かんなぎ1話にて。

木像がナギになったのを見て、「おのれはゼロワンか!」と思うのは30
以上。ただ、同業者で20台以下がいないので確認はとれず。

四捨五入40の小生は楽勝なのだが、31、32あたりの人でも「分から
ない」という人はいるんだろうな。



おはようございます。
大和郡山のブラストマインダー、麻上@ZAQ大阪です。


下半期になっても新房一派&シャフトは邪を貫いてくれているので(efの
ことね)、あたしゃうれしい限りです。
#最高の残念は5の2だな。京都はサブルーチンを宇治に置き忘れているよ
 うで残念です。

<業務連絡>
へんしゅーちょー。体裁はいくらでも組み直しますので、フォーマットが固
まった時にご連絡下さい。この記事を元にするとヒマかかりますよ。
</業務連絡>


記事を流そうとしている今現在、11月8日。せめて10月中にと考えてい
たのですが・・・、


9月終了分の感想文


でございます。たいていの人は9月終了作品が何なのかすらお忘れと思いま
すがご容赦を。では。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

●『S.A』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:3)
 ストーリー:4 ビジュアル:5 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ゴンゾ/AIC

 嫌いではない。単純に考えれば面白い。

 光の設定を見ていると、普通の子が努力して「優等生」を勝ち得たのは明
らかで好感が持てるのですが、光の周りを見ると、「なんでも金か?」とい
う臭いが漂って来るんですな。瀧島などは典型ですな、瀧島の人間模様はそ
れはそれでおもしろいのですが、「金持ちのボン」であることには変わりな
く。顔もスタイルも良く頭脳身体能力も申し分なしで家は金持ち、「やっぱ
り世の中そういうことなのね」という無力感が湧いてきます。光がいなかっ
たら、「あぁ、特権階級連中が出てくる雲の上の話か」という色つき眼鏡で
本作を見ていたと思われますが、まぁそれは麻上のひがみということで。
 その辺を引き算して、「学園ラブコメ」の面白い部分だけを見て、なおか
つバカ部分をクローズアップすると結構面白くて、それぞれの役者の芝居も
良く合っていたと考えます。なのに、最終回を見て感じるあの物足りなさは
なんでしょう。
 やっぱりゴンゾ馬鹿部門か、ということなのでしょうか。真面目部門は今
期はブラスレイターに回っていますから、バカ部門担当なのだろうと毎度勝
手に想像するのですが、そう考えると瀬戸の花嫁を思い出しました。アレも
アレでネジが10本くらい足りない最終回でしたが、S.Aは4本くらいで
しょうか。途中回は万全なのですが、もしかしてそれはAICのウデだった
のでしょうか。そう考えると、ああいう学園物って昔はAIC話の得意技だっ
たかなと。ゴンゾが話の作り方を知らないなんておドジなことはないでしょ
うが、ホントに最終話の作り方を知らないのかワザと視聴者を不満にさせ円
盤を買わせようとしているのか(後者だな)。


●『フルメタルパニックTSR』(KBS京都 <独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 京都アニメーション

