほとんど宿営地に閉
じこもりきりです。
これは、実際イラクに行った渡邊さん(4月の人質、拘束事件の５人のうちの一人)か
らも話を聞きました。
そのほかのサマワに行った方の話しからも、自衛隊はあまり役に立ってない事がわか
りました。
給水活動を取ってみても、欧米(具体的に知ってるのはフランス)のＮＧＯの活動に比
べれば、その効率は全く話になりません。
詳しい事は以下のページを参考にして下さい。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Japanmilitarism/jdf_sending.htm

そして、自衛隊は陸上自衛隊だけではありません。海上、航空自衛隊も派遣されてい
ます。
ほとんど報道されません、そのはずです。米英軍の武器弾薬、燃料、兵員輸送などを
行っています。
直接の武力行使はしなまでも、人殺しに包丁を渡しているようなもので、明らかに加
害者側に立たされてしまっています。

何故報道されないか分かりやすく説明する為に例えばなしをしてみましょう。

ある一人の青年がアルバイトの面接にいきます。
金髪を黒く染め、面接のときはなるべくよい印象をあたえるために丁寧に受け答えし
ます。
面接が終わり、家に帰ると、髪を戻し、煙草を吸いながらこう言います。
「あー、今日の面接かったるかったー。めんどくせー。」

つまり、人間は見せたいところと見せたくないところ、表と裏があるのは自分自身に
聞いても分かると思います。
そして、裏側は、なるべく見せないようにするものです。
政府にもそれが適用できます。
人道支援をやっている事(といってもわずかですが)はみせたいことで、占領支援を
やっている事は見せたくない。

さきほど「立たされてしまって」と言ったのは、自衛隊も命令でやるしかないからで
す。米英軍もそうです。
常に安全な位置にいて、大勢の人を利用し利益の為にたくさんの人の命を犠牲にして
いるのは指導者、さらにその裏側にいる黒幕の支配者連中だからです。自分たちの手
は汚さずに、下にいる人々が常に負担を強いられています。
責任は彼らにこそ問わなければなりません。

日本政府も結局は石油利権、復興事業(ビジネス)の為に占領軍の一員になって自衛隊
を派兵し、
この大虐殺戦争の加害者の一員なのです。
この前の本会議でも、今尚、小泉総理はイラク戦争の武力行使の支持を変えていない
発言をしています。

自衛隊自身も危ないです。宿営地には砲弾が撃ちこまれました。
マスコミ報道をうのみにすれば被害はないと行っていますが、真相はわかりません。
一刻も早く自衛隊には帰ってこさせなければなりません。
イラク特措法の非戦闘地域にも違反し、法律に則っても撤退するべきです。

なによりイラクの人々の平和の為に、派遣延長は反対です。

そして反対するだけでなく、何かできる事をやりたいと思います。