古寺です。

たかちゃん さんwrote:
> 
> http://response.jp/issue/2004/0318/article58725_1.html
> 
> にあります、車、日本での発売の車でも
> セミオートマです。

おっ、拡大していますね。以前記憶になったタイミングは、確かここのC3が
セミオートマで入ってきた時とか、昨秋の東京モーターショー前後とかだった
んじゃないかと思います。
 
> 欧州車ってセミオートマが多くていいですね。

昨年(上記モーターショー直前で話題になった頃)に日経メカニカルで特集さ
れた話によると、MTの正統進化型の自動化として、MTギヤボックスのセミ/
フルオート化が流行りのようです。伝達効率を下げずに最適変速比を両立と
いうことで全自動変速にも対応するモデルも多く、包括的には「Automated 
Manual Transmission」と呼ばれているようです。この語は、
 
> 日本の普通の車だと、僕が知っている限りでは
> MR-Sくらいでしょうか。ドイツのLuk製ですが。

欧州向けヴィッツ(って何だっけ^^;)用のアイシンのそれは、上のそのまま
カタカナ化で「オートメーテッドマニュアル」と呼ばれていました。

#上記、日経メカニカルの特集では、これじゃ長ったらしいせいか、便宜上
#ロボットMTと総称してました。

10年ぶりに行けたモーターショーでも部品ブースでの展示があり...今回そん
なとこばかり見ていましたが(^^;;;
こっちの方がトヨタの「普通の車」では有ると思うのですけど、日本向けの燃
費指向モデルはCVTなんですよね(;_;)
以前、NHKでトロイダルCVT開発の物語をやっていた際、欧州の関心が高かっ
たとされていたように思いますが、実際にはオートメーテッドMTが変速ショッ
クや故障率の点でモノになってきた反面下火のようで。ドイツ変速器メーカー
が(トルコンで良く聞く所では無い)Audi向けに既に実用にしている「チェー
ンベルト」式CVTが弧軍奮闘の由です。
本で見た感じ、チェーンのCVTってまさか自転車の多段変速のような有段じゃ
無いだろうし????と思ってたんですが。これもしっかりモーターショーに出
展されてまして。別に噛み合わす形状のチェーンでは無くて、ベルトを伸びを
排除した金属チェーン構造(横列が有り、通常CVT用金属ベルトよりむしろ幅
が有りそう)として、プーリーでしたっけ?との摩擦はチェーンのピン端部が
擦る(グリップ稼げそうな)形になっていました。

逸れましたが... この方式、騒音などの点で多少劣るそうですが、それでも
最近の多段化ATやオートメーテッドと効率勝負をしようとすると、これでどう
にかみたいです(油圧系と滑りのロス、ベルト伸び感の解消とか)。
上記雑誌記事などを私の脳味噌なりで解釈した理解(怪しい?)では、トルコン
は承知のように欧州ではあまり好かれませんでしたけど、6AT程度の変速幅
(ロー側とトップ側の比)はMTをしのぎ、アウトバーンなど車速が落ちない連
続走行では意外と燃費がいい。
オートメーテッドはMT主流の風土でそのまま自動化していく、駆動自体への
直接ロスの増加がほとんどないものの、ATそのものの意識で踏みっぱなしだ
とコンコンショックが有るそうで、そこら辺の改良がここ数年で急速に進ん
だゆえの拡大だとか。

個人的にもともとの好みのVWが、オートメーテッドの6段も、6ATも低コスト
化に成功していて、なんかベースグレードの方に6ATを据えてるみたいなん
で(Audiでも従来ティプトロが有ったポジションへ来ている)... それだけ
オートメーテッド(DSGという)の出来に自身が有るかもしれませんけど、また
日本に入ってくるGolfでは3200ccとかのにしか積まないなんてなったら、
永遠に買えないなー(;_;)と。
 
> セミオートマのスポーツカー日本メーカーも作ってくれいないかなー。

#件の雑誌でこれもウーンと思った点ですが、欧州(MT)、日本(トルコン→
#CVT)、米国(トルコン)それぞれ現状への慣れ親しみが有り、初期のスムー
#ズさに欠けるオートメーテッドが入ってくるとアレルギーもとになりかね
#ないという指摘が有りましたが... 昨秋、それに該当しそうな機種の指摘
#が有ったしなぁ(^^;

欧州戦略を考えると、それこそ前のモーターショーあたりでもっと出てくるの
かと思ったんですけどね... 見落としたかもしれませんが、ハイブリッド→
燃料電池と、あまりトランスミッションに依存しない方向性は目立ってました。
スバルのハイブリッドなんか変速器の不要化的にウマイやり口に見えて面白
かったんですけどね(^^;

#変速の必要な領域は、エンジン出力全てで発電してモーター駆動(制御)、
#トップ相当でエンジン直結になるという。

トヨタの欧州ヴィッツ用はシフトフィールやシフトの早さ(連続性)より、効率
重視の電動駆動にこだわった一品のようで、MR-Sタイプの量産・普及の点で
は別物が要りそうですし。

ほとんど全て以前に書いた内容(しかも記憶のみで曖昧)ですみませんが、自分
としては、変速時にエンジン回転を車速で引きずって繋げるイメージの従来AT
より、MT同様、アクティブに回転を合わせるプロセス(調速)を挟むオートメー
テッド系に期待をしています。

#早い話が、シフトダウン時の空ふかし制御。