たまゆらが竹原(微妙に三浦半島の京急沿線だったり)、あの花が秩父
鉄道沿線、イカが七里ヶ浜と、最近は”わざと”場所がどこなのかおおっ
ぴらにする作品が増えました。一昔前なら、京都と東京と奈良は風景で一
目瞭然、サザエさんが世田谷と広く知られていたのを除けば、舞台がどこ
かなんて、カルラ舞うで近鉄特急と平城京跡がでてきて「をぉ!」と思っ
たぐらい。「空想じゃなさそうだ」と思ったら一応「どこだろう」と考え
てみるのですが、だいたい空想の地。
 それを想うと、今の「聖地巡礼で金が落ちる」経済効果も捨てたもんじゃ
ないですな。中にはフィルムコミッションが付いてる作品もあるくらい。
そりゃ実写映画で”ロケ地巡礼”がファンの間じゃおかしくないのですか
ら、2次元世界で”ロケ地巡礼”があったっておかしくないと思うんです
が、どうも世の中では奇異なものに認識されているようなのが不思議です。



おはようございます。
大和郡山のブラストマインダー、麻上@ZAQ大阪です。



 関西地上波限定かつ麻上の守備範囲内の作品で6月から7月にかけて終了
した「テレビ用アニメーション作品」の寸評です。いつものようにf.r.
a公式採点方式(バカ)で採点しています。順不同で、全くもって唯我独尊
な感想文になっています。

その2。ちなみにエクソシストは冬眠に入りました。
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●『あの時見た花の名前を僕は知らない』(関西テレビ<フジ系>)
 総合:    4(開始時評価:3)
 ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 A−1Pictuers

#一気見しました。が、横須賀氏曰く1話がクライマックスなのだそうなの
 に、その1話が録れていなかったのが悔やまれる。

「あー、長井さんだなぁ」と思った、レールガン思い出した。切り口は数々
ありますし、「キレイ」と「キタナイ」もありますが、『人対人』を描かせ
たら、麻上が思い付く限りトップクラスだな、長井さん。
 残念なのは、『あの時見た花の名前を僕は知らない』が、何にかかってい
たのかということ。ラストのサブタイトルが「あの夏に咲く花」で、終わり
がけにして「花」が出てきましたが、内容とタイトルを結びつけるモノが他
に(2話以降に限れば)見当たらず、その終わりがけの1フレーズに何かが
「込められている」のは分かれどその真意を読み解くに麻上のノーミソが至
らなかったため(いやー、つくづく駄脳)、時々麻上が書く「そのタイトル
で作品を表現できましたか?」に対して『あの時見た花の名前を僕は知らな
い』に答えを見出せなかったのが残念だった。(子供の内に死んだから)大
人になれなかったメンマを、あの夏に咲く花という一過性の『華』で表現し
たかあったのか。ラストのジンタンのセリフにはそれを臭わせるものが有るっ
ちゃー有るのですが、とすると「花の名前を知らない」というのは引っかか
る。総合を5に出来なかった理由はそこにある。それとも、提供クレジット
(と思われる)の絵を素直に解釈して、メンマという花が有るんだろうか。
 あとは、「アニメだから」とスルーすべきなのだろうが、「幽霊とは?」
だろうなぁ。幽霊メンマは物を「持つこと」はできるのなら、人に触ること
もできると思う(なにしろ、蒸しパンを作ることが出来るんだから)。また、
作中ではジンタン以外にはメンマを視認・聴認出来ない以外、実体があるよ
うに描かれているのだから、とすれば「見えない聞こえない」のハンデはあっ
ても、「ジンタンの妄想幻聴ではない」ことは容易に証明できそうに思う。
でもそれを早々にやっちゃうと『作品が壊れる』し、そもそもこれアニメだ
し・・・。
 そこらへんを気にしなければ、人間模様を描く作品としては良くできてい
ると考えます。「若い」と漏れなく「嫉み」が付いてくると。すると、未だ
かつて「嫉妬」とは無縁な麻上が、小学生の頃から「じーさま」と呼ばれて
いたのも合点がいく、麻上は「小学生の頃から”若くなかった”」と。
 ”起””承””転””結”の起承だけで済ます作品が多い中、転結まで綺
麗に決めたのはお見事でした。”転”をどう用意しどう表現するかが活字で
あれアニメであれ(話で見る側を掴むのなら)善し悪しを分ける唯一のポイ
ントですが、「花火が願いじゃないなら何だ?」に始まる『転』以下『結』
まで、時間の長短過不足も気になりませんでしたし、蛇足も感じませんでし
た。贅沢を書けば、「そして俺達は大人になっていく」でセリフを締めたの
ですから、さらに成長したバスターズを見たかったですな。
 もうひとつ「個人的に」残念なのが、ほぼ毎回でてくる”設定協力”が、
作中のどこで出てきたのかほとんど気付かなかったこと。唯一分かったのが
「宇宙ショーへようこそ」(だったかな)で、2人がバイトしてるソフト屋
でポスターで登場したのは見つけた。でも他のはさっぱりだった。

