常泉です。

今回は、従来、矛盾が有ると思われている宇宙年齢というものが、
T理論で簡単に解決されることを説明しましょう。

宇宙年齢と、或る星(星団)から光が届くために要する時間の間に
矛盾(未解決部分)が存在することは広く知られています。
地球から観測される或る星(星団)までの距離が、
ビッグバンから起算される宇宙年齢の間に形成される宇宙の大きさ以上に離れている、
というビッグバン理論と矛盾した観測結果があるのです。

T理論では、ビッグバンで(小)宇宙が始まったという考えを認めています。
それは、GPSの観測結果から必然的に導かれる
絶対回転静止系の存在を説明できる仮説として、
ビッグバン理論がT理論と基本的に整合する理論だからでした。
但し、T理論では、ビックバンは1回だけ起こったのではなく
無数回あった、と修正することが必要でした。
即ち、現在我々が棲んでいる宇宙の素になるビッグバン(の主体)は、
従来言われているビッグバン(ビッグバンAとする)そのものなのですが、
それと異なる別のビッグバンも無数にあった、ということです。
すると、我々の棲む宇宙は、特定のビッグバンAで形成された
特定の小宇宙Aが主体であるが、それ以外の小宇宙も存在する大宇宙である、
と考え直さなければならないことになります。
http://groups.google.com/groups?dq=&hl=ja&lr=&ie=UTF-8&group=fj.sci.physics&selm=39f687a2.0408250340.263ebb36%40posting.google.com

仮にビッグバン理論(インフレーション理論)が無修正のままで正しいものとすれば、
我々が計算する(大)宇宙年齢はビッグバンAが起きた年によって決まることになります。
しかしT理論が必要とする修正をビッグバンに対して行い、
今、問題としている星が(小宇宙Aと異なる)小宇宙Bに属していたとすれば、
その星が大宇宙という共通の宇宙に存在していることは我々と同じですが、
その星の年齢はビッグバンAから起算した小宇宙Aの年齢とは
何の関係も無いことになります。
従って、T理論では、従来矛盾だと考えられている、
星の年齢の方が宇宙の年齢より古いという矛盾は、
矛盾とは限らないことが分かります。

以上のように、仮に従来のインフレーション理論が一見矛盾した結果を出していても、
T理論で修正を施せば、異なる小宇宙のビッグバンはそれぞれ異なることになるので、
小宇宙Aのビッグバンが起きた年と小宇宙Bに属する星の年齢とは何ら関係が無く、
従来思われてきた矛盾は矛盾とは言えないことが直ちに理解できるのです。
T理論に従えば、このような単純な考え方で従来矛盾と思われてきたことが
簡単に解決してしまう点も、
T理論の主張を裏付ける一つの事実として重要なことに留意されなければなりません。

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常泉 浩志

相対性理論は間違っています。量子論も修正が必要です。
私は、新しい物理学の到来を告げる「T理論」を提唱しています。
「T理論」は、相対性理論の代替理論であり量子論も修正する理論です。
http://www.ni.bekkoame.ne.jp/tsuneizumi/

    − T理論を構成する物理の基礎 −
(1). 時間は普遍(絶対)である。
 従って、光速度不変という異常概念は不要となる。
(2). 物質の波動関数は実在であり、確率(振幅)ではない。
 これから、光は実在せず、仮想の物理現象となる。
(3). 質量エネルギーは不変である。
 速度が変化しても質量が変化することはない。
(4). 力の大きさは従来の2倍である。
 遠隔作用で交換されるエネルギーに関連し、量子論で重要になる。
(5). 速度の異なる系間では4(次)元座標が均等に収縮する「T収縮」が起こる。
 4(次)元座標は現実の空間の座標ではなく、作用空間の座標である。

    − T理論から得られるいくつかの結果 −
(1). 加速器における荷電粒子の加速運動は、相対論とT理論で一致する。
(2). 水星の近日点移動が軌道の数値計算から99.9%以上の正確さで計算できる。
 この軌道計算は任意の楕円運動で可能である。
(3).  原子時計は、重力ポテンシャルの変化に起因する時刻の変化を示す。
 GPS衛星搭載の原子時計の変化は時間の変化とは無関係に説明できる。
(4). 1次、2次のドップラー効果の理論値は観測結果と一致する。
(5). 水素原子のエネルギー準位が従来より正確な値として与えられる。
 2S(1/2)、2P(1/2)に関しては、ディラック方程式の解に比べ
 実測値との誤差が10%以下になる。
(6). 自己エネルギーと質量エネルギーが一致し、物理理論の整合性が高まる。
(7). 従来理論におけるボーア半径の異常性が改められる。
(8). 電子雲分布から、水素原子の正確なエネルギー準位を求めることができる。
 この事実は波動関数の実在の証拠となる。
(9). 質量不変の帰結として、繰り込み理論が不要となる。
 繰り込み理論を用いずにラムシフト計算が可能となる。
(10). ローレンツ不変量は、T理論で従来と同様の役割を果たす。
 ローレンツ不変量は相対論と必要十分の関係にあるのではない。
(11). デルタ関数は修正され、素粒子を表す大きさのある自由空間の波束として示される。
(12). 波動関数実在の帰結として、観測問題が解決する。
 波束の収束という異常概念は不要になる。
その他、数多くの興味ある結果がT理論から導かれる。

 「T理論改訂版」では、以前発表した「T理論」の内容の一部が修正され、
相対論の分野もさることながら、特に量子論の分野でのT理論の正しさが
定量的に鮮明になってきたため、従来の相対論と量子論に比べ、
T理論の理論的優秀さがより明確な形で示されている、と言えるだろう。