20世紀とはいったいなんだったのか。
戦争、そのための兵器作り、帝国主義、金儲け。

21世紀は、世界全体が、一国のように経済システムはなっている。
西側も東側もない。世界経済は1つなって命運をドルが握り、ユーロがある程
度食い込んではいる。しかし、その絶対量はドルの比ではない。
世界はドルで経済の骨格を形成している。

このドル基軸の世界経済が、がたついている。制度疲労。
だが、この制度に代わる制度をわれわれは知らない。すくなくとも持っていな
いしその萌芽さえない。

20世紀、21世紀を貫く棒のような思想とは、あくなき利潤追求の思想であ
る。中露も、国家資本主義という形で、国家ぐるみで強力体制を敷いている。

この狂った体制が、世界ぐるみの戦争をもってしなければ、うち破れないとい
うことであるなら、世界最終戦争の到来は不可避であろう。
戦争を防ぐには、この国家資本主義に代表される、利潤追求第一のシステムに
代わるシステムが必要なのだろうが、いまもって人類はそのシステムを知らな
い。

映画「不都合な真実」を前に、人類は新システムを作成し、共有できるのだろ
うか、それとも、戦争という破壊イベントを必須としているのだろうか。

経済システムにおいて、20世紀型の利潤追求第一のやり方を踏襲する限り
国家資本主義や、巨大マネー資本主義を是正することはできないだろう。

日本発の平和憲法の放棄は、21世紀の進化に逆行するとしか思えない。