Kiyohide Nomura wrote:
> 8月30日のイラクでの爆弾テロ、どうも解釈しにくいところがある。

やはりアメリカ及び米軍への嫌がらせじゃないかという気がします。

> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030830-00000058-kyodo-int
> 爆弾テロ死者100人超 イラクのシーア派聖地

これで、シーア派からの協力も得にくくなったし、先の国連事務所爆破で

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030908-00002002-mai-int
<イラク>外国人要員1割に縮小 国連事務所爆弾テロで

国連の現地事務所の9割が削減のもようです。ロシアあたりは勝手にすれ
ば?と言っているようですが、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030906-00002112-mai-int
<対イラク>米の多国籍軍指揮、拒否せず 露外相

アメリカ主導の国連軍による治安維持を求める国連決議は通るかどうかわ
かりませんが、これは自分でも虫がよすぎると思ったかどうか、結局、ア
メリカ軍はイラクから引くに引けない状況になりました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030906-00000160-kyodo-int
イラク駐留継続の決意表明 米国防長官

ところが、アメリカ軍のイラク駐留兵士はかなり精神的にも参ってきてお
り、今日の豪州SBSのテレビニュースによると、ストレスから行動がお
かしくなる兵士、自殺する兵士もあとをたたないということです。また、
そうでなくともこのままでは、アメリカの有権者がしだいにブッシュ政権
に嫌気がさしそうな気配です。

こういう状況で、いちばん困るのは、やはりアメリカの現政権でしょう。
もし、国連事務所爆破、シーア派聖地への爆弾テロがアルカイダの犯行だ
とすると、先のキルクーク油田からのパイプライン爆破と併せて、アメリ
カ軍とイラク国内のシーア派、アメリカ軍と北部の比較的豊かで政治的野
心のあるクルド人、アメリカ軍とイラク国民、アメリカと国連…をテロに
よって分断し、イラク国内でのアメリカ軍の孤立化を狙ったものだという
見方ができます。孤立化しながらも、アメリカ軍は、イラク国内に留まら
ざるを得ないという、現場のアメリカ兵にとっては、かなりきつい状況に
なったといえます。現場では相当ストレスがたまってもおかしくない。

萩原@グリフィス大学