5月5日昼にNHKで放送されたアニソンのど自慢を見ました。ツレが予
選会を通った旨聞いていたので、あわよくば本選でそのハズカシイ姿を見て
指さして笑ってやろうと企んでいたのですがそれはかなわず。ちなみに、青
色のコンバットスーツを着た宇宙刑事で串田さんの曲を『ウケ狙い』でエン
トリーしたそうです。
 その本選。収録中はどうだったのか分かりませんが、45分の放送を見る
限り、よくココまで崖を踏みはずずなと、ガッカリすることしきり。
・古谷さん、マコさん(野沢雅子さん)をわざわざ大阪まで呼んだ意味無し
・どうせスタッフが古谷さんとマコさんに「キャラの声で一言」みたいな寒
 い注文をだしたんでしょうな。ウケると思ったのなら逆効果、めっちゃ退
 いた
・あれはのど自慢ではない、コスプレカラオケ大会だ。デビルマンの人を除
 いて、コスプレに走った人が不合格だったのは自明(デビルマンも不合格
 だと思ったんだが)
・水木さんとMaynがゲストだから、と言うだけで予選通したんだろ、あ
 の2人。少なくとも、ダイヤモンドクレバスってめっちゃ難しいぞ、何で
 あれが予選通るの?
・総じて、あの程度で予選通過になるのなら、予選会の150組はハズレばっ
 かりってことか? そもそもの”のど自慢”から外れて、演出の事情を優
 先したようにしか見えないなぁ。
・あんなんだからアニソンが、拡大解釈するとアニメーションが益々バカに
 されるんだよ(怒りの矛先はNHK)

#あ〜〜〜あ、去年のアニソン三昧でちょっとはNHK見直したんだけどねぇ。
 2日のBSのアニソン番組も、そこそこイケてたと思ったんだが。

収録・本選は5月4日。この日は、NHK大阪ホールのトイレで、割腹自殺
未遂があった日でもあります。予選会はその前の3日。こっちの方がよほど
面白かったんじゃないかと思うと残念です(その時は横浜からの高速バスの
中にいた)。



おはようございます。
大和郡山のブラストマインダー、麻上@ZAQ大阪です。



<水野さんへ業務連絡>
 カレーに入っていたコースターらしき厚紙は、どうしたものでしょう?
</水野さんへ業務連絡>


 予定通り(?)、5月になってから3月終了分の最終回寸評を流します。
いつもの通り、関西地上波限定かつ麻上の守備範囲内の作品で3月から4月
にかけて終了した「テレビ用アニメーション作品」を、f.r.a公式採点
方式(バカ野郎)で採点しています。順不同で、全くもって唯我独尊な感想
文になっています。内容はあまりマに受けないで下さいね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

●『空を見上げる(以下略)』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:3 京都アニメーション

#どうした京都。カードゲームの方に人回したから手薄になったか。

 聞くところでは、この作品には前作があるそうで、そこの内容に触れてお
かないと話が先に進まない・・・、と。1話冒頭がずいぶん圧縮した舞台説
明になっていたのにかなり違和感を覚えたのですが、なるほどそういうこと
なら分かります、賛同はしませんが。でもそこで見る側(視聴者)がつまづ
くと(理解できないと)、最後まで話が分からなくなってしまうのですが麻
上がそのクチ。ラスト4回ぐらい前で、ムントが光の柱を支えている間ユメ
ミが『鏡』を見るというくだりがありますが、それを見て、ようやく舞台設
定が”なんとなく”分かった次第。「京都の仕事にしては・・・」という感
が拭えません。ヘッドスタッフが何を見せたかったのか、『テレビを見る限
りでは』見えてきませんでした。

#ラス前の次回予告の、ユメミの「や〜〜なこっった〜〜〜」で、初めてユ
 メミの役者さんの、芝居らしい芝居を聞いた気がした。


●『クラナド アフター』(毎日放送<TBS系>)
 総合:    4 (開始時評価:4)
 ストーリー:4 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:4 OP・ED音:4 京都アニメーション

