Path: ccsf.homeunix.org!ccsf.homeunix.org!news1.wakwak.com!nf1.xephion.ne.jp!onion.ish.org!news.heimat.gr.jp!news.tutrp.tut.ac.jp!news.cc.tut.ac.jp!nfeed.gw.nagoya-u.ac.jp!news-sv.sinet!newsfeed.mesh.ad.jp!news.moat.net!shiino!castanopsis!news-est.ocn.ad.jp!news-gw2.ocn.ad.jp!nd-os001.ocn.ad.jp!dojima-n0.hi-ho.ne.jp!not-for-mail From: Miyakoshi Kazufumi Newsgroups: fj.rec.animation Subject: Re: BS Anime Yawa #1 Date: Fri, 10 Sep 2004 17:05:01 +0900 Organization: hi-ho Internet. Lines: 151 Message-ID: <4141602D.D7E4B3CE@tim.hi-ho.ne.jp> References: <413D2818.82978CE7@tim.hi-ho.ne.jp> NNTP-Posting-Host: west46-p24.eaccess.hi-ho.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Trace: dojima-n0.hi-ho.ne.jp 1094803504 17169 218.228.126.25 (10 Sep 2004 08:05:04 GMT) X-Complaints-To: dojima-n0.hi-ho.ne.jp NNTP-Posting-Date: Fri, 10 Sep 2004 08:05:04 +0000 (UTC) X-Mailer: Mozilla 4.78 [ja] (Win98; U) X-Accept-Language: ja Xref: ccsf.homeunix.org fj.rec.animation:2513 ども、みやこしです。 「BSアニメ夜話」、今期最後の第4夜は「カードキャプターさくら」です。 #次期があるかは不明です。 ゲストは、高見恭子さん(タレント)、佐藤心さん(ライター)、加藤梅造さん (イベントプロデューサー)、池田憲章さん(アニメ・特撮評論家)。 冒頭、ゲストの方の発言は、ツッコミ入れたい所が色々。 まず高見さん。 「(子供に)ディズニーアニメか『さくら』を見せておけば健全ないい娘に育っ  ていくなぁ、みたいな(笑)」 #そ、そうかなあ…。 さらに、「(さくらの)髪型真似したんですよ」「娘さんが?」「私が」 #あんたがかい(^_^; 次に佐藤さん。 雑誌の全プレでゲットした『さくら』の弁当箱をおもむろに取り出し、箸とかが 小さくて使えなかったと言いつつ、ご飯を入れて食べてみた、と発言。 #使っとるがな!と周りからもツッコミが。 で、加藤さん。 「周りの人が『萌え萌え』言ってたのに興味を持った」等と普通に語ってた所に、 乾さんの質問「加藤さんはグッズ持ってないんですか?」。 すかさず取り出したのが、あの「クロウカードセット」。DVDに付いていたさくら カードまで、ちゃんと入れてあります。 #あんたもかい! この時、乾さんが「一応聞きますけど、『萌え』って何ですか?」と質問。 やはりこの言葉について触れずにはいられないところで、キーワードにしなかっ たのが不思議なぐらいなんですが、皆さん一言で説明するのはなかなか難しいよ うでした。 #じゃあ二言では?と、どこかの先生みたいなツッコミは無しで(^_^; #とりあえず「萌え萌えジャパン」でも読んでおくとか…。 さて、今回のキーワードその1は「新世代の魔法少女」。 「さくら」では、「魔法で変身しない」等と並んで、「衣装を毎回変える」とい うのが特徴に挙げられました。 #「魔法少女」とは直接関係無いような気もしますが…。 これは、CLAMPがマッドハウスに打ち合わせに行った時、「なんでアニメって衣装 変えないんですか?女の子としておかしいですよ」と、疑問を呈したのが始まり だそうで。その場は、アニメで毎回衣装を変える事の大変さ等を監督達が説明し て終わったのですが、後日、マッドハウスから「衣装考えてくれませんか?」と CLAMPに打診があったとのこと。 #マッドハウスがチャレンジャーで良かったです。 次に出てきたのが、「魔法少女の歴史」。岡田さんが示した年表があったので、 引用します。 1966「魔法使いサリー」 1969「ひみつのアッコちゃん」 1974「魔女っ子メグちゃん」 1982「魔法のプリンセス ミンキーモモ」 1983「魔法の天使 クリィミーマミ」 1984「魔法の妖精 ペルシャ」 1985「魔法のスター マジカルエミ」 1986「魔法のアイドル パステルユーミ」 1992「美少女戦士セーラームーン」 1994「赤ずきんチャチャ」 1996「魔法使いTai!」 