"SEO Shirou" <sessha@myself.com> wrote in message
news:3f3f52fa$1_1@127.0.0.1...
> 1.マルキシズムの誤謬とはなにか。

マルクスは資本主義を研究したのであって、共産主義がどういうものかは何も言って
ない。なのにマルキシズムといってこれが共産主義だとレーニンはソ連を作った。世
界にたくさん共産主義を信奉する国家が出来た。しかし、マルクスは資本主義では失
業が必ず出るとはいってる(産業予備軍説)が、共産主義なるものが失業が出ないと
はいってないと認識しています。これは、現在の常識では。にもかかわらずマルキシ
ズムを信奉する国家は、あたかもこれが失業=ゼロの国である。理論ではそうだから
と理解し、生産もあがらないのに失業者を就労者として抱え続け経済の崩壊に至っ
た。これが、一般的な現在の認識ではないでしょうか。

失業は共産主義を抱く国家においても発生していた。失業=ゼロは幻想であった。し
かし、それはマルクスに非があるのではなく誤解した後世の政治家に非がある。この
失業ゼロの幻想をうめるための無理は決定的なものなんでしょう。なんらかの手を打
たなければ、乗り越えようがない。そのいみでマルキシズムがいかなる経済政策を実
施しうるかは本当は誰も知らない。ソ連等の失敗に見るように、失業率=ゼロの誤解
は理解者の誤謬。ただ、私は、誰も知らない経済政策は、議論の対象にならないと
思います。誰も知らない=正解を保障する、ではないと思う。理論の発見の可能性が
あるなソ連はやっていたでしょう。中国はいまのところ市場経済を取り入れている。
しかし、あの国は失業を認めているのだろうか。レーニンの誤謬にのっとっているな
ら
認めていないと思うのです。認めようがない。失業保険、あるの?????
失業の存在を認めているならこの件に関しては修正ずみということか。

レーニンは、先進資本主義国は、資本主義の最後の発展段階では金融資本の集
中化で、「利潤率が低下する」と言明した。後進国は資本蓄積がひくいので利潤率が
高い。帝国主義は武力で治安維持して利潤率の高い後進国に投資するだろうと。現実
に、植民地再分配の帝国主義諸国間の戦争は現実となった。帝国主義実践の経済学的
根拠は、レーニンの「帝国主義」では先進資本主義国の利潤率は低下するという前提
にあったはず。しかし、ヘクシャー・サムエルソンの定理は、利潤率は低下しないこ
とを証明した。生産要素(資本・労働・土地)が移動しなくても自由に商品が移動す
る限り、生産要素の価格は均等化することが証明された。つまり、利潤率、賃金率、
地代は一定に収束する。マルクスの誤謬ではないがレーニンは誤謬をしていた。
(マルキシズムでは失業=ゼロと誤解したことと、利潤率が先進資本主義国では低下
す
ると判断したことがレーニンの誤謬)

--------------------------------------------------------
労働価値説は循環論法として誤謬と見られたが、現代では、問題なし。証明済み。た
だ、1930年当時は循環論法として抹殺された。


>
> 2.マルキシズム=旧ソ連の共産主義思想なのか
>   マルキシズム=中華人民共和国の共産主義思想なのか、
>   マルキシズム=北朝鮮の共産主義しそうなのか

マルキシズムが失業=ゼロと認識しているなら、間違い。

>
> 3.マルキシズム=日本共産党の共産主義思想なのか

同上。共産主義がどんなものか分からないというのはそれはそうだろうが
この辺は、だったら、ケインズでいくのか、ケインズ後は何にするのか、私は
不勉強につきよく知りません。無学な私を攻撃しないでね。

>
> ろくな考察もせずにレッテルはりで、谷村君のように感情論で批判してても日
> 本国民にはよく分からない。ただムードで批判派に乗ってれば身の安全とでも
> 言うような雰囲気が漂うのみ。資本主義においての独占や投機は、資本主義そ
> のものが本来的には否定しているものなのに、そうした資本主義の矛盾さえも
> 日本のように未発達な資本主義においては、批判することそのものが共産主義
> とレッテルを貼られる傾向にある。これでは健全な資本主義が根付かない。
> レベルの低いプロパガンダで日本資本主義の未発達を覆い隠してもバブルと独
> 占という資本主義の自己矛盾を克服できない。口を封ずることなく議論すべき
> と見る。


ヒットラーはマルキシズムを否定した。
資本主義においても完全雇用を実施した。
アウトバーン(高速自動車道路)、軍拡、多大な有効需要の実施は、戦後のケインズ
の有効需要の先取り。
ファシストがこのような頭脳を持っていたことは歴史の誤謬としか言いようがない。