村上新八 さんは書きました:
>  中国の各地で、出展しているフランス系のス−パ−、カルフ−ルに中国の若者 
> 達の不買デモが押しかけている。
>  これはパリの聖火リレ−に対するフランスの対応が悪かったという理由である。

中国国内の報道は一貫してオリンピックに政治を持ち込むな、と言う事である、
IOC側も遅ればせながら中国の立場を支持し、これも報道されている。
フランス政治家の開催式に出席しないと言う発言も、中央電子台の批判を含めて
連日報道されている。この報道を見ている中国人に取っては、フランスの対応は
政治的に中国に圧力を掛け様と動いてると捕らえられるのは止むを得ないで有ろう。
フランス大統領も、聖火を守った車椅子ランナーを表彰したりと、沈静化に動いて
おり、中央電子台も大きく報道はしているが、その程度で中国人をなだめる所まで
には至っていない。

>  中国政府も中国マスコミも彼らを「愛国者」呼ばわりをしているが、北京オリ 
> ンピックに興奮しているだけのならずものに類する行為であり、中国の品位を貶 
> める低劣な「身贔屓心」に過ぎない。

デモに参加している若者の多くはオリンピック等に興奮して等いない中国人の根底
に有る、日本を含む西欧陣営に対する劣等感の傷口を逆撫でされた事に怒っている
のである。中国政府も対応を間違えば、矛先が自分に向かってくる事を承知してる
が故に、愛国心に基づく行為という評価は外せない。状況は2005年の反日暴動と同じ
である。靖国参拝や教科書問題等が報道されなければ起こりはしなかった。

>   中国に対して世界の尊敬を齎すような行為こそ「愛国心」と言えるのだ。
>  彼等がどの程度チベットの実情を知らされているのか、分からないが、世界か 
> らのインタ−ネット情報くらいは見ているであろうし、聖火に対する抗議はパリ 
> だけでなく、世界各地で起こっており、世界がこれだけ騒ぐのだから何か然るべ 
> き理由があるのではないか、と考えてもよさそうなものである。

中国人の殆どは、チベットの状況など知らないし知らされても居ない、それでも
最近はインターネットで漏れ伝わっては来るから、中央電子台もチベット暴動以降
チベットの歴史や文化を、元々宗教の自由は保障されていると言う解説付きで
連日報道している、さらにチベット暴動はダライラマ一派がオリンピックと言う
国家事業を狙い撃ちしたテロだと言う方向性を付けて、、、
実際の発端は一部の僧侶がデモをしたのかもしれない、それが貧困層のチベット族
が漢族の商店に焼き討ちをかけて大きくなった、根底に有るの状況はロスの黒人暴動
と同じに見える。

>  こういう中国だと、オリンピック競技でも「勝ちさえすればよい」と、愛国 
> 心?によって、筋肉増強剤でも使ってくる可能性は多いにある、とさえ思わされ 
> るのだ。
>  ド−ピング検査は厳重に、厳重にやる必要があろう。

中国の状況は、情報統制で一部の情報しか与えず、大衆に一定の方向性を持たせはする
が、一旦火のついた大衆をコントロールできなくなった戦前の日本と似た状況にある。
中国政府の悩みは、大衆の動きをどうコントロールするかである、それが政府に向かえ
ば第二の天安門の再来しかない。
一党独裁等と言っても既に5億近い携帯電話の普及している中国で、大衆の目・耳を
塞いだままの政治等は存在し得ないのである。