Kaz Hagiwara <K.Hagiwara@gu.edu.au> writes:

> Kiyohide Nomura wrote:
> > 5月1日の戦闘集結宣言以降も、アメリカ兵の死亡は続いているそうで、63人と
> > いうことだそうで、そうのうち半数が反アメリカ勢力の襲撃によるものだそう
> > です。
> 
> なにしろ、戦争を始めた側が一方的に戦闘終結を宣言したわけですが、これは正
> 式な「戦争」終結を意味しないというあいまいなものでした。「戦闘は終ったが
> 戦争は続いている」などという詭弁はいつでも使えるわけです。

まあ、ある意味ではブッシュ大統領は嘘をついてないわけで、正規軍としての
イラク軍は組織的戦闘力を失ったわけですね。

ただし、軍隊が組織的戦闘力を失ったあとに、敗残部隊がゲリラ戦や、テロリ
ズムにはしる、もしくは民衆の抵抗運動の中核となる例はいくらでもあるわけ
です。

古くはナポレオンのスペイン侵攻、最近だとパレスチナの抵抗運動。1980 年
にレバノンで一時 PLO は正規軍化しましたが、イスラエルの侵攻で(レバノ
ン駐在のシリア軍も含め)あっけなく壊滅。でも、その後レバノンはイスラム
原理主義勢力含めた内戦(ゲリラ戦)の場となったわけ。

今だって、パレスチナの抵抗運動をイスラエルが武力で押え込んでも自爆テロ
は止まらない。

アフガニスタンとイラクの違いは、アメリカの代理となりうる地元勢力の不在
でしょうか。
やがてイラクに不安定ながらでもアメリカより地元勢力の政府作って撤退とな
るんでしょうが、その政府がゲリラ戦で消耗すればベトナム戦争の2の舞。

> # そんな非戦闘地とも戦闘地ともつかないような場所へ、武器も
> # もたずに自衛隊は行かされるはめになりそうですが、同情しま
> # す。

定義によりますが、イラク正規軍の脅威はないので非戦闘地といえますが、
ゲリラ、テロ活動が続いているし、やむ気配もないという意味では戦闘地です
ね。

もう一つ疑問、イラクの戦後復興には国連の PKO 活動といった国際的認知あ
りましたっけ?

==== 一部引用 ===
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030707-00000172-reu-int

イラクで米軍襲撃事件相次ぐ、米兵2人死亡

 [バグダッド 7日 ロイター] イラク駐留米軍を狙った襲撃事件が6日
夜に2件発生し、米兵2人が死亡した。

==== 引用終り ===

==== 一部引用 ===

http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2003070811078

イラクの米軍に「衝撃と恐怖」 

日曜日の6日、イラクの首都バグダッド内外で、米軍3人が相次いでイラク人
の襲撃を受けて死亡した。

米国と英国のマスコミは、米軍がイラク中部を中心に実施したフセイン前大統
領の残党掃討作戦にもかかわらず、このような奇襲攻撃がむしろ激しくなる状
況に憂慮している。

このため、イラクに駐留中の米軍は、「イラク解放者」としての自負心に懐疑
を持ち、生存の脅威さえ感じていると、英BBC放送が伝えた。 

==== 引用終り ===

-- 
===============================================
Kiyohide NOMURA
Department of Physics,
Kyushu University,
812-8581 Fukuoka
JAPAN

e-mail:knomura@stat.phys.kyushu-u.ac.jp
http://maya.phys.kyushu-u.ac.jp/
TEL,FAX:+81-92-642-2566
================================================