 さてさて・・・。

 本作は「今の」作品ではありませんから、「今の」京都の仕事と解釈して
はいけないのですが、しかしそれでも「京都か〜〜〜・・・。」としばし考
えてしまいました。これならゴンゾ版(1期のことね)の方がおもしろかっ
たし、最終回などはゴンゾ馬鹿部門とダブって見えました。なにあの終わり
方。
 思うに、真面目に作りすぎたんでしょうか。時間切れという感じはありま
せんし、話の流れに違和感を覚えるようなことは確かに無いのですが、それ
は13話という少ない持ち時間なので「話の進行に余計な部分」はなるべく
削り、話の進行に支障が出る「削れなかった大事な部分」を13話の上に並
べて組み立てた結果を見てたから。「ゴンゾ版よりシリアスが多い」のに、
見合う分量の息抜きが省かれていて「ゴンゾ版よりお遊びが少ない」から、
ゴンゾ版という予備知識を持ってTSRを見ると、お遊びが少ない分いまひ
とつ面白味に欠けるんですな。例えばブラックラグーンのように、一貫して
(ほぼ)どシリアスのままで突っ走ってくれたら、「ああ、そういう作品な
んだ」と納得できるのですが、ゴンゾ版の笑いシリアス比が1対1で京都が
1対5だと、やっぱりおちつかないんですな。それも連続放送されたから2
割り増しで。
 加えてあの最終回大トリ。ゴンゾ版が、最終回が比較的うまくおさめてい
たなという記憶を持ってTSRと比べると、「アレで終わり?」という印象
がどうしても拭えません。新キャラにしても、イカれた大塚さん(失礼)は
まだしも、1話冒頭で仲良く風呂に入っていた姉妹(もちろんマスクオン)
の役どころは最後まで見えにくかったですし、最後あの2人結局どうなった
の? あとテスタロッサ兄も。かなり消化不良。
 と言う具合に、ゴンゾから京都に変わって半分の所要時間(1クール)し
かない中で「違い」を出そうとしたものの、連続放送されたのが仇になった
かなと考えます。単体で見たら結構良い作品なのですが、こういう作品(み
なみけ等も同類)の宿命ですな、どうしても比較せずにはいられない。

#勿論、ふもっふのことは考慮に入れておりません。


●『パンツじゃないから恥ずかしくないもん』(サンテレビ <独立U>)
 総合:    5 (開始時評価:3)
 ストーリー:4 ビジュアル:5 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ゴンゾ

 参りました。総合5つけるから許して。パンツをズボンだと言わしめるあ
の度胸、完敗です。

 ゴンゾ馬鹿部門ですから、最終回をどうおさめるか気になっていましたが、
あれならしっくりきます。最後で「宮藤博士から手紙です」だけが唐突に出
て来ていたら「あぁ、やっぱり馬鹿部門だ」とガッカリしていたでしょうが、
その前に宮藤父とおぼしき人物を出しておいて(それも関係者に目撃させて
おいて、しかも関係者は全く気付いていないのが泣かせます)、伏線を張っ
た上での「宮藤博士から手紙です」ですから、話のつなぎ方としてはかなり
良いセンスだと考えます、、、、ゴンゾ馬鹿部門なのに。
 「コレは残念だ」と思ったのが、空母と一体化したネウロイのコアを攻撃
するのに、宮藤がストライカーユニットを打ち込む部分。そもそもユニット
を「落としてぶつける」という物理攻撃が有効なのかという前段の話が弱い
ので(確かにマシンガンのようなもので撃って破壊していましたが)、ぶつ
けるだけでいいのかという疑問が残ります。思うに、「ストライカーは魔法
で動く」事を利用した攻撃の有効性のウンチクが、13話中のどこかに出て
いたら「ストライカーを落としてぶつける」ことに説得力が生まれたのです
が。さらに、落とす時に宮藤父の回想カットでも挿入されていれば万全です。
そもそも宮藤がブリタニアに来た目的は、宮藤父を探すことですから(かな
いませんでしたが)、自分の父が開発したストライカー自体を最終兵器にす
ることを思い付いて、父に申し訳なく思いながらも感謝する、、、なんて話
の流れが有れば、冒頭3話くらいまであった宮藤父というキーワードが生き
てきます。そうすると、大トリの「宮藤博士から手紙です」が俄然生きてき
ます。つまり、1話と13話がつながるので、「私にできること」ともう1
つの一貫性が見えてきますから、作品の背骨がしっかりしてきます。されば
後は肉付けの方法だけですから、自信を持って総合5を付け得る作品に仕上
がったのではと考えます。しかし実際は皆様ごらんの通りで、その辺りの押
しが弱かったのが残念。しかし前述のようにゴンゾの最終回としては(珍し
く)上手くまとめていたと考えます。


