私が知る限り、田原総一郎はこれまでに2回、天皇制廃止を 
口にしたことがある。 

天皇について語るのがある種のタブーとなっていたのだが、彼はその 
タブーに挑戦した。天皇制について語るというタブーがなくなった結果、 
彼の番組ではその他数多くのタブーが一掃された。彼の番組には左右の 
論客がそろい、時々、一水会と共産党、西部と小田の例にもあるように、 
左右の意気投合する姿も見られることがある。 

天皇の権威というのは、挑戦され、時々失墜することに、その機能の 
本質を持つ。同じことが、イギリスの国王や王族についてもいえる。 

今では日本やイギリスの方がアメリカよりも言論の自由という点で 
優れている。それは、権力なき権威を時々失墜させることが 
可能であるからだ。 

僕らにとって、天皇は神であり、そして道化なのである。 

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