#西武? 鉄屋のあっしがスルーするわけないっしょ、あんなデカデカと出
 されて。「SEIBU」が裏焼き(青焼き印刷用語、左右逆の意)になっ
 て車体に描かれていたのを麻上は見逃さない。

#あ、やっぱあのあだ名ってコンプレックスだったのね。
##そこで迷鉄(名鉄のTYPOではありません)的発想。旧駅名に戻して
  今村あるいは新今村、あだ名を「いなる」or「しなる」・・・・、

                     だからどうした(ぼそっ)。




●『C』(関西テレビ<フジ系>)
 総合:    4(開始時評価:4)
 ストーリー:3 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 タツノコプロ

#さすがタツノコ。懐かしどころを呼んで来ましたな。三ツ矢さんの声久し
 ぶりに聞いた。

 面白いところに目を付けましたな。”商業”という観点だと狼と香辛料が
思い浮かびますが、こっちはモロに”銭”ですか。これまたメカ屋の麻上に
はきついモチーフだ。
 未来を担保に信用創造をする金融市場ですか。そして信用が無くなると未
来が無くなる、故に現在時点で「存在」が無くなると。なんとなくは分かる
のですが、そもそもその”金融街”の存在が掴み切れなかったのがイタかっ
た。ディールの動きが現実の市場に反映されるのは「そういうもの」として、
ラストの1対2のディールで(いや、ホントは1対1を2回なのだが実質と
いう意味で)”現実”に現れる影響のエスカレート具合がいくら何でも速く
ないか、と。プラス、ジェニファーがQに”喰われ”てから三国が負けるま
での話の動きが、見ていた時は絵の勢いに押されたけど、落ち着いてから振
り返ると「おやっ?」と思うことも無いわけではない。御都合主義ではない
のだが、「あれ?」はある。ラストの真朱とQの動きを見ていると特に。

#ED中で毎週出てくるランキングが何のことだかさっぱりだった。



●『俺たちに翼はない』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    2(開始時評価:3)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 NOMAD

 杉田(敬称略)が元気に喋っていた初め3、4回はまだ話に付いて行けた
のだが、3人格と教会と「異世界で勇者」で分からなくなった。加えて、女
性陣が多すぎる。本作は元ネタがギャルゲー(エロゲか?)らしいのだが、
さすがだ、悪い意味で作品を掻き回す。結局、何をしているのか分からなく
なった。時々出てくる小ボケは面白かったが、「やっぱりギャルゲー(エロ
ゲか?)原作は・・・」の括りが1作品増えただけ、と考えます。


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                         karura@occn.zaq.ne.jp
アニメアールを応援しています           麻上 迦楼羅(竹田 貴博)
********六星占術だと、私は土星人になるらしい***********