# ? リセット? パラ??  シリースじゃないよなぁ。

 つまるところ、話の上での最終話(最終週の2週前)をどう解釈するかに
尽きるんでしょうな。話の流れ上、「ロボットと少女」と「岡崎家」がなに
かしら繋がっているのは分かりましたが、どう繋がっているのかがよく分か
らず。少女が「パパ」と言っていたということは、少女が汐で、ロボットが
中村(中の人 敬称略 )ということですか。でもそれだと、汐が生まれる前
から少女が出てくることが説明できませんし、なにより”3人家族”の説明
がつきません。岡崎親子が雪に埋もれ、少女とロボットも雪に埋もれて、何
かトリガーがあったから「汐が生まれて渚も無事」まで時間が遡るという話
なんだろうと思いますが、どうしても「なんで?」が残ります。「少女とロ
ボット」の次元はともかく、実次元の方は、まだリアルかなと思っていたの
ですが(といっても、管理人さんの猫や、風子のエピソードはリアルではあ
りませんが)、「渚が生きてる」で完全にSFか童話の類になってしまった
ように思えてならないのが残念です。あのまとめ方で、「広げた風呂敷をき
ちんと畳んだ」とは言いたくないなぁ。単に夢オチと言い切ってしまえばそ
りゃ楽なんですけどね。


●『とある魔術の禁書目録』(毎日放送<TBS系>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:4 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 JCスタッフ

#レールガンまで引っ張ってインデックスにカタがつけばいいんだが。

 初回の、拾った(笑)インデックスの教会(法衣)が粉砕(木っ端微塵)
された時は、いわゆる”エサ”だと思ったのですが、所々軽い<邪>が出てく
るので、つられて見てしまいました。つられて見ている内、段々インデック
スの扱いが軽くなってくるのが気になりまして。最後の、土人形を相手にし
た時に、何となく目録らしきセリフが出てきましたが、最初の頃と比べると
あまりパッとせず。インデックス自身も、出ては来るんだが自身がトリガー
になっていたのは最初の方だけで、後ろの方は「いてもいなくても・・・」
な扱いになっていたのが、何かもったいなかったような。
 小説の1巻と、あとはエピソードを適当に選んで適当に絵にして、、、み
たいな構成に見えましたが、話自体はおもしろかったと思いますので、レー
ルガンでは”人の見せ方(魅せ方)”に期待します。

#でも、記憶喪失なのに喪失前と同様に振る舞うという設定はどうかと思う
 し、ラスト辺りは設定自体忘れられていなかったか。あの設定無くても良
 かったんじゃね?


●『鉄のラインバレル』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:3 ゴンゾ

#あ−−−、相変わらず平井サンの顔は応用が利かないねぇ。

 総合の3は贔屓目に見て、です。インターミッションはまぁまぁ笑えまし
たんで。

 この作品、ツっ込み所(悪い意味の)満載でツっ込み出すとキリがないの
ですが、これだけ書かせて。
 ラス前で、「宇宙にいるラインバレルのコックピットの中」で、城崎(近
畿中国地方の人間はこれで『きのさき』と読みます)が死にますよね。で、
ラストで柿原(中の人 敬称略)がスタンピートするという流れですよね。
”城崎だけ”死にますよね、柿原(中の人 敬称略)は何ともなくて。コッ
クピットは何ともないのに城崎は外傷性で死にますよね。あれ、どういう理
屈なのでしょう。”時限爆弾”に点火したから死んだのを麻上が見落とした
だけ? ラインバレルが何か攻撃を受けて城崎”だけ”死んだように見えた
のですが。


●『キャシャーンSins』(毎日放送<TBS系>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 マッドハウス

#これは寸評が難しい。簡単に書けないぞな。

 あのエピローグだと、オウジとリューズは死んでキャシャーンはいなくなっ
たから、リンゴはフレンダーだけと一緒にいてあそこまで成長した、という
ことでいいんですよね。あと、ルナも生きてる(多分)と。ブライキングボ
スは結局どうなったんだろう

#リンゴ、成長するんだ。人間だったんだ。いやまてよ、それを言うと、リュー
 ズだって成長してるよな。あの世界のロボットって、成長するのか。

 これは難しい。これだったら、話が分からなくても、「麻上が無能だから」
と素直に納得できます。でも、文字にするのはできませんが、漠然とでも、
スタッフが描きたかったことはなんとなく分かります(でなきゃストーリー
5付けない)。「生と死」を語れるほど、麻上はまだ人間出来ていないもん
で。


●『黒執事』(毎日放送<TBS系>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:4 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 A−1Pictures

