日本國商法第0条



 今日の仕事が順調に完了しました。
 丁度終業の時刻17時になりました。
 で、帰れるか?
 とんでもありません。
 そのまま18時30分頃まで何かやっている振りをします。
 他の社員が一人、二人と帰り初めて、やっと帰れます。
 これが日本國の会社の実情です。
 
 もし何か事情があって定時で帰らなければならない時は
 周囲のみんなに事情を説明して
 「へい、ごめんなすって、ごめんなすって。」と発しながら
 頭を下げ下げ帰らなければなりません。



日本國商法第0条
 
 日本國において会社に就業するにあたって
 「契約」など申すはすくたるる者なり。
 家を犠牲にし、己を犠牲にし、己が命を犠牲にし
 主君たる会社に滅私奉公すべき覚悟なり。
 ひとたび主君たる会社が公害事件などおこせば
 全社員スクラムを組みて被害者を阻止すべきものなり。
 主君たる会社に謝罪・賠償などせまる不届きな被害者をば
 足にて蹴散らすべきものなり。
  この件にて模範たるべき企業・・・水俣事件におけるチッソ
 ひとたび主君たる会社が買収賄事件などおこせば
 主君たる会社にいはれなき言いがかりをつけるマスコミなどには
 完全無欠にこれをば否定し、名誉毀損にて逆に訴えるべきものなり。
  この件にて模範たるべき企業・・・ロッキード事件における全日空
 日本國において主君たる会社に奉公する者、よくよくこのことを守りて勤むべし。