ハンガリー国立歌劇場(エルケル劇場):アイーダ
2007.03.09 Erkel Theatre (Budapest)
Istvan Denes (Cond), Viktor Nagy (Dir)
Eszter Sumegi (Aida), Atilla B. Kiss (Radames)
Ferenc Valter (King of Egypt), Eva Panczel (Amneris)
Andras Palerdi (Ramfis), Mihaly Kalmandi (Amonasro)
1. Verdi: Aida
昨年見た「椿姫」と同じくシュメギ・エステルとキシュ・B・アティラの
共演ですので,いやがおうにも期待は高まります。しかしながらこの日
は,隣りのボックスに6名定員のところ7人詰め込んでいた中学生くらい
の男女ガキ連中が上演中ずっとぺちゃくちゃとおしゃべりしていてうるさい
ことこの上なく,途中何度も注意したのですが一向に治まらず,集中して
見れませんでした。グッと睨みつけると瞬間黙って視線をそらすのです
が,しばらく経つとまだしゃべり始め,こりゃだめだーと。ふと他を
見ると,いつものごとく,そこらかしこでゲホンゴホンと咳がうるさく,
客席もざわざわして落ち着きがなく,大人がこれでは子供に道徳やマナー
が育つわけもないなと,後半はもう諦めモード。ハンガリー人に「民度」
を期待しても仕方がありませんな。
ということであまりちゃんと評価ができないのですが,舞台装置は正に
アイーダという感じの大がかりなもので,お金のかかったオーソドックス
な演出だったのですが,悪く言えばあまり工夫のない演出だったかと。
まあそれでも,エルケルの狭めの舞台でも得意の人海戦術でよく頑張って
いました。歌手は,シュメギとキシュBは相変わらず良い声でしたが,
特にキシュBの方はちょっと疲れが溜っていたような印象です。顔黒塗り
のシュメギ・エステルはやっぱりちょっとヘン。アムネリスのパンチェル
は普段カルメンを十八番としているだけあって,こういうエキゾチックで
ゴージャスな王女は正にハマリ役。エジプト王のワルターはこの中では
ちょっと弱く,アモナズロのカールマーンディに終始負けていました。
今日の「めっけもん」はラムフィスを歌ったパレルディ。過去にも何度か
聴いているはずなのですがほとんど印象はなく,こんなによく通る声と
堂々とした歌いっぷりの人とは気付きませんでした。この日に限れば他の
バリトン,バスを全く凌駕していました。なお,オケはもう一歩といった
ところで,特に肝心のアイーダトランペットがヨレてしまったのは失笑
を買っていました。奏者が気の毒と言えばそうですが,やはりこの曲では
少なくともここだけは全身全霊でしっかり吹いてもらわないと。
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はっしー@ぶだぺしゅと
演奏会備忘録 <http://www.ne.jp/asahi/hot/space/concert/>
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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