●『セキレイ』(KBS京都 <独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:4(おしい!) セブンアークス

#草川さーーん、何やってんのーーー(誉め言葉)。

 なのはが終わって草川さん(と、セブンアークス)何してたのかと思いき
や、こんな凶悪なちちアニメ作ってたんですか。でもかけ声倒れでしたね。
でかけりゃ良いってもんじゃないですよ〜〜〜。
 最後に「To be continured」 とありましたが、続きを作るつもりなんで
しょうか。まさか108人全員出すわけにもいきませんし、遺跡のことは説
明したし、セキレイ計画がなんなのかは説明しましたから、あと描くとすれ
ばセキレイ計画の実行編ですが、バトルでどれだけ盛り上げられるかはハテ
ナでしょう。とすると、「サービスサービスゥ」でどれだけ客(視聴者)を
繋ぎ止められるかですが、揺らすだけではしんどいでしょう、京都から乳揺
れサブルーチン借りてこないと。
 ラジオかテレビの番宣で、「結の服がいっぱい破れます」というキャッチ
があったのですが、確かに4話くらいまでは破れていましたが、その後はと
言うと「JAROに電話するよ」ですし、破れたところで結局マスクするし、
「見えないちちインフレアニメ」なんて面白くも何ともないと思うのは麻上
だけでしょうか。
 ただ、なのはの頃からの伝統でしょうか、OP曲は良いものでした。あれ
で、結ひとりで歌っているバージョンがあったら買ってました。あと、スタッ
フが草野で遊んでるのが微笑ましかったです。


●『Mission E』(KBS京都 <独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 st.DEEN

 前期よりはマシですが、そもそも話の根っこになっているのが話がサッパ
リ分からない前期ですから、結局話の見通しが悪いことは変わらないんです
な。加えてあのEDですから、スタッフがどこまでやる気があったのかと考
えると甚だ疑問です。アバンタイトルの付け方もしかり。
 最後の方は、2期分まとめて伏線の説明をしようとしたように見受けられ
ますが、それでも足りてなかったと考えます。タイプEってウイルスだった
んですか?


●『薬師寺涼子の怪奇事件簿』(サンテレビ <独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 動画工房

#悪くはないのだが。

 つまらないとは言いませんが、「怪奇事件簿」にアタマが引っ張られると、
それほど”怪奇”ではないなと考えます。怪奇の元が、どれも強制成長剤に
行き着くように思えるのは気のせいですか。強制成長剤自体がそもそもトン
デモなのですが、そこをクリアすると少なくとも怖いとは思わない。
 邪の種はあるのですが、キングなのでもちろん邪は無し。推理物の様にも
見えず、警察物とも思えず。単にSF?


●『ひだまりスケッチ2期』(毎日放送 <TBS系>)
 総合:    4 (開始時評価:4)
 ストーリー:4 ビジュアル:5 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:4 OP・ED音:3 シャフト

 ビジュアルが5なのは、もちろん風呂シーンです。
 全体としては、1期と比べると僅かですが馬力が減った印象があります。
その分邪がいい感じでした。見せる度胸もないクセに絵だけは描いてマスク
で隠すというフヌケが蔓延る中、新房さん、あんたはエラい! 


●『ブラスレイター』(サンテレビ <独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:5 ビジュアル:5 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ゴンゾ

