M_SHIRAISHI wrote:
> 
> 例の思考実験↓には≪問題≫があることに気づいた。
> http://groups.google.com/groups?ie=Shift_JIS&as_umsgid=800c7853.0401282238.724eeed2%40posting.google.com&lr=&hl=ja

どうせなら、次のように考えればもっと判り易いでしょう。

小球は全て大きさも重さも等しいが、中に薬品が仕込まれており、水に
入れると最初は沈むが、時間がたつと中の薬品と水が反応して浮き上が
ってくる。さらに、小球の中の薬品の量は全て変えてあるので、浮き上がる
までの時間は全て異なり、最後まで沈んでいたものを当りとする。
水の入ったシリンダー S-1に1個、S-2 に999個を入れた後、シリンダー S-1
には中が見えないように覆いをしておくものとする。
S-2の中の小球998個が浮き上がった時点でS-1の中の小球が当たりである
確率は?

その時点でS-1の覆いをはずし、中の小球がまだ沈んでいればS-1の
小球が当たりである可能性は1/2です。しかしその時点で中の小球が
沈んでいる(あたりが確定していない)確率は2/1000しかないので、
結局S-1に当たりがある確率は1/1000になります。

これは、999個の中に最低998個のはずれがあるのは自明なので、それを
示しても確率は変化しないともいえますし、あるいは999個の中に当たり
があることを確定せずに998個のはずれを特定できる確率は2/1000であり、
それ以外の場合はS-1のはずれが確定しているのにそのことが明らかに
されていない状態であり、結局当たりの確率は
1/2 * 2/1000 + 0*998/1000 = 1/1000 となると考えることもできます。

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おおつか かつみ 
e-mail:otuka@kajima.com