北側の全文を未入手だが、北外務省は備忘録を発表した。 備忘録は、自国の主張を一方的に述べるので、特に大きな意味を持つものでは無いが、今後の行動予告の意味や、外交上のジャブ的な意味を持つ。 相手国への正式文書で無いので、双方が意見を述べるだけだろうが、今後が占われる。
 外務省のペ-ジにこの事の記載があったので転記。
 韓国の動性と、北側が主張している北韓人を日本が中国国境で拉致したと主張して、即時開放を要求している事を併せて考えると北韓は、少なくとも日本の交渉相手にはなり得ない感じを受ける。
 この様な地域の代表と交渉しなければならない外務省の担当者には頭が下がる。
 拉致問題が無ければ、日本側は交渉の席を蹴っても良いと思う。まして、援助の一翼を持たされる六カ国協議にも米国に付き合って出る必要を感じない。
 北は何も負担せずに欲しい物を手に入れ、約束を反故にするのが常である。
 近くにこの様な不安定な地域が有る事は非常に迷惑な話で、地図から抹消される事を望む。 少なくとも教科書には国としての記載は避けるべきと思う。

転記
  1.. 先般7月19日、北朝鮮は拉致問題に関する「外務省備忘録」を発表した。
  2.. この備忘録は、「『拉致問題』は終結した」という北朝鮮側の立場を改めて主張している点、及び拉致問題に関する多くの事実関係を歪曲し、一方的に述べている点において、我々として受け入れることは全くできない。
  3.. 先般20日まで北京にて開催された六者会合首席代表者会合の機会に行われた日朝首席代表者間の協議では、六者会合、日朝関係それぞれ問題があるが、それら問題の解決に向け、共に努力していくことで一致したところであり、このような備忘録はそのような姿勢とは相容れないものである。
  4.. 北朝鮮側が人命、人権、主権に係わる拉致問題を含む日朝間の諸懸案につき、誠意をもって対応し、8月末までに開催される日朝作業部会において、有意義な議論が行われることを心から希望する。