#こっちの最終回は議論の余地があるなぁ。

 時間の残り方が半端だったから、下手にジタバタせずに、Bパート全部使っ
て、悪魔が船頭の船でシエルが三途の川を流れていく様子を描くから、それ
で後のことは察してね、、、と言われている気がしました。なるほどこれも
『答え』のひとつだなと考えます。途中何回か「目的を果たした後はどうな
るか」は説明されていて、「魂をくれてやる」代わりに悪魔を執事にしてい
た訳ですから、あの最終回は「答え」なわけです。ただ、あの描き方しか答
えはないのかとなると、「他にも有るんじゃないの」と考えます。ただそれ
が、「良い」か「悪い」は何とも言えませんが。
 本作で感心したのは、「天使=良い」とは限らないんじゃないか、、、と
いうこと。大体どんな話しでも、「天使=良」で「悪魔=悪」ですよね。で
も本作の場合これが全く逆。悪魔と言っても悪さはしないし、天使と言って
も自己中心。キリスト教会がこぞってJAROに電話したんじゃないかと思
うぐらい今までの概念に挑戦してきました。麻上は浄土宗ですから天使も悪
魔もどこ吹く風ですが、こういう「解釈の挑戦」は評価しても良いんじゃな
いでしょうか。

#欲を言えば、メイリンオンリーで1週バカ話があっても良かったかなと。


●『まりあほりっく』(KBS京都<独立U>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:ばか ビジュアル:4 キャスト:4 シャフト

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 

 コレが新房さんじゃなかったら最終回見て「何だこりゃ」と書いたでしょ
うが、新房さんですから「ああ、新房さんだな」という感想になります。原
作は続いてるんでしょ(たぶん)、何の変哲もない”途中回”ですもんね、
あの最終回。これでもかとダメを押してはきましたが、つまり、、、、

#ばっさり。

ゆえに、「ああ、新房さんだな」という感想になり、些かも反意を覚えない
のであります。

#杉田(中の人、敬称略)のアタマから何が生えているのかと思えば、セリ
 フの1文字ずつだったとは。


●『夜桜四重奏』(毎日放送<TBS系>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:4 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ノーマッド

#私は失敗だと思う。

 本作に限りません、空を見上げる(以下略)もそうですし、ライドバック
も同じです、舞台設定の説明が下手。円神は桜を咲かせようと動いていたの
は作中一貫していたのですが、桜が咲くとどうなるかという部分が、最初と
最後だけだった気がするのは麻上だけ? だから円神を止めようとする町長
の一団が、なんで円神と戦っているのかが説得力が薄くなったように思いま
す。
 あと、麻上が30越えた脳ミソで考えるからというのもあるでしょうが、
秋名の思考がどうにもガキなのが、イライラして仕方ありませんでした(イ
ライラするのは秋名だけではないのですが)。円神をチューニングしなかっ
たら町がどうなるか分かっていながら、銀が忘れられないからチューニング
に踏み切れず、結局町がえらいことになり、でも最後でふっきれて、円神を
「あっち」に送るという流れは、一見、”友情”らしきものが見え隠れしま
す。「今は円神でも、元々親友だった銀だろ。簡単に「あっち」に送って良
いのか」という葛藤を描きたかったのだろうと推察しますが、そこには「自
分は町をどうにか出来る立場にいる」ことが抜け落ちていて、「今の立場」
より「昔の親友」が勝つんですな、だからチューニングできないと。劇中銀
は、円神が相当な驚異であることを理解していたから町のことも考えて「自
分もろとも円神をチューニングしろ」と秋名に懇願しますが、秋名は銀の意
識がまだ残っていることが分かったからなおのことチューニングを躊躇する。
これって、町民の信託の裏切りですし、銀も苦しみ続けなければならないと
いうことですから、良いことが何も無いんですよね。元に戻る可能性が無い
なら、せめて本人の(銀の)願いを聞いて楽にしてやる方が良いじゃないと
考えるのは夢が無いですか。セーラームーンシリーズの最後は、うさぎは最
後までほたるを信じてほたるの体をかばい続け、もうダメかと言うところで
ほたるが覚醒して大団円という話運びでして、「友情、信頼」もテーマの一
部でしたが、夜桜で「友情、信頼」というのは何か違う気がするなぁ。その
辺がガキだと考える理由。ガキがガキの思考をするのは何ら構わないのです
が、「ガキじゃないでしょ」という背格好の人間がガキな思考で動かれると
イライラするのは歳のせいですかね、疲れているんですかね。うさぎの方が
よほどガキなのに、秋名よりよっぽど大人な気がしてきます。
 それでも銀を救うことができたなら、話としてまだ報われるのですが、結
局は銀ごと円神を、「あっち」に送ってしまうのなら、迷惑被った大多数の
町民はやられ損ですか。それならそれなりの話の動かし方があるんじゃない
かと思うんですがねぇ。
 町長が、あのうっとおしいマフラーを取らない理由がオーラスで出てきま
すが、あれなんかも少し前から小出しに”意味があることをにおわせる”よ
うな演出があっても良さそうなものです。麻上の記憶の限り、マフラーに絡
んだ舞台説明は無かったように思われ。
 絵は良くこらえたと考えます。ああいうキャラ設定も(基本的に釣り目)
悪くないですな。