 板野さんまだまだ健在。非常に良くできているんです。非常に良く描けて
いるんです。非常に良い本(脚本)だと思うんです。

#出来過ぎているんです。生々し過ぎるんです。

 生々しすぎて、アニメーションでそこまでリアルな話は見たくないと思う
んですよ。前半の移民いじめは生々しいし、ラス前あたりは終戦間際の日本、
アメリカ、ドイツまんまでしょ。最初は国名は伏せて話が進んでいましたが、
ラス前にはモロ。アメリカは言葉になっていませんでしたが、話の流れから
してアメリカなのは明らかです。ドイツ、日本はセリフになってました。話
が重いこと重いこと・・・。ドイツで発生したデモニアックをドイツ国家が
駆逐できないから核弾頭ですか。最後のメイフォンの特攻は、見ていてザン
ボット3を思い出しました。重いねぇ。
 終始、アクション部分は絵が速すぎて目が疲れるのと、最終回が支離滅裂
になりかけているクサいのと、アマンダの胸の開け具合がわざとらしいのと、
ベアトリスの邪がもったいないのが残念。ラス前で、ジョセフを空から撃っ
ていた飛行機はVTOLか? なにあの動き。あと、管区長はあのまま?

#でも、最後まで2輪(あるいはモスピーダ)にこだわってくれたのは、2
 輪乗りとしては嬉しかったです。


●『鉄腕バーディ』(サンテレビ <独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 A−1Pictures

 続きをやると言っているのであまり深くは考えませんが(ドルアーガーと
同類項)、古い方の原作を知っている身としては「バーディかなり脱いでた
んだけど・・・」というのが残念。


●『恋姫無双』(KBS京都 <独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 動画工房/ライブ

 まぁ、あんなもんでしょ。

 三国志の主たる登場人物を女性に置き換えて、というのは一騎当千がすで
にやっていますから、何か違いを(もしくは付加価値を)付けないと誰も見
てくれないのはヘッドスタッフも先刻承知のはず。結果が、(1人を除き)
オール女と関羽メインの放浪記ですか。それはそれで悪くないですな。一騎
当千の時と同様、あたしゃ三国志は知りませんから人物相関が全く分からな
いですし話の進め方も拘りませんが、劉備だけ男のままでああいう扱いになっ
たのがはたして良かったのか悪かったのか、ぐらいは考えました。あまり良
い印象ではない。
 一部を除き、誰もかれも良い体型なのがかえってガッカリします。

#いや、胸が無いのが良いとかいうのではなく。

だってねぇ、期待したところでどうせマスクで隠すんだしねぇ。隠すのにち
ちインフレやって何か良いことが有るんですかね。


●『乃木坂春香の秘密』(読売テレビ <日テレ系>)
 総合:    2 (開始時評価:3)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 ディオメディア

 コレと言って良いところが見当たらず。つまり、能登嬢が一緒にいた渉
(波多野 渉 氏)をアキバに染めていくという話ですか。
 話の作り方などは悪い意味で分かりやすく、1話はオーソドックスに出会
い、中間は見逃しても大筋に影響しないオムニバスもどき、最後は水戸黄門。
「最後は水戸黄門」は、憎たらしい”恋敵”が出て来て挫けそうになるも、
春香の爺さんという黄門様が出てきて手を貸してくれて満願成就という「こ
れまで何回このパターン見てきたかな」具合は、悪い意味での鉄板ぶりがま
さに水戸黄門。
 ”まんま秋葉原”や、2次元業界の楽屋ネタのような絵が良く出てきまし
たが、少々秋葉原を知っていて、少々2次元業界を知っている人「だけ」楽
しんで下さいと言われているような気がしたのは麻上だけでしょうか。とな
ると思い出されるのがげんしけん。さすがに秋葉原ネタの2番煎じはできま
せんから本作は「ラブコメ」で攻めてきましたが、「げんしけんの後塵を拝
す」なので元々味付けが薄いのと、ラブコメ話としてはこれといって目新し
いものが無かったので、全体としても印象の薄い作品でした。


●『toLOVEる』(毎日放送 <TBS系>)
 総合:    2 (開始時評価:3)
 ストーリー:2 ビジュアル:2 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 ジーベック

