Path: ccsf.homeunix.org!news.moat.net!newsfeed01.sul.t-online.de!t-online.de!fu-berlin.de!uni-berlin.de!individual.net!not-for-mail From: Kaz Hagiwara Newsgroups: fj.soc.politics Subject: Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCMjZDIyRPGyhC?= Date: Sun, 31 Jul 2005 02:05:04 +1000 Lines: 50 Message-ID: <3l1mpjF10h9tjU1@individual.net> References: <3kjbqoFu1htqU1@individual.net> <3kumtdF108c0kU1@individual.net> <3992218news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Trace: individual.net vlf3af4BNJN/QqdEMJNalAoiFsUGoWr7ob5waX88KzyrQsTbw= User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC; en-US; rv:1.3.1) Gecko/20030723 wamcom.org X-Accept-Language: ja,en,pdf In-Reply-To: <3992218news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> Xref: ccsf.homeunix.org fj.soc.politics:22940 Shinji KONO wrote: > 一応、選挙はあったわけだし、その一部の > エリート層に「No」ということはできたはずです。良くも悪くも当 > 時の世論に従って上層部が動いていたことは確かだと思います。 戦前と言っても節目節目で世相も違うから一概にくくれない面はあ りますが、いわゆる「国民」全部が責任のとれる立場にいたわけ じゃないことは明白です。 「一応」の選挙にしたって、最初は金持ちの成人のみが有権者で、 ついで成人男子のみが有権者でした。だから少なくとも戦前は成人 していた「国民」の半数は選挙結果についての責任はありませんで した。 成人男子の普通選挙が実施されても、新規に選挙権を得た連中の大 多数は、政治的に啓蒙されていない烏合の衆だった可能性が大で、 そういう連中の間にできた「世論」は、十分な判断材料(情報)を 与えられた上での政治的判断に基づいたものでなかったことは、現 代の状況を見ても容易に想像できます。特高警察などがあったくら いの時代ですから、むしろ「世論」が情報操作によって工作された 可能性は今よりも高そうです。そういう「世論」に「従って上層部 が動いた」ように見えてもそれは「上層部」の予定行動だった可能 性もまた、今の官僚の手法を見れば想像がつきます。 > もし、その負債が当時の被災国(っていうのかな?)にいた人に閉じ > ているなら、そうかも知れないけど、実はそうではない。こういう > 世界、あるいは、そういう国にしてしまった責任は、今の日本国民 > 一般にあります。 「こういう世界」と「そういう国」では責任のとりようのあるなし に大分差があるのでは? 「今の(女性参政権以後の)日本国民」 の話のようですから、戦後の日本国のありように「国民一般」に責 任があるのは当然ですが、「世界」の話だとやっぱり責任とりきれ ない部分があります。国際政治では「国民」は単なる政治の道具で すから。 > 中 > 国と資源の取り合いみたいなことをするのとは別な国際貢献が、日 > 本の敗戦の代償として要求されていて、それに答えるのは、今の日 > 本国民の責任だと思います。 「敗戦の代償として」という部分を除けば異存はないですが、そこ に「敗戦の代償」を持ってくるのはやっぱり理不尽というか、とっ てつけたような理屈です。富める国が後続の国を援助するについて は、敗戦は関係ないのでは? 萩原@グリフィス大学