#ことはの「胸が大きいと疲れる」は笑った。


●『絶対可憐チルドレン』(テレビ大阪<テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 シナジーSP

#小4が小学校卒業まで時間経過して、ああなりますかな(なるかも)。
##くぉら敬一郎(川口監督)、ちちを描く=成長 かい(さもありなん)。

 これも原作が終わっていない故、下手に話を締められないことに起因す
る「途中回な最終回」でしたが、後述のスキップビート同様、反感は覚え
ず。
 放送開始後2ヶ月ほど麻上が数回書いた「話が重い」をスタッフの誰か
が見たのか(そんなわけない、自意識過剰)、以降は人種差別を想起させ
る話の作り方は影をひそめ、かなり見やすくなってそのまま最終回。欲を
言えば、毎度「登場の口上+3色火薬ドカーン」の繰り返しは、時間がもっ
たいないかと。大きくなった3バカ(違)の話がもう少しあったらと思う
のは邪眼が効き過ぎか。

#だってねぇ、椎名(敬称略)の原作だよん。


●『とらドラ』(テレビ大阪<テレ東系>)
 総合:    5 (開始時評価:4)
 ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 JCスタッフ

#麻上は釘宮病キャリアではない

ないけど、今期一番のヒットはこれだろうなぁ。
 話の練り込み具合を一番感じたのが本作で、特に人間模様の表現は秀逸。
途中何回か視聴が飛んだのが悔やまれます。

#「とらドラ」と聞いて、どうしても「となぐら」とごっちゃになる麻上
 はまだ未熟者です。


●『屍姫』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:4)
 ストーリー:3 ビジュアル:4 キャスト:2

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ガイナックス/FEEL

#会川さん、あれで良かったの?

 ガイナックスだから、ということを踏まえても、本書いたのが会川さん
なのにあの終わり方はないんじゃないの、、、というのが感想。赤と黒に
タイトルを分けた理由も分かりにくいし。

#景世がいるかいないか、旺里が学生か坊さんかの違いだけでしょ。

 最後1ヶ月ほどは何となく面白くなったけどあの最終回でどっちらけ。
それ以外はどうも話がまどろっこしく、見所が薄かった。で、あの黒猫の
立ち位置が最後まで分からなかった。河原で一戦やった時に消えたけど、
あの猫の役目って何だったのでしょうか?
 でも時々見せる小技(主に笑いと<邪>)は、さすが腐ってもガイナッ
クスと思わせるものでした。

#まきなの声は慣れたけど、旺里の芝居は最後まで耳についた。


●『ライドバック』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:4)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 マッドハウス

#最後のパンモロは、何かの懺悔のつもりか。

 確かに、キャラの行動原理が単純なら単純なほどイベントのきっかけ作り
は楽ですが、一応大学生でしょ、主人公と主人公の周りは。行動原理が子供
過ぎやしませんかねぇ。琳に間違われて死んだすずりなどはその典型。ライ
ドバック少女に間違われるようなことしたら自分が危ないことぐらい分かり
そうなものなのに周りも止めないし。あげく、すずりが絶命したところで、
今度は琳が『「フェーゴで踊ってる」姿を天国のすずりに見せてる』など、
「自分が置かれている状況を理解しようとしない子供の思考」と紙一重に見
えて仕方ありません。
 主人公弟はまだ子供と書いてもギリギリセーフかもしれませんが、ライド
バックの事になると前後不覚になる様を見ていると、「精神年齢の低いガキ
に火遊びは教えるな」という言葉を思い出します。
 琳がレースで走ってるあたりまでは、ライドバックの概念も斬新でけっこ
う面白いと思っていたのですが、それ以降は総じて本(脚本)の練りが浅い
と考えます。しょう子を助けるていでテロ戦のど真ん中へ突っ込んで、以降
GGPに狙われる訳ですが、本人は(琳は)人助けをしたとしか考えてませ
んよね。後々も自分のしたことを理解しきれてませんよね。最後までその調
子で琳を動かしてますよね、本(脚本)は。ライドバックに乗れるようになっ
た以外は成長も何も無いっていうのは、、、練り浅いよねぇ。
 加えてマズイのがあのOP。ブラックラグーンの例もありますが、あれは
止めた方がいいなぁ。本作の場合全て英語+ローマ字表記でしたが、目が追
いつかないから何が書いてあるのかさっぱり分からない。あれが格好良いと
考えた結果なら、あまり感心しませんなぁ。