#これも一種の原作無視ですかな。一番のウリを放棄しているんですから。

 いかなジーベックと言えども、マスクには勝てませんでしたか。・・・と
いう話は放送開始時から分かっていたことですが、テレビは色があって声も
あるのに、それより白黒の単行本が一番おもしろいというのもいかがなもの
かと。
 GA程ではないですが投げっぱなしな毎回の終わり方は、あまり良い印象
を持たないことが多いですし、OPのあの技法はかみちゅが先にやりました
し、最終回は取って付けた最終回ですし、この作品もオムニバスもどき。
やっぱりジーベックは地べたに降りてくると力が出せないのですかね(どっ
かの潜水艦のおにゃの子艦長みたいだ)、あまりジーベック向きなような気
がしない。

#しかし、最終回近辺の、「ワザとマスクをかけなかった数カット」はけっ
 して見逃しません(遠山の金さんとか)。


●『モノクロームファクター』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ACGT

#あ。投げやがった

 まさにジャンプで言うところの「第1部完」(もちろん悪い意味で)。

 確かに、全体を通しての「話のスジ」は有るのですが、基本的に途中回は
落としても話の進行に影響せず、最初と、真ん中当たりと、終わり3回ほど
を見れば作品の概略が分かるという作り方。麻上は、こういう作品を勝手に
「オムニバスもどき」とよんでますが、本作はの場合、毎度最後は”こくち
(字が分からん)”を始末して終わりなので、「マンネリオムニバスもどき」
とよぶことにしましょう。
 半年分で考えると、特に可もなく不可もなく、でも最終回で下げたなとい
う感想。人物関係が理解できれば、単発で途中回を見てもそこそこ面白いと
思います(この作品やおいじゃないよね)。1回抜けると話の進行がサッパ
リ分からなくなるというのも考え物ですが、そういう作品は2クール(もし
くはそれ以上)でじっくりやって欲しいです。でも本作の場合はそれ程でも
ありませんので、かける労力が同じならば1クールに集中して、内容を煮詰
めた方が良かったかもしれませんね。


●『マクロスフロンティア』(毎日放送 <TBS系>)
 総合:    4(おしい!) (開始時評価:4)
 ストーリー:4 ビジュアル:5 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:4 OP・ED音:3 サテライト

#河森さん、遊びすぎ(誉め言葉)。
 だって、星間飛行のOPを遊びすぎと言わずして何と言いますか。

 と言う具合に、終始「遊んだ」マクロスF。麻上は「寝た子は起こすな」
という考え方なのですが、1話のAキャッチだったかBキャッチだったか、
中華料理屋のCM(みたいな何か)を見て、「これはマクロスじゃない」と
いう気になりました。ガンダムで言うところのGガンみたいなものですな。
しかし「マクロス」は「マクロス」ですから、「歌」の概念を踏襲するのは
避けられないとして、それをあまり客(視聴者)に押しつけなかったのが好
感が持てました。あたしゃマクロス7の「オレの歌を聴けぇ!」がどうにも
嫌いで嫌いで、またああいう雰囲気になるなら切るつもりでしたがそういう
こともなく。
 サテライトなのに予想に反して(失礼)、話の作り方がまともで面白かっ
たのは、本家が作ってると言う自信なのか、板野さんがブラスレイターの監
督やってる事に対する河森さんの意地なのか、ともかくバカもシリアスも良
い具合に進んでいたのに、最終回はやっぱりサテライトだ、と言いますか、
勿体ないことをしたといいますか。ちょーーっと詰め込んでしまいましたで
しょうか。そりゃキスダムよりは格段に良い出来でしたし、アルジュナのよ
うな不思議作品でもなかったですが、見ていて疲れました。ちょっとばかし、
盛りを大きくし過ぎましたね。
 日曜の昼に無印マクロスの本放送を見ていた身(当時小学生)としては、
時々出てくる「無印マクロスの記憶」はちょっと嬉しかった。朽ちた初代マ
クロス(の同型艦)とかペンダントに入れたミンメイの写真とか(それを見
ていたのがゼントランというのが泣かせます)。サブタイトルの出し方も無
印のそれと同じ。劇場版無印の最後のセリフ(ミンメイ言)でしたですか、
「遠い昔のはやり歌」と対をなす「バジュラの恋の歌」。板野サーカスこそ
有りませんでしたが(あれは違うでしょ)、「これなら寝た子を起こしても
良いか」という気がしました。そうなると惜しむらくは、ハネケンさん(羽
田 健太郎 氏 なむあみだぶつ)の音楽が聞けなかったことですか。板野サー
カスのBGMはドッグファイト以外に無いというのはもはや過去の話ですね。
 フロンティアの劇場版に期待します。初代を越える事を祈念しています。
 

