公私混同せず



超一流商社レディが、ゴルゴ13も利用するという調達屋を訪ねます。

大都会の一角のさびれたビルの地下室にその調達屋はいました。
レディ「調達をお願いしたいの。」
調達屋「何をお望みです。」
レディ「ストラディバリウスを一丁。」
調達屋「へい、一億2千万円です。」
レディ「ロールスロイス2台。」
調達屋「へい、一億6千万円。」
レディ「F14トムキャットを4機。」
調達屋「24億8千万円。」
レディ「それと原子力潜水艦一隻。」
調達屋「18億2千万円。」
レディ「大根一本、あ、いや、半分でいいわ。」
調達屋「57円。」
レディ「高いんじゃない。45円にして。」
調達屋「すみませんが、57円は勉強したお値段なんですよ。
    F14なら8千万円ほどお勉強できますが。」
レディ(頑強に)
   「F14じゃないの、大根よ。」
調達屋(一歩も引かず)
   「大根は無理です。
    原潜なら1億2千万円ほどお勉強できますが。」
レディ「原潜じゃなくって大根!」
調達屋「だから、大根はこれ以上は無理だって言ってるでしょう!」

互いに一歩も譲らず。
三分間の激しい交渉の後、結局大根は50円で互いに妥協した。