#あ、そうか。輸出用仕様か。
##GGP本部から武装解除命令って何? その前兆の話は確かにあったけ
  ど、ドンパチの陰に完全に埋もれてたでしょ。だから練りが浅いのよ。
  ありゃ悪い意味の御都合主義ですよ。解除命令無かったら琳も落命して
  もおかしくないよ。


●『ドルアーガの塔2期』(KBS京都<独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:4 ビジュアル:4 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ゴンゾ

#もったいないねぇ。

 1期が終わった時に「2期もやる」とアナウンスがありましたから、本作
は連続2クールと解釈して点を付けています。
 前半が(1期が)、比較的コメディ要素が多かったのに対し、後半(2期)
は、『話』で客を(視聴者を)引っ張ったと考えます。昔から有る手法です
し、今でも使われるものです。本作はこれを上手く使ったなと感じました。
実際話の中でも、ジルが塔を降りてから再び登るまで(2期1話)、数ヶ月
(3ヶ月だったかな)空いているので、テンポを変える、一度クールダウン
する、場面転換する、といった意味でも、また実際の時間感覚と合う点でも、
インターバルを挟んだのはあながち不味いことでもないなと考えます。
 1期にしろ2期にしろ、初回冒頭がどっちもカーヤの”湯気”で始まるの
が芸が無くて、”エサ”丸出しなのがガッカリですが、意外にも話の練り方
はしっかりしていたと考えます。アーメイ再登場の「死者の屋敷」の話など
は、なかなか良くできた話でした。
 残念なのが、ラス前でニーバをスタンピート”させ過ぎた”こと。塔から
砲身が生えて何をするのかと思ったら、塔が「対神兵器」だそうでそれもト
ンデモなのに、その後のニーバのスタンピートのせいで、元々ニーバがロッ
ドを手に入れて何をしたかったのかが薄くなってしまったんですな、あまり
に派手に打ちまくるものですから。で、結局「何をしたかった」は「ジルが
ウザかった」という答えで、そこから話を膨らませようにも時間切れ。あそ
こからもう一段話を掘り下げて、ジルとニーバの人間模様が描けたらもっと
おもしろかったのに。ありゃもったいないなぁ。あれだったら、エピローグ
の時間短くしても良かったんじゃないのかなぁ。
 そのエピローグもエピローグで分かりにくい。あれ、ヤング・ギルガメス
とカイがよねぇ。消えてなかったんだ、2人とも。あの”スプーンでひぎい”
は何の反射? フォークでケツ刺してひぎいは分かるけど、それの反射です
か? でも、男相手にスプーンでひぎいというのは、ロクな事しか連想でき
ないのですが。あと、群衆の中にじじい・ギルガメスがいたような。

#らめぇとひぎぃは大目に見よう。
##結局、ヘナロはご臨終?
###URUKって、何だったの?


●『ソウルイーター』(テレビ大阪<テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ボンズ

#ちっ、ボンズめ。アジなマネを(にやり)。
                       エンドキャッチより

##南さん、10周年記念ははまともに終われましたね。内容もあっちより
 は格段に良かったですよ(単にエウレカがひどかっただけか)。途中でエ
 ウレカや京田さん引っ張ってきたのが何かの暗示かと思ったのですが、映
 画の宣伝ですか?