●『スレイヤーズ4期』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:2 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 JCスタッフ

#やらない方がよかったね。

 最終回は、一見最終回ではあるのですが、あれ最終回ですか? ポコタあ
のままですか? ゼロス何しに出てきたの? 本作もまた「いつでも続きい
けまっせー」の類のようで。
 劇場版が何年か前にあったので「テレビでは」という注釈が付きますが、
10年ぶりの復活だそうで、寝た子を起こした訳ですが、、、

#なんで今復活させたの、キングよ。そんなに本作は需要があるのか?。

 確かに10年前は面白いと思って見ていたのですが、10年前と同じ事を
今やってどうするの。何がしたかったのかさっぱり分からん。
 あと、サブタイトルがアルファベット順になっているのに気付いたときに、
麻上は「半年(26回)やるつもりか」と考えたのですが、何のことはない、
あっさりMで終わらせました。これからも考えるんですよ、続きはNから始
めるつもりか、と。でも、次は客(視聴者)付かないんじゃないの、あの調
子だと。Mでmistyですが、あの内容でどこがmisty? 一応ハッ
ピーエンドなんでしょ、mistyじゃないでしょ。

#え? 続きATXでやるの? よけい客(視聴者)付かないんじゃないの?

 続きはビデオでというのはよくありますが、続きは衛星というのは初めて
聞いた。


●『一騎当千3期』(サンテレビ <独立U>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:2 ビジュアル:1 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:2 ARMS

#この上なくつまらない。

 そりゃそーです、「破れてなんぼ」の一騎当千でマスクして面白いわけがな
い。その昔(1期当時)、麻上をして「あなた達に服は必要ですか」と言わし
めた一騎当千において、”描いてはイケナイ”ところならいざ知らず、「見え
ている」からとムネとしりを何の芸もない黒マスクで隠したら、それは元々面
白い部分まで台無しにして、作品全体の足を引っ張って駄作になるのは必然。
 1期、2期が「学校対学校」でしたので、どうしてもキャラが多くなり、三
国志を知らない麻上には話と人物を追いかけるのがしんどうございました。そ
の分「あなた達に服は必要ですか」で楽しんでおりました。今回は2期の続き
ではありますが、基本「人対人」なので、キャラ数が抑えられた分話を追いか
けやすくなったはずなのですが、結局分かりませんでした。黒マスクのせいで
す。それともあのマスクは幹事局施工?

ちなみに、サンテレビはストライクの”ズボン”は全く無修正で、風呂は湯気
マスクでした。生身が見えるとベタ塗りを発動するようです、肌色は電波代が
高いのでしょう(違)。

#「おとなの絵本」に代表されるエロ番組を伝統とするサンテレビが、何をつ
 まらない事で神経使うのかよく分からん。


●『D・グレイマン』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:4)
 ストーリー:4 ビジュアル:4 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 トムスエンターテイメント

 まずは2年間お疲れさまでした。ただ、Dグレ劇場が途中で学園物になってし
まったのが残念です。
 残念なのがもうひとつ。最後の舞踏会の意味が分かりませんでした。千年公は
分かるんですが、ミックとロードが出てきたのはどういう理由でしょう? その
せいだけではないのですが、2年100話あった割には、あまりスッキリ終わっ
たという気がしません。中央庁のヒゲオヤジは、出てはいるのですが最後は半ば
放置プレイ。へブラスカもしかり。ハートのイノセンス話もどこかに置き忘れら
れた気がしますし、全体的に良くできていたのに締めくくりがコレか〜〜〜、と
考える次第。ジャンプを読まないので原作がどういう進行になっているのか存じ
ませんが、2年もやってまだ続きを作る余地を残す最終回というのはあまり感心
しないなぁ。

