サ変動詞に関する認識不足をおおっぴらに露呈してしまいました。
あなはずかし。

とりあえず<3F4ECA4A.3070206@gu.edu.au>での発言のほとんどを
撤回します。

「口語のサ変動詞」の未然形ですが、いわゆる「学校文法」では
簡略化して「し」のみとしているわけですが、あらためて辞書類
を見ると、下につく助動詞によって「せ」「し」「さ」の三種が
未然形の語尾として認められています。つまり、現代語「する」
の受身形の場合も、古典文法からひきつづき「せられる」が正規
表現として認知されているわけです。(これを現代の目で「口語」
と呼ぶべきかどうか迷いますが)

一方、この動詞「する」に関しては、受け身として「される」が
一般的に使用されているところに、「決される」が生じた原因が
あるのではないでしょうか。「漢語+サ変動詞」のコンビネーショ
ンとして見た場合、「決」+「される」の成立は、自然の成り行
きと言えるかも知れません。その意味で、文法的間違いとは言う
よりは、むしろ新ルールの適用ではないかと。

ただし、促音便をともなった「っする」の場合、「っされる」は
語感としてどういうわけか座りが悪いため、この「新ルール」の
適用を受けず、正規文法どおり使用されているということなので
しょう。依然として、どうして座りが悪いと感じられるかについ
ては、答案が思いうかびませんが。

萩原@グリフィス大学