 強いて言えば、エクスカリバーの扱いが中途半端だったかなと。ラスト1
ヶ月程、本筋にも出てきましたが、あたしゃ”横道にそれた所にいる存在”
のままの方が良かったんじゃないかと思いまして。洞窟から出て死武専で戦
いを見ていましたが、見ているだけで、何かしたわけじゃないですよね。い
わゆる”解説の○○さん”で終わりましたから、いなくても差し支えないと。
何か手助けをしたのなら出てきた意味もあるのですが。


●『スキップビート』(テレビ大阪<テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:5 ビジュアル:5 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:4 OP・ED音:4 ハルフィルムメーカー

#あの影文字は良く考えたなぁ。

 いやー、最初は切ろうかと考えたのですが、ハルの仕事出しなぁと思いと
どまって正解だった。これは面白かった。
 あの終わり方に疑問を感じないわけではないですが、どちらかと言えば、
可能な限り「うまく治めた」かと。「原作が終わっていないから」の類では、
一番うまく軟着陸させたように感じました。モノとしてはケメコより断然良
い。続きを作るならぜひ見たい。
 話の進行上、最後はほとんどキョーコと蓮だけしか見せ場がなかったのは
いたしかたなしですが、モー子まで蚊帳の外なのはもったいなかったかなと。
仮にもピンクのつなぎの2人組の片割れでしょ。悪魔みたいな天使までは重
要な役どころだったのに、ダークムーンでスッパリ切られちゃったみたいで
なんか不憫。

#ビジュアルの5は、アホ顔の使い方と怨霊キョーコという”遊び方”のセ
 ンスの抜群さによります。


●『ホワイトアルバム』(KBS京都<独立U>)
 総合:    1 (開始時評価:2)
 ストーリー:1 ビジュアル:2 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:4 セブンアークス

#一体本作は、どこを見て何を楽しむ作品だったのでしょうか。

 10年前にヒットしたギャルゲー(エロゲー?)のリバイバルだそうです
が、10年と言えばひと昔ですよね。昔流行ったから、などという安易な理
由で本作を作ったわけではないでしょうが、なんで昔の作品を今もう一度と
考えたのか聞いてみたいですな。続きはゲームで、という.hack方式で
すか。
 とりあえず全部見たんですが、話が全く分からない。なんだあの終わり方。
セリフにならない心情・心の声を小さな文字でヒョロヒョロと流してました
が、ウチのブラウン管テレビでは何が書いてあったのかサッパリ分かりませ
んでした。ダラダラ長いサブタイトルもしかり。意味が読みとれない。
 つまり、「歌手になりたいと言っていた彼女が本当に歌手になっちゃって、
合うこともままならない反動で方々の女の子にちょっかい出すも、クチでは
「彼女一筋」みたいな。独占欲らしきものは一人前だがそれが満たされない
から方々の女の子に手を出すのは仕方ないんだ、とひとり納得してるぬるい
男の話」というところでしょうか。ヘッドスタッフはあの主人公を、「共感
して欲しいキャラ」として描いていたのか、「批判して欲しいキャラ」とし
て描いたのか、どっちなんでしょうね。


●『みなみけ3期』(テレビ大阪<テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:4)
 ストーリー:3 ビジュアル:4 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:4 OP・ED音:3 アスリード

”作った”のはアスリードだけど、”作り方”は童夢だよね。

 おそらくこの作品には、『最終回』というものは存在しないんでしょうな、
原作が続いてる終わった関係無しに。だから『最終回っぽい』途中回でも良
いということにしましょう。大トリの保坂が面白かったからそれで及第点と
しませふか。
 さて、本作2期をアスリードが作ったとき、アスリードらしさを出そうと
色々やってみたけど不発だった・・・、みたいなことを当時麻上が書いて、
「童夢対アスリードは童夢の勝ち」と締めた最終回寸評を流しました。今期
は、言われなかったら「童夢だろ?」と言っていたと思います、私。と言う
ぐらい、作り方がまるっきり童夢。作り方の話として、全く2期を否定しま
したね、アスリード。ビックリマークとハテナマークのアイデアぐらいは残
しておいても良いんじゃないと思いましたがそれも封印。やっぱ叩かれたん
だろうな、あの2期。でも、構成法は誉めて良いと思う。
 A、B、Cの3パート構成(Cが実写とラッキーチャンネルは除く)とい
うのでも珍しいですが、A、B、C、Dの4パート構成って、他にあったか
なぁ、和物で。それも、OPがA−B間で、EDがC−D間配置って。元が
4コマだから切る所がいっぱいあるというのも幸いしたのでしょうが、全く
違和感を覚えませんでした。これのおかげで、各パートの『オチ』がひき立
ちます。「今日の5の2」の場合も、1週の話に小さな話が多い週だと4つ
入っていて、一見4部構成のように見えますが、OP、CM、EDの組み込
み方は従来手法ですから他の4コマ系作品と同じ。しかし本作は、OP、C
M、EDまで利用して完全に4部構成に仕立てて来ましたから、おそらくこ
れはアスリードオリジナル。これだけは、”アスリードなのに”成功したア
イデアだと考えます。しいていえば、サブタイトルに馴染んでるパートもあ
れば、サブタイのイメージが薄いパートもありましたので、どのパートの見
出しもサブタイで纏められるような話しをチョイスするか、もう少しサブタ
イを練るかでしょうね。