#リナリーも、2年間お疲れさまでした(いろいろと)。


●『ワールドデストラクション』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:4 ビジュアル:3 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 プロダクションIG

 初回を見た時点で「あぁゲームの宣伝か」と割り切れましたので、あまり期
待はしていなかったのですが、終わってみればそれ程悪い物でもなく・・・。
少なくとも、・hack//rootsよりは良い。欲を言えば、弟が死ぬま
では普通の若い女性だったモルテが、(あの武器はなんて言うのだろう)大太
刀を振り回すほどの体術を身につけるいきさつが見たかった。

#トッピーを見た後でキャシャーンを見ると、現実逃避に似た感覚を覚える。
 ヤッピーが池田さんというのはワナに違いない。

 早い段階でデストラクトコードだと提示されていた黒い珠が実はそうではな
く、キリエ自身がデストラクトコードだったという「転」は、なかなかの転で
した。
 きれいに起承転結が形になっていましたので、作品としては良い出来だった
と考えますが、ゲームの方のハードルを上げてしまったなと考えるのは余計な
心配か(テレビの出来を越える内容じゃないと怒られるでしょ)。


●『陰の王』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    2 (開始時評価:2)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 JCスタッフ

 おそらく、良くできているんだと思うんです。おそらく、一般には面白い
と思われる作品に仕上がっているんだろうなと思うんです。ただ、麻上の肌
には合わなかったようで、総合を落とさせていただきました。
 話の進行具合、個人の行動理由、舞台背景など、およそ本(脚本)の要素
として必要なものは概ね理解できていたハズなんですが、麻上が面白いと思
う決め手が見当たらなかったんですな(邪ではありません)。開始時評価の
2も、何をやっているのか理解できなかったから。つまり、初回冒頭の、若
い雲平が小さな壬晴をつれて逃げる絵というのが、ラス前あたりでその絵の
回答が出てくるまで、何のことかサッパリ分かりませんでした。というか、
冒頭と回答の絵が繋がっていたと気が付くまでに少々時間がかかりました。
 「この物語は、全てこの出来事がきっかけです」という位置付けで、物語
上重要性は最大級とヘッドスタッフが考えたからこそ(実際、結構ガチに重
要で、2クール全ての話に影響を及ぼす内容でした)、見る側が絶対に見逃
さない作品のドあたまに、逃げる雲平と壬春という伏線を提示したんでしょ
うが、半年の作品で伏線の回答がラス前近くというのは、提示・回答として
は時間を空けすぎと考えます。話の進行上、どうしても最初と最後でしか配
置できないと言うことであれば、見る側が忘れてしまわない程度に再提示し
ておいた方が良いだろうと考えます。回答である絵を見て「もしかして・・
・」と考えることから始まって、記憶の検索ヒットに時間がかかるというの
は、見る側にとっては、その伏線の意味合いは薄いということです。「あの
シーンはこういうことだったのか」という風に思われてこそ「伏線」であり、
「点」と「点」が繋がって話が動き出す面白さを生み出す道具が「伏線」な
のに、見る側にその役割が伝わらないというのは、伏線ではなくてただ「無
駄な絵」ということです。
 ですが最終回は良い出来でした。久しぶりにJC良い最終回作ったなと思
いましたね。話の流れを知った上で最終回だけを見たら「JC、やってくれ
たな(ニヤリ)」で総合3は固いと考えます、後日談としてはなかなかです。

#服部の横にいつもいた(たぶん)目の見えない着物のおばちゃんは、結局
 最後はどうなったんだろう?


