Path: ccsf.homeunix.org!shiino.jp!mmcatv.co.jp!CALA-MUZIK!ie.u-ryukyu.ac.jp!not-for-mail From: kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) Newsgroups: fj.net.ip Subject: IPv6 / IPv4 =?ISO-2022-JP?B?GyRCJSIlSSVsJTk4TzNpGyhC?= Date: Mon, 11 Jun 2007 22:10:21 +0900 Organization: Information Engineering, University of the Ryukyus Lines: 50 Message-ID: <3993591news.pl@leo.ie.u-ryukyu.ac.jp> References: NNTP-Posting-Host: naha.ie.u-ryukyu.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Trace: naha.ie.u-ryukyu.ac.jp 1181567566 5992 133.13.48.6 (11 Jun 2007 13:12:46 GMT) X-Complaints-To: news-admin@ie.u-ryukyu.ac.jp NNTP-Posting-Date: Mon, 11 Jun 2007 13:12:46 +0000 (UTC) X-Image-URL: http://www.ie.u-ryukyu.ac.jp/~kono/skono.gif Fcc: send X-Newsreader: news.pl 1.17 2005/05/10 01:26:04 Content-ID: <9616.1181567567.1@leo.cr.ie.u-ryukyu.ac.jp> Xref: ccsf.homeunix.org fj.net.ip:140 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。 2012年説とかいろいろあるみたいです。  http://www.atmarkit.co.jp/im/cop/serial/address/01/02.html あたり? なので、かなり現実的だと言って良い。 実は、サーバ側もクライアント側も、IPv6 Ready になりつつあります。プログラミング の仕方にもよるが、Unix 側だったら変更は socket をopen するところだけ。getaddrinfo() を使えば良いって話らしい。inetd 経由の呼出だったら、deamon は stdin/stdout を使うだけなので関係ないし。Java は、1.4 から対応してます。  だから、IPv6 に移行すればいいんだよ ってことでしかないです。プログラミング的にはね。 IPv6 はネットワーク層なので、Ethernet が通じていれば基本的にIPv6 は通ります。なので、無線LANとかもブリッジで使う分には、upgrade の必要もない。 もちろん、ルータはIPv6対応でないとダメだけど。@nifty, Yahoo!BB, So-net はIPv6 対応だ。まぁ、西華産業とかの馬鹿はほっておくとして... ってわけなので、馬鹿さえ避ければ、結構通る。 でも、うちの学科でIPv6が通るようになったのは、実は今年度からだ。前にも通っていたんだけど、オープンに使えるレベルじゃなかった。しかも、いまだに「IPv6 のアドレスどうする?」ってのは先送り状態だったりする。一応、割り振られていたりするけど。 何が問題かって言うと、プログラミングとかサーバ/ルータの対応ではなてく、むしろ、政治的な問題です。特に、  IPv6 はアドレス自動割当てが基本 ってあたり。  DNS に自動割当てされたIPv6 を通知する 仕組みを作らない限り動かないってことらしい。ここが、IPv4 の既存の仕組みと、まったく違う。 うちの大学だと、こんな感じ。  http://tinyurl.com/2y9znt DHCP/DNS の連係が必須ってことだと思う。IPv6 のreverse pointer は、octet の切れ目を使わないので、IPv4 よりも楽な部分もあるけど、面倒なことも確かだし。逆に、そこを解決してしまえば、良いだけです。 と言うわけで、僕の印象は、  IPv6 への移行の障壁は、2005年からほぼ消えていて、後は、  個々のドメインがいつ移行するかという問題だけ だという感じです。サーバ側は固定IPv6 で運営すれば良いので、今すぐ対応することが可能。 まぁ、現実にはサーバ側は当面IPv6/IPv4で運用するしかないと思う。でも、クライアント、今、NATで受けているところは、IPv6 に移行することになると思います。特に、P2P あるいは、Skype みたいなのを使う人は、IPv6 に早いうちに移行してしまうと思う。 携帯電話がIPv6を持つようになればかなり便利だと思うな。NAT越えはやっぱり面倒だよ。 むしろ、そのために、IPv4 は積極的に配ってしまっても良い。ここ2,3年で、IPv6 に関 しては、かなり風向きが変わるんじゃないかと僕は思ってます。(うちも、ようやっと移行できたし...) --- Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus 河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科