●『明日のよいち』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:3)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 AIC

#久城さん。監督業はもう少し修行が必要なようですね。

 最終回は「なんとか時間内に終わらせた」感が強く、時間切れギリギリで
話を押し込んだのはいただけない。
 要は「見せ方」なのだが、薬を使っていぶきを先祖帰りさせるのは、話の
手法としては記憶喪失の一種であり、「夢オチ」と並んで定番中の定番です。
ゆえに何か工夫しないと、見る側は「安易な方へ走った」と受け止めますか
ら、面白味には欠けると。「先祖帰り解除」は、城のてっぺんから落ちると
いうやつですか。それも何か、取って付けたような理由付けですなぁ。

#アストロ球団か(ありゃ心肺蘇生か)。

 クールの前の方で、ちはやのマンガの話が出てきますが、あたしゃ周りの
反応の方が至極まっとうじゃないのと考えます。中学生がプロ漫画家で真面
目にマンガを描いてると言われても、中学生(義務教育じゃん)やっている
以上は一応学業優先でしょ。一事が万事マンガ優先で学校生活に影響してる
時点で「おかしい」と考えるのは至って普通だと思うけどなぁ。いくら情熱
をもってマンガを描いてると言われても、マンガ優先で物事を考えて行動に
出て、なおかつ金稼いでるとなりゃぁ、そりゃ周りの生徒はいい顔しないで
しょ。あの時のちはやの主張は感心しないなぁ。中学生が漫画描いてて金稼
いで何が悪い、と言ってるように周りには聞こえるでしょうね、そりゃ悪い
ことだよ。

#何回聞いても、田村が「ブヒッ」と言ってるようにしか聞こえんのだが。


●『続・夏目友人帳』(テレビ大阪<テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:4)
 ストーリー:3 ビジュアル:4 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ブレインズベース

 慣れてしまった、というのもあるでしょうが、おそらく前作と絶対評価と
しては同じ、でも今期の方が馬力が落ちたように感じます。特に、夏目が周
りに迷惑をかけまいと懸命になる姿が、誤解を恐れずに書くと「暴走」ぎみ
のような、「話をややこしい方に引っかき回し過ぎ」と言うか。
 要は「話のきっかけ」作りが、1期と比べると安易になってるんですな。
妖怪の寄合に参加するくだりなどはその例。1期の時は、特に夏目が動き回
らなくても話運びが自然に流れていたのに対し、今期は変に夏目を動かし過
ぎで、話を無理矢理動かそうとしているように見えました。そりゃ和彦さん、
もとい、ニャンコ先orマダラも起こるわな。ですので、1期の時にも書きま
したように、こういう作品は麻上は大好きなのですが、ストーリー点を落と
させてもらいました。

#和彦さんの小技は、相変わらず冴えてました。さすが。あと、Bキャッチ
 がかなりバカでイカス。


●『鉄腕バーディ2期』(サンテレビ<独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 A−1Pictures

 バイオレットが死ぬ(破壊される)アレは、あたしゃれっきとした演出で
あると考えます。アレは作画崩壊とは別の次元のモノでしょう。タダのスタ
ンピートでちびバーディが暴れているのではなく、恐怖、怒り、絶望、悲し
み、不安、動揺で押しつぶされたちびバーディを描いたものと理解します。

#あの”粗雑な絵”を見たときはそう感じたんだがなぁ。





******敵機襲来!敵機襲来! バルキリー隊全機スクランブル******
                         karura@occn.zaq.ne.jp
アニメアールを応援しています           麻上 迦楼羅(竹田 貴博)
********六星占術だと、私は土星人になるらしい***********