●『我が家のお稲荷様』(サンテレビ <独立U>)
 総合:    3 (開始時評価:3)
 ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ZEXCS

 他の作品より早い時期に終わったので、最終回が最終回と気付きませんで
した。特段可も無いが不可も無く・・・といったところですか。
 そもそも狐なんですから、「服」という概念が薄いだろうとは思うんです
が、ヘッドスタッフは「エサを蒔いた」つもりなんですかね、中途半端な剥
き方で。


●『夏目友人帳』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    5 (開始時評価:5)
 ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:5

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 ブレインズベース

 キャストの5は、和彦さんのニャンコ先生によります。
 以前にも何回か書きましたが、麻上はこういう作品は大好きです。SFで
なしオカルトでなし。見えないけれど有るかもしれない世界。「カネが全て」
とか「見えない物は存在しない」とか「人間は偉い」と信じて疑わない人と
か「ご先祖様」をヘとも思わない人には分からない世界ですな。
 原作がある作品ですから全てがブレインズの功績ではありませんが、あっさ
り風味でも視聴者に面白いと思わせることは可能と証明した作品と考えます。

#なに? あの和彦さんはあっさりじゃないって(ごもっとも)。


●『狂乱家族日記』(テレビ大阪 <テレ東系>)
 総合:    4 (開始時評価:2)
 ストーリー:4 ビジュアル:3 キャスト:3

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 NOMAD

#不思議な作品だ。

 つかみ所がないように見えるんですがつまらなくはない。話があっちこっ
ち飛んでいるようで全部つながっているような。強欲王って結局何だったの
と思いながらもラスト1ヶ月の月香と水と強欲王の話は面白いと思ったり。
練りこみの浅そうな話のように見えて実はかなり深い話だったり。さりげな
くささやかな邪があったり。
 藤村嬢が時々かなりな早口で喋るから何を言っているのか分からない事が
時々ありましたが、全体としては良くできていた・・・・のかな。

#月香がクラゲなのも何となく分かった。


●『ルルーシュR2』(毎日放送 <TBS系>)
 総合:    5 (開始時評価:4)
 ストーリー:5 ビジュアル:5 キャスト:4

 個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 サンライズ

 三方一両損という言葉があります。その中では、3人が見かけ上等しく損
をします。本作の場合は、「全方ほぼ無損」と言ったところでしょうか。見
事なまでに話が成立し、完結しています。途中の過程はともかく、理論上は
全く破綻がありません。お見事です。確かにこの理論いけば、憎しみのない
世界が成し得ます。ただし憎しみを集中させた極大点は消滅する必要がある
のですが。
 無論本作でその極大点はルルなのですが、「死んでしまっては意味が無い」
という考えもあるでしょうが、ルルーシュの願いはナナリー絡みにしろ世界
のことにしろ達成されています。扇達の「日本を解放する」という行動目的
も達成されています。理想的と言えば理想的です。ただし、「ほぼ無損」で
すから、何事にも完璧というのは無いんだなと感じました。
 ナナリーにすれば、ルルと一緒にいることが願いですから、目的は永遠に
達成されません。片付けようと思えば片付けられないことはない問題ですが、
それをするとおそらく”無理”が残る気がします。話は成立しても完結しな
い恐れがあった気がします。ヘッドスタッフ良い判断だと思いますよ。ここ
まですっきり話が終わったと感じたのは、大江戸ロケット以来久しぶりです。

#扇夫婦の集合写真は、本作における「憎しみのない世界」の象徴ですな。
 日本があってブリタニアがあって中華連邦がある、良い絵です。とすると、
 ビレッタの高島田はびみょ〜〜〜。

##ジェレミアとミカン畑。そこまでこだわらんでも。



******敵機襲来!敵機襲来! バルキリー隊全機スクランブル******
karura@occn.zaq.ne.jp
                         麻上 迦楼羅(竹田 貴博)
********六星占術だと、私は土星人になるらしい***********