1998「カードキャプターさくら」 1999「おジャ魔女どれみ」 2004「魔法少女隊アルス」 「アルス」がちゃんと入ってるのが、いかにもNHKらしいというか。 #でも、「ヤダモン」や「コメットさん☆」が入ってないなぁ…。 話は、CLAMPについてに移ります。 岡田さん曰く、「新分野を開拓するより、メガヒット作品のアレンジが上手い 『日本の大手電機メーカー』みたいな作家」。 故に評価が分かれる作家である、という評ですが、どうでしょうか。私自身は、 CLAMP作品は「さくら」「ちょびっツ」「エンジェリック・レイヤー」ぐらいし か読んだ事はないので、正直よく判らないです。 キーワードその2は「キャラクターの魅力」。 解説ビデオでは、主要キャラの様々な場面が映されたのですが、この時、知世を 紹介する場面で「可愛いですわ」「可愛すぎますわ」「素晴しいですわ」の三連 攻撃(違)になるように映像を繋げているのが可笑しい(^_^) japan.anime.prettyのながたさんの記事でも 触れられていますが、アメリカでは知世が全部カットされてたという話。 池田さんによると、「アメリカの批評を読むと、日本のテレビバージョンがベス トと書いてある。アメリカで放送したバージョンを観て満足してたらいけない、 日本放映版を探せ、と」とか。 #でも、実際に観た事のある方はいないようでした。 で、佐藤さんが、CLAMP作品の評価についての話の続きで、コスチュームの使い方 やキャラクターの魅力的な見せ方についてはオリジナリティーがある、と発言し たのが、「キャラクターの魅力」のまとめのように思いました。 あと、「モノローグの上手さ」についてとか色々あってから、今回の「アニメマ エストロ」のコーナーは「色指定の魔法」。 マッドハウスから借りてきたという、色見本セル、色指定、カラーチャート等を 参考に、「さくら」では200〜300色使ってるとか、ハイライト、ノーマル、カゲ の説明とか、さくらと知世の色彩設計の違いによる主役・脇役の文字通りの「色 分け」とか、光源による色彩設計の違いとかの解説です。 #「さくら」の、というよりかは、アニメ作品一般における話にもとれます。 #当時としては、200〜300色使ってるのは多い方らしいですが。 #今はほぼデジタル彩色になっているのでしょうが、何色ぐらいなんでしょうね。 さて、最後の方になって「なぜ大きなお友達が熱中してしまうのか」という話に なってしまいます。しかも、岡田さんが出したのは「作品の魅力で語るのではな く、好きになる側の心情のほう」という難しい話です。 #そんな事言われても、「人それぞれ」とどこかの国の総理大臣みたいな事しか #言えないです(^_^; 佐藤さんの答としては、「'90年代のリアルの少女は、『コギャル』に代表され るように、『少女の商品化』が一般化され、結果、内面が無い記号になっていっ た。故に、内面を持っている少女として(「さくら」が)支持された」というよ うなものでした。 しかし、さらに岡田さんは「現実の女の子に絶望したからアニメの女の子がいい んですか、という話になっちゃう」と来ます。 #これは、岡田さん自身「頭が悪い質問をしてしまうと」と先に断わりを入れて #いるように、あくまで、「大きなお友達」をステレオタイプに悪く扱いがちな、 #バラエティ番組等の側を想定した質問です。 佐藤さんは、「絶望と言うほど大層な事ではない。また、さくらが、10歳の小学 4年生であることが重要」(つまり、その年頃なら「さくら」に出てくるような 子も現実にいる、と思えるのでは)という答。 高見さんの「子供は、お母さんの見てない所で、汚いものもちゃんと見ている」 というのは、岡田さんの「子供に綺麗なものだけ見せたくない」というのを受け てのものです。 加藤さんは、「(『さくら』の世界は)綺麗なものだけではない。複雑な恋愛関 係がある」と言います。ここには、少年同士、少女同士という関係も含まれます。 (当然、利佳ちゃんと寺田先生とも(^_^;) #ただ、この発言はちょっとずれてるような気もします。 #番組中でも触れられていましたが、「さくら」では、これらを「特別なもの」 #として見せていないので、これをもって「綺麗なものだけではない」というの #はちょっと違うんじゃないか、と。 あと、日常描写の細やかさみたいな話もあったのですが、その辺は言わずもがな でしょうね。 最後に、乾さんの「純粋に可愛さを楽しみたいな、と」という言葉で締めとなり ました。 #「『カードキャプターさくら』放映中」というテロップをちゃんと入れる辺り、 #そつがありません(^_^; では。 -- 宮越 和史@大阪在住(アドレスから_NOSPAMは抜いてください) BGM : 会いたい by ALLEY:A