いいじまです。

まあ、相手にするだけ無駄だとは思っていますが、一応(笑)

> > # 松田さんは心理学教育・研究の現場にいらっしゃる方ですから
> > # 飯嶋さんのご心配は織り込み済みのはずですが。
> 
> 君はその人がどこに属しているかとかそういったことで物事を判断
> しているわけですか?私の経験から言うとこういった観点の人間に
> 思考力のある人間は1人もいなかったので多分君もその類の人間
> である可能性は高いんでしょうね。(笑)

どこに属しているかはこの際、問題ではありません。
問題なのは、どんな背景知識を持っているかです。

Koichiro さんの意図するところは、

松田さんは心理学教育・研究の現場にいらっしゃる
→したがって、松田さんは日本(に限らず世界)の心理学界の現状をご存じである
→fj.soc.psychology.social を作ってもまともな議論にならないことは見えてい
 るはず

という主張です。重要なのは「心理学教育・研究の現場にいらっしゃる」ことでは
なく、「心理学界の現状をご存じである」ことです。

> こういう下らん指摘ばっかしてないで、投稿者の記事そのものが問題
> としている内容について君なりにどう思ったのか、そういった本来の
> 投稿をしたほうがいいよ。

「君なりにどう思ったのか」を書けというのですね。
あなた(GON さん)がごねているという印象しか持ちませんでした。
以上。

                                ☆

以下余談:心理学界の現状について。

1.現在、心理系の学界では、
 ○「自分たちのやっていることも自然科学と同様に客観的な学問として認めて
  ほしい」と考えて客観性を重視し、主観の入らない実験的・統計的手法を重
  視する学派(行動・認知・生理派)
 ○それでは個別事情を軽視することになって人間精神の全体像を把握できない
  から、客観性への拘泥はこのさい無視して患者との深い対話を重視すべきで
  あるという学派(精神分析・人間性心理学)
 に大別されていて、両者は歩み寄りの気配を見せない。

 ※飯嶋の出自は認知派原理主義のところですが、独学で臨床系も少しかじって
  います。松田さんは一応は認知系の発想法を取るけど個別対話も軽視しない、
  という立場ですね。

2.高校以下ではまともな心理学・統計学の教育が行われていないため、一般の人
 が抱く心理学のイメージと、実際に学界や臨床現場で行われていることには大
 きな隔たりがあり、fj に心理系のグループがあっても、議論の前提となる予
 備知識を欠いたままでは、まともな議論が見込めない。

 ※質問紙調査や描画テスト(例外あり)で人間の深層心理なるものはわかりま
  せんし、臨床現場の活動は精神分析的手法よりは、ひたすら患者の愚痴を聞
  くことをメインに据えた手法が中心。

 また、大学レベルでも各学科によってどちらかの学派に偏っている(教授陣で
 すら、もう一方の学派がなぜ自分たちの学派を攻撃しているのかを知らないよ
 うな)ところが少なくなく、巷の「心理学入門」といった類の本はたとえ大学
 の偉い教授が書いたものでもどちらかに偏ったものが多く、両方について言及
 した一般向けの和書は私の知っている限りで2冊しかない。

3.現実問題として、心理学について学会発表よりも迅速に情報交換をしたいと考
 える専門家の方々は、ネットニュースではなく主にメーリングリスト、副次的
 に顕名型ウェブ掲示板に活路を求めている。

 非専門家で一応の知識のある人は匿名掲示板にも流れているが、たとえば
 http://academy2.2ch.net/psycho/ は玉石混淆。(ま、fj.soc.politics も
 玉より石のほうが多いからそれはそれでいいんだけど)。

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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@ht.sakura.ne.jp

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