2006.05.25 Palace of Arts, Bartok National Concert Hall (Budapest)
Yutaka Sado / Orchestre de Paris
Nikolai Lugansky (P-2)
1. Liszt: Two legends
2. Chopin: Piano Concerto No. 2 in F minor, Op. 21
3. Franck: Symphony in D minor

開演まで30分を切っているのに佐渡氏が非常にラフな格好でロビーを
うろうろ歩いていたのでちょっとびっくりしました。佐渡氏を見る
のはこれで3度目ですが,前回はもう10年以上も前になりますなあ。
長身は相変わらずですが,だいぶ細身になったような気が。

「2つの伝説」はよく知らない曲だったので気付かなかったのですが
どうも2曲あるうちの1曲しか演奏しなかったようで,聴衆の拍手が
ためらいがちだったのもいた仕方なしですか。これで調子が狂ったのか,
ショパンもフランクも楽章が終わるごとに拍手が起こり,変な感じの
演奏会でした。ルガンスキのピアノは,長い指で端正にきっちりと正確に
弾くテクニシャンという印象でしたが,すいません,ショパンはあまり
守備範囲でないこともあり,それ以上の感想がありません。佐渡氏を
過去2回見たのはどちらもマーラーだったのですが,「俺はバーンスタイン
の弟子だ〜!」と主張したくてしょうがない,何とも言えぬ「汗臭さ」を
びしびし感じたのですが,長いフランス生活の末,ずいぶんと垢抜けた
演奏をするようになったのですね。もちろんそのダイナミックな指揮ぶり
は健在でしたが,出てくる音はどことなく冷めていて,細部までしっかり
コントロールされている様子でした。パリ管の音色が非常に美しく(特に
コールアングレ),全体的にポイント高い演奏会でした。

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はっしー@ぶだぺしゅと

演奏会備忘録 <http://www.ne.jp/asahi/hot/space/concert/>