なるが、日本は沈没する。

手法がまずい。
戦前と違い、今の日本には軍事力崇拝の空気(ニューマ)がない。
自衛隊の幕僚長になりたいとういう子供がいるか?いない。
ニューマがないまま、改憲を強行したら独裁国家になる。

護憲派勢力の議席を増やさない、つまり、ニューマを反映させない手法をとる場合、
マスコミ、学者らを動員した排斥のニューマが必要になる。谷村一派はインターネッ
トを預かるこの種の亜流だろう。
もう一つの手法は、政党そのものを解散に追い込むことである。今回の社民党の凋落
はその可能性を予想させるものがある。少なくとも、社会党は葬り去った。投票先を
消し去れば影響なし。無関心層の4000万人も貢献している。

これで改憲にさえ持ち込めば、法律という強制手段で、ニューマそのものを封印でき
る。治安維持法を越えるといわれる破防法はすでにあるのだが、ニューマがないばか
りに大日本帝国は出来ないでいる。改憲でニューマ封印さえ出来れば、破防法で徹底
的にさらにニューマを粉砕することは可能だ。これで、名実共に、世界屈指の軍隊を
持ち、世界に冠たる発言力を持ち、アメリカと共同して世界をリードする位置に日本
はつける。それが、自主憲法制定派の悲願である。中曽根さんなんかはそうじゃない
かと思うのだが。

だが、このような手法での、国際的な地位向上は砂上の楼閣。同じ改憲に至る道で
も、ニューマのごまかしや騙しや封印で、それによる反対勢力政党排斥で、改憲の
ニューマを相対的に盛り上げるという手法をとるべきではない。やるなら、徹底した
「自由への確信」をわが国民に敷衍(ふえん)することで実現すべきだ。それが、絶
対必要。改憲は、国民に「自由への確信」を敷衍し、「自由への確信」を国民の
ニューマとしてなければ日本に未来はない。単なる強制手段による改憲では、一時
の、隆盛に終わる。

社共を非難するのは、「自由への確信」のとるべき手法ではないと思う。政治思想は
日本国民にはないのだ。だれもマルクス・レーニン主義など信用しちゃいない。ある
のは、ニューマのみ。ニューマを投影する政党がないだけの話、だからこそ、日本共
産党は共産党ではないし(綱領に残骸は残ってはいるが)、社民党はマルクス・レー
ニン主義とは縁がない。なのに何故議席があるのか、日本人の反戦や平和、自由(経
済の完全情報公開という理念を含む)というものへのニューマがあるからだ。

民主党もそこを見誤っている。自民の若手もそこを読みきっていない。目指すは、単
なる二大政党そのものではない。民主・自民の二大政党制は、ニューマを反映するも
のでなければ、つぶれる。小沢もそこを見誤ると日本の未来を叩き潰すことになるこ
とを承知すべきである。