完全なるタイムマシンの存在証明

　ここで、現人類がまだ気付いていない、ある事実をお話しましょう。
　
　
　
　
　ニセのタイムマシンはニセの過去へ行き、
　本物のタイムマシンは本物の過去へ行く。
　ニセのタイムマシンはニセの未来へ行き、
　本物のタイムマシンは本物の未来へ行く。
　
　もし完全なるタイムマシンが存在するとするならば、
　それはニセの過去ではなく、本物の過去へ行かなければならない。
　過去そのものへ行かなければならない。
　それはニセの未来ではなく、本物の未来へ行かなければならない。
　未来そのものへ行かなければならない。
　そして本物の過去は過去に存在し、本物の未来は未来に存在する。
　
　これで完全なるタイムマシンはその存在が証明された。
　それはすなはち無であり、どこにでも転がっている。
　
　
　
　全然まったく何も理解できず、騙されたような気しかしない方々へ
　
　物理世界において、小部分Ａ（△Ｖ・△ｔ）に着目する。
　このとき、命題「ＡはＡである」がすべてであり、
　「ＢがなったＡ」「ＣがなったＡ」は、ナンセンスなのだ。
　あるいは、それは、
　「ＢがなったＡ」でもよいし、「ＣがなったＡ」でもよい。
　あるものが別のあるものに完全になるとは、そういうことなのだ。
　これで、完全なるタイムマシンは、その存在が証明された。
　それはすなはち無であり、どこにでも転がっている。
　このような基本的な考察の欠如した、
　「歴史のパラドックス」だのなんだのという議論は、
　混乱したハッピーな議論でしかない。
　ただ現状は立派な大学の物理学の教授でもそういう議論しかしない、できないので
あるが。
　
　
　
　もっと汎用的な表現をしてみましょう。

　　我々は先ず、流れる時間という、エイプの時間概念を捨て、
　不生不滅の４次元、あるいは４次元の（完全な静止）画という概念を
　採用しなければならない。
　そこでは、
　本物の過去は、今現在、現に現在として事実し、
　本物の現在は、今現在、現に現在として事実し、
　本物の未来は、今現在、現に現在として事実している。
　現在という特別な時間は存在しません。
　全時間が、現在なのです。
　時間は流れるがダイナミックに平等とかいうお猿さんの概念の世界では全然なく、
　今現在、現に現在として事実しているのです。
　時間は流れるがダイナミックに平等なんだ、こいつはそんなことさへ理解できんの
か、
　そのように言いたい方は先ず自分が何を言っているのかをよくよく理解なさって
　それから物を言うことをお薦めします。
　
　それでもしかし・・・と言いたい方々へ
　
　当然です。
　部分は全体であることはできません。
　部分は全体が決して認識できない、決して理解できないのです。
　部分は、本物の過去が、今現在、現に現在として事実しているという
　ことは絶対に認識することはできません、理解することはできません。
　部分は、本物の未来が、今現在、現に現在として事実しているという
　ことは絶対に認識することはできません、理解することはできません。
　また過去も、現在が今現在、現に現在として事実しているという
　ことは絶対に認識することはできません、理解することはできません。
　また未来も、現在が今現在、現に現在として事実しているという
　ことは絶対に認識することはできません、理解することはできません。
　そしてそういう過去も、現在も、そして未来も、等しく自分自身なのです。
　これが存在というものなのです。
　そしてこれは存在の本当の恐ろしさ、無限の恐怖の入り口でしかないのです。
　
　
　補足をしてみましょう。
　
　　三次元の空間があります。
　この空間が時間軸に沿って連続的に並んでいます。
　一個の空間上の一点 r(x,y,z) に質点があるとします。
　これがこの空間に近接した空間上では r+dr(x+dx,y+dy,z+dz) に
　存在しています。
　これが幾何学からみた物体の運動です。
　
　　現在が時間軸上の特別な一点であり、流れるものとしてみましょう。
　時間軸があり、その上の一点が現在だとします。
　この場合、これ以上は何も起こりません。
　何も起こりようがないのです。
　で、この時間軸上の特別な一点、現在は、なんの軸に沿って
　その位置を変えるのでしょうか？
　時間の時間でしょうか？
　ではその時間の時間上の一点、時間の時間上の現在は、なんの軸に沿って
　その位置を変えるのでしょうか？
　時間の時間の時間でしょうか？



　　あなたがたが時間と呼んでいるものはこの地球という星に生息しているヒトとい
う名のエイプ
　（他よりはましな知能をもっているアニマルですね）の記憶のメカニズムでしかあ
りません。
　それに t という変数名をつけて方程式に組み込んだからといって本質が変わるも
のではありません。



　最後に
　全然まったく何も理解できず、嘲笑とあざけりとせせら笑いを浴びせようと思って
いる方
　全然まったく何も理解できず、とんちんかんな反応をもくろんでおられる方

　　　　　　　　　どうぞ