Re: 清水国明
成岡@DTI静岡です。
"ステラ" <dorera126@hotmail.com> wrote in message news:cud19g$ghv$1@bgsv5648.tk.mesh.ad.jp...
> 琵琶湖博物館の中に「にほのうみ」というレストランがありますが、
> そこにブラックバスを使った料理がありました。
琵琶湖の漁協が昔ブラックバスを“名産”として売り出そうかと検討したことがあった
そうですが、「撲滅を前提にしている魚を流通にのせて、将来の安定供給を保証でき
るのか」と取りやめになったそうです。現在扱っているのはちょっと違うのでしょうね。
> 新鮮な鮎の佃煮とか、鮒寿司とか、まだ琵琶湖の周辺の市場やスーパー
> にはありますが、そのような魚がいなくなると店に並ぶことは
> なくなります。ブラックバスの餌食になって全滅はしないんでしょうか…
実は既に絶滅したと思われていた魚種がなんとか生き残っていた例はあるようです。
なんでも琵琶湖の周りには小さな沼がいくつもあって、在来種はその中でかろうじて
生き残っていた(水深が浅い上に水草の密度が濃いのでバスのような大きな魚は入っ
てこれなかったのが理由)とか。
> あと、ブルーギル(悪い魚)とか。
バスと違ってブルーギルは小骨が多いうえに泥臭くて、はっきり言って「まずい」そう
です。昔食用に加工した試作品をTVの女性アナが試食していましたが、いろいろな
形容詞を使いつつもとうとう最後まで「おいしい」とは言いませんでした(笑)。
でも実は琵琶湖の鮎も「環境破壊」の一翼を担っているのですよ。全国各地の川に
放流されている鮎は琵琶湖産がかなり多いとか。それでなぜこれが「環境破壊」かと
言うと、遺伝子霍乱と言うのもありますが最大の理由は「琵琶湖の鮎は海に下らない」
からだそうです。本来鮎は子供のうちは海で育ち、成魚になると川を上るのですが
琵琶湖の鮎は琵琶湖まで下った時点で止まってしまう。これが琵琶湖ならば充分育つ
ことが出来るのですが、そこいらの川に放流された琵琶湖の鮎は川を下っていって
ちょっと水がよどんでいるところで止まってしまう。もちろんそんなところでは満足に
育てないので成魚になれない、といったことがおこっているそうです。
# って別に琵琶湖の鮎が悪いわけではないんですけどね。
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成岡@DTI(ynaru@jade.dti.ne.jp)
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