渋谷@家から です

Keiichi Inoue wrote:

> 1960年代の作品群でしょうか。

はい。わたしが読んだ1970年代中頃には当時の倉橋由美子作品的な
新作はもう望むべくもなくというご時勢でした。

>                 「スミヤキストQの冒険」が印象
> に残ってます。でもあの当時の作品はほとんど手元にない(涙)
> 文庫も結構読んだはずなのに、読み返そうとしてもどこへいった
> んやら。

公共図書館も蔵書を捨てるのが当たり前の時代なので
図書館へ行けばと捨てゼリフで決められないのが惜しい。

> たまたま正月休みに「大人のための残酷童話」を読み返してまし
> た。一緒に読んだ山口椿画伯の「大人のための千一夜物語」の方
> が面白かったです。

翻訳のシルヴァスタイン作『ぼくを探しに』は好きなマンガで
取り上げていたのがきっかけで再会した作品でしたね。

> > 遺作に相当するLe Petit Princeの新訳は買ったけど。
> 
> なんか、周りが騒いだほどのブームにはならなかったですね。そ
> れで良かったのかも。新訳が出ると期待していた矢先の訃報でし
> た。合掌。

日本のどこぞの会社が商標登録しているのがブームを萎えさせた
理由でないかとひそかに下衆なりに勘繰っているわたしでした。

> 「ジョルジュ・バタイユ著作集」と「無神学大全」三部作と寺山
> 修司の競馬エッセイシリーズと、今度の「倉橋由美子全作品」で
> 余生を過ごせそうです。
> 
> # という程には年喰ってないけど……。

わたしの場合は「もう先が見えた(赤色巨星になって大爆発するほど質量がない)」
という自覚があるのですでに老境と言って遜色ないです。
-- 
mailto:shibuya@dd.iij4u.or.jp           渋谷伸浩