マンザナールよさらば 強制収容された日系少女の心の記録

原題 Farewell to Manzanar
著者 Jeanne Wakatsuki Houston & James D. Houston
訳者 権寧(ごんねい)
解説 「日系米人の市民権闘争」猿谷要
1975年 現代史出版社 絶版

Farewell to Manzanar
A True Story of Japanese American Experience During and After the World War II
Internment
Jeanne Wakatsuki Houston and James D. Houston
Houghton Mifflin, October 1973
Paperback version: Bantam, 1983 ISBN: 0-55327258-6


1942年春、7歳にしてカリフォルニア州の家を追われ、州内陸のマンザナール収容所に収
監された、米国生まれの日系女性の回顧録。アメリカでは学校推薦図書にもなっていて、
若い読者が多い。在米日系人にとって、自分達の戦争中の体験を語る代表書として尊重さ
れている。「アメリカ版アンネ・フランクの日記」という人もいる。

この本は日本での知名度は低い。日本語版は絶版している。同じような人々を描いた、山
崎豊子の「二つの祖国」は日本ではよく売れているが、こちらは在米日系人の間では評判
が悪い。

さらに詳しい書評:
http://www.issho.org/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=1408

ウイリアム・サロヤンの文学の愛好者にはお勧めの書。サロヤンの描くカリフォルニア州
の農村にも日系移民がいた。この人達が、その後どういう運命をたどったか知るには、
「マンザナールよさらば」を読むとよい。

サロヤンの言葉:
http://www.armenianhouse.org/saroyan/saroyan-en.html (英文)

日系アメリカ人関連書籍のリスト:
Books on Nikkei Americans
http://nikkeiview.com/nikkeibooks.htm (英文)

預言者道祖