2005年の「キングコング」ですが、娯楽作品としてはなかなかの出来です。
ただ、気に食わんのは、ヒロインのコングへの愛情です。
最後の最後まで徹底的に利己的で,、自分のことだけしか眼中に無い、
冷酷な、要するに現実の女に描いた方が良かった。
自分の本能だけは何が何でも満足させる、
つまり自分の息子はどこまでもどこまでも
蛇よりもしつこく蛇よりも執念深く追い掛け回す
現実の女に描いた方が良かった。
コングは純情な片思いに描いた方が良かった。
あんな描き方をすれば観客は感動するとでも思っているのでしょうか。
女なら言うでしょう。
「素敵だわぁ。素晴らしいわぁ。」と。
しかしそれは女は人間というものを全く信じていないからです。
それ故に絶対に奇麗事しか言わないからです。
私がコングだったら、ヒロインがあんな態度をとったら怒鳴るでしょう。
「コノヤローッ。えふりこぐでねえっ」
そしてその風圧でヒロインを1,000メートルはぶっ飛ばして
ペチャンコにするでしょう。