ここ10年近く唱えてきた福祉拡充支持を撤回することにした。

国家体制は福祉政策を縮小するほうがいい。

福祉を切り詰めれば、経済はうまくいかなくなる。誰もが貯蓄に熱
心になり、消費は低迷し、企業は苦しくなる。失業者も増える。

しかし、その痛みは個人が個人として立ち、必要によっては国家体
制に背を向けて生きるための強さを身に付けるために必要な痛みで
ある。

自民党、民主党、社民党、共産党のどれもが大きな政府を志向して
いる。自民党の国民動員方針も、民主党の消費税引き上げ論も、社
民党と共産党の福祉拡充路線も、国家体制を過剰に肥大させ、その
権限を強大化し、国民の自由を制限していく。

体制が右に傾いていくのを止めるには、体制を小さく軽くするしか
ない。体制と対決するためには、自らを体制からもぎ取る必要があ
る。

首相の靖国神社参拝に反対し、自衛隊の海外派遣に反対するならば、
年金や各種福祉政策の縮小も同時に主張しよう。

国家体制に動員されることなく自由に生きたいならば、自分のこと
は自分で面倒を見よう。年金は民間の個人年金や投資で用意できる
し、福祉についても民間の保険に加入すれば良い。

多少の犯罪率の増加にいちいち過敏に反応する前に、犯罪の効果的
な予防のために、国家体制によるどれほどの統制が必要になるのか
考えよう。

日々危険に立ち向かいながらも自分の翼で自由に空を飛ぶのか、そ
れとも、一生鳥籠の中で過ごすのか、選択の時は迫っている。

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