河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

生意気な新人の長大な処女小説ですか... ちょっと読むのがつら
かったです。

世界終末後、生体端末と生体兵器が出て来る話なんだけど、「変
身」しちゃうので、仮面ライダーみたいな印象がありますね。後
半1/4 位で、説明モードに入るので、そのあたりは読みやすかっ
たな。

前半の、そこまでいくところの余分な話の部分のテンポが、ちょ
っとたるい。良く考えられている話なんだけど、話の持って行き
方とかかな。もっとも、小説はエンターテインメントである必要
はないからな。自分で書きたいものだったということなのでしょ
う。

自分が作られたものかどうかとか、自分の人格が自分のものかど
うかとかって、自我を持っているのなら、それは一番重要なわけ
ではないと思う。と言うか、子供が大人になる一つの段階は、自
分がそんなに重要なものではないというのを認識することだと思
う。そこから、自分が何を成しうるのかと言うのが始まるわけだ
から。

ただ、それを300年も維持したいかって言うとね〜 それを想像力
で考えられるのかな? まぁ、拒否しちゃうのが人間的な結論だと
は思うけど。機械とかプログラムとかいう設定なら、自己肯定す
る方向にプログラムしておくものだと思う。で、独裁者になると
言うのがありがち。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科