ハンガリー国立歌劇場:じゃじゃ馬ならし(バレエ)
2007.03.03 Hungarian State Opera House (Budapest)
Laszlo Seregi (Choreography), Valeria Csanyai (Cond)
Anna Tsygankova (Katherine), Bence Apati (Petruchio)
Dace Radina (Bianca), Gabor Szigeti (Lucentio)
Istvan Baliko (Baptista)
1. Goldmark (Hidas ed.): The Taming of the Shrew
振付師シェレギがシェークスピアの有名な戯曲をベースに台本を書き,
ゴルトマルクの楽曲をつなぎ合わせて2幕もののバレエに仕立て上げた
プロダクションのようです。ゴルトマルクはブラームスと友人関係に
あったハンガリー出身の作曲家ですが,私は全くその作品を知りません
ので,どの曲をどう編曲して構成したのか,さっぱりわかりません。
しかし,何も事情を知らないで聴いたら最初からこういうバレエ音楽
が独立してあるものと思って疑わないくらいに,編曲と構成はうまく
できていました。
さてしかし,見る前はやっぱり「ぱちもん」くさい先入観が拭えず,
ほとんど期待してなかったのですが,これが意外と面白かったので
得をしました。話の筋はほぼシェークスピアの原作通りで,演出や振り
付けも伝統的なわかりやすいものでした。場面転換にも工夫して観客
が飽きないようよく考えられており,最後は「これでもか」というくらい
大人数が出てくる得意の人海戦術で,これなら子供でも十分楽しめる
演目でしょう。もちろん内容が子供にふさわしいかどうかは別の話で,
フェミニストの人たちは眉をひそめるでしょうね。第1幕,じゃじゃ馬の
ヒロインを小突き回して結局手懐けるところなんぞ,限りなくレイプに
近いですがな。でも,あまり深く考えなければ非常に楽しいバレエに
出来上がっているので,機会があれば是非とオススメしときます。
--
はっしー@ぶだぺしゅと
演奏会備忘録 <http://www.ne.jp/asahi/hot/space/concert/>
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735