杉下です。

In article <050330205527.M0126710@azusa.ics.nara-wu.ac.jp>
 nide@ics.nara-wu.ac.jp (NIDE Naoyuki) writes:
> > そういえば、東海道新幹線の営業キロ数が東海道本線ベースだった
> > かんなで、訴訟して勝った話がありましたよね。
>   あれは二審で原告が逆転敗訴したんでしたっけ。

  あれ。そうでしたか。

  あの訴訟は、新幹線の運賃を実キロで計算するよう改めることを求めるもの
ではなく、在来線のキロ程から算出した運賃(実際に支払った運賃)と新幹線
のキロ程(実キロ)から算出した運賃との差額の返還を求めるもので、原告勝
訴で確定したんじゃなかったかなぁ。

  で、それを機に、国鉄は、運賃を算出するためのキロ程の表現を“キロ数”
から“営業キロ”に改め、「“営業キロ”は実キロ程とは異なる場合がある」
というきまり(国有鉄道運賃法(昭和23年法律第112号。廃止)第7条の
2)を作りました。

>   安くならないんじゃないでしょうか。鶴見―品川―大崎と鶴見―西大井―短絡
> 線―大崎って、前者の方がかえって短いんじゃないかという気もします。

  前者は16.9で、後者は17.3だそうです。

  従って、鶴見以遠(新子安,国道方面)からorへの旅客にとっては、品川経
由の方が嬉しいでしょうね。

  しかし、

In article <d2e7rc$eml$1@news-est.ocn.ad.jp>
 Nakada <hnakada@abeam.ocn.ne.jp> writes:
> 実際には西大井〜大崎の実経路にそった営業キロが設定されたとして
> メリットが生じるのは、新川崎と西大井発着の大崎方面への近距離の乗
> 車券のみになります。

このとおり、新川崎と西大井からorへの旅客にとっては、逆に、品川経由と見
なされるのはおいしくありません。

  〔湘南新宿ライン〕ということで、対象を“湘南”に絞ってしまったとか。

  いや。横浜あたりが“湘南”に含まれるのかと問われると・・・。

> しかしながら、これだけ大幅なショートカットの路線に頻繁に営業列車
> が走るようになりながら新たに実態に沿った営業キロの設定がなかった
> というのは大いに落胆させられましたね、私は。

  昔のように、鶴見−品川間を東京大環状線(旅客営業規則第70条)に戻す
とともに、大崎支線も編入して、東京大環状線の特定区間のきまりを拡大して
適用するとか。

  で、<43d46cb2.0503290251.fe4bb68@posting.google.com> に示した、特定
の分岐区間に対する区間外乗車の特例のうち、「西大井以遠(新川崎方面)の
各駅−品川以遠(田町方面)の各駅」を削除するとともに、「鶴見,新子安,
東神奈川,川崎以遠(蒲田、尻手方面),国道以遠(鶴見小野方面),大口以
遠(菊名方面)の各駅−新川崎,西大井の各駅」の後者を「新川崎,西大井,
大崎以遠(五反田方面)の各駅」とでも改めることになるでしょうね。
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Yoshitaka Sugishita  杉下 宜隆  sugishit